英国のデッカ・レコードと伝説的なジャズ・レーベルであるブルーノートがタッグを組み、UK現代ジャズ最高峰のアーティストを集結させてブルーノートの名曲を新たにレコーディングしたアルバム『ブルーノート・リイマジンド』。9月25日にリリースされる本作だが、この度日本盤が同日発売されることが決定。そして日本盤のボーナス・トラックとして、キーボーディスト/プロデューサーであるKan Sanoによる「シンク・トゥワイス」(Think Twice)が収録されることになった。
かねてよりジャイルズ・ピーターソンなどからその才能を絶賛され、若き天才トム・ミッシュに至っては「Kan Sanoのファンだ」と公言し自らの公演のオープニング・アクトとして指名するほど。その国際的な活躍が高く評価され、ジョルジャ・スミスやシャバカ・ハッチングス等現在のUKジャズ界を代表するラインナップと並んでの本作への収録が実現した。
彼が選曲した「シンク・トゥワイス」は1975年にドナルド・バードがブルーノートから発表した楽曲で、メイン・ソースの「ルッキング・アット・ザ・フロント・ドア」の元ネタとしても知られるクラブ・クラシックだ。今回のボーナス・トラック収録について、Kan Sanoは「もともと70年代のドナルド・バードにはかなり影響を受けていて、1stやBennetrhodes名義の作品には意識的にその影響を取り入れていたのですが、最近の作品にはそういう部分をあまり出してなかったので、カバーという形で残しておきたいなと思いました。J Dillaがカバーしていてネオソウル文脈でも捉えられてる曲なので自分にぴったりだと思ってます!」とコメントしている。
また、本日はアルバムの中から新たに先行シングル第三弾としてスキニー・ペレンベの「イリュージョン (シリー・アパリション)」がリリースされるなど、9月25日のリリースに向けて徐々にその全貌が明らかになってきた『ブルーノート・リイマジンド』。今後も楽しみな展開が続きそうだ。