本書『パンデミックが露わにした「国のかたち」 欧州コロナ150日間の攻防』の内容(一部抜粋)が、 WEBマガジン「本がひらく」にて公開されている。
全世界で蔓延する新型コロナウイルスの「第二の震源地」となった欧州。 多数の死者と経済への打撃で戦後最大の窮地に追い込まれたといわれるが、 政府の日頃のリスク管理や財政状態によって、 各国で大きな違いが表れている。
2020年2月19日、 イタリアで何が起きたのか。1月に欧州最初の集団感染が起こったドイツは、 なぜ感染拡大を抑え込むことができたのか。欧州ロックダウンを体験した在独30年のジャーナリストが、 現地発の生のエピソードを交えながら、 欧州各国の危機対応力を徹底分析し、 懸念される第二波襲来に備え、 日本と世界のとるべき道を提言する。
本書の構成
第一部 欧州コロナ危機はこうして起こった
第一章 イタリア 感染爆発の酸鼻
第二章 なぜドイツは死亡率を低く抑えられたのか
第三章 ドイツが二〇一二年に想定していたコロナ危機
第二部 コロナ危機から浮かび上がる「国のかたち」
第四章 史上初のロックダウン
第五章 世界恐慌以来最悪の経済危機
第六章 コロナ危機と生命倫理をめぐる議論
終 章 パンデミックは世界の勢力図を変える