本日5月29日、レディー・ガガのニューアルバム『Chromatica』がApple Musicで配信スタートした。ミュージックビデオ全編をiPhone 11 Proで撮影し、広告キャンペーンでも話題となった「Stupid Love」や、アリアナ・グランデとコラボレートした「Rain On Me」を含む全15曲が収録されている。「この音楽は本当に私を癒してくれた」と希望に満ちたメッセージと共に、キャリアに置ける回り道から抜け出したレディー・ガガ。今作は、ブラッドポップ®のプロデュースによるディスコ・ディーバへの原点回帰となった作品だ。
また、レディー・ガガは『Chromatica』のリリースに先駆け、Apple Musicのラジオステーション Beats 1のDJ、Zane Lowe(ゼイン・ロウ)とソーシャルディスタンス・スタイルでのインタビューに臨んだ。「またダンスアルバムを作るようになった」と、ガガはZane Loweに語った。
「このダンスフロアは私のもので、自分で勝ち取ったもの」。彼女がもう一度踊り始めるだけの解放感を得られたのは、心の健康、依存症と回復、性的暴行のトラウマという自らの葛藤を受け入れられるようになってからのことだという。「これまであらゆる経験をしてきたけど、もうそれについて痛みを感じる必要はない。それも私の一部だと受け入れて、前に進んでいけばいいんだから」と葛藤の末に得た信念を語った。世界が直面している困難な状況については、「実は、新型コロナウイルス が発生した時、このアルバムを今は出したくないと思ったの。世の中の人を助けるために自分に出来ることは何だろうかと考えていたわ」と語り、医療従事者など困難な状況に挑む人々を称賛し、また自身も音楽活動を通じて人々をサポートしたいという想いを述べた。
そして、アリアナ・グランデとのコラボレーションについては、「友情が花開いたの」と語った。「アリアナのボーカルをプロデュースしてたとき、私はスタジオのコンソール卓の前に座ってこう言ったの。『普段歌うときに気を付けてることを全部忘れて、ただ歌ってみて。あとついでに、あなたが歌ってる間、目の前で踊ってあげる』って。だって、ものすごく大きな窓があったんだから。アリアナは『ちょっと待って、無理。どうしよう』って感じだったけど、それから彼女がそれまでとは違った声で歌い始めたの。それって、2人のアーティストがお互いを理解し合った喜びの瞬間だった。人間ってそういうもの。私たちは誰だって、自分が安心できることをやる傾向があるから、私は共演するアーティストにはいつも要求するの。『めちゃくちゃ不安になることをやって、それをもう1回してみて』って」と語った。
また、昨今のソーシャルメディアについては、「私たちは自分の分身のような存在をインターネット上に何億と作ってきた」と語った。「でも、実際は(ソーシャルメディアの写真のように)美しくない。痩せてもいない。お金持ちでもない」とし、多数の「いいね!」をもらうことで「私は価値ある人間だ」と勘違いすることの危険性を、「底なしの穴」と例えた。
また、Apple Musicでは、2008年のデビューから今に至るまでのヒット曲を集めたプレイリスト「はじめてのレディー・ガガ」や、ミュージックビデオのプレイリスト「はじめてのレディー・ガガ:ビデオ」なども公開されており、新旧ファンや老若男女を問わず、多くの人が楽しめる内容になっている。