レディー・ガガが5月29日にリリースした最新アルバム『クロマティカ』が、全米・全英チャート共に初登場1位を獲得(ガガにとって6作目の全米&全英1位)。ここ日本でも、オリコン週間デジタルアルバム・ランキング1位(6/8付)やiTunes週間アルバム・ランキング1位に輝くなど、ただいま世界中で大ヒットしている。
そんな中、ガガはアルバムのプロモーションを一時中断し、自身のSNSなどを通して、『クロマティカ』のメッセージでもある“世界中には様々な人がいて、その人の数だけ、みんな違うのは当然のこと。私たち人間は、思いやりを持って、お互いに優しく接するべきだ”と世の中に、日々発信し続けている。
レディー・ガガは、6月7日に、新型コロナウイルスの影響で卒業式がキャンセルになった2020年度の卒業生のために、YouTubeが開催したヴァーチャル卒業式「Dear Class of 2020」に登壇。約7分間に渡るスピーチの中で、レディー・ガガは、今起きている人種差別問題を“森”に例えてこう語った―。
「アメリカにおける人種差別について考える時、私が思い描くのは、広大な森です。その森に生い繁っているのは、背の高い木々。この国の誕生と同じくらい昔からある木々。人種差別主義という種から育った木々。偏見という枝々を伸ばし、抑圧の葉を茂らせた木々。その曲がりくねった根は、土壌深く埋まり、複雑に絡み合い、もつれ合いながら成長し、しっかり張り巡らされているため、私たちがその仕組みをはっきり理解しようとしても、跳ね返されてしまうのです。この森が、私たちの住んでいる場所です。この森は、私たち自身です。この森は、一つの社会として、私たちが何世紀にもわたって支え続け勢いづかせ続けてきた、道徳と価値体系なのです。(中略)2020年度の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんが作り上げる森を見るのを、楽しみにしています。」
「Dear Class of 2020」でレディー・ガガが行ったスピーチの全文和訳は、レディー・ガガ日本公式サイトに掲載されている。
■レディー・ガガのスピーチ全文和訳