シンガー・ソングライターのノラ・ジョーンズが、本日、約4年ぶりのリリースとなるオリジナル・ソロ・アルバム『ピック・ミー・アップ・オフ・ザ・フロア』をリリースした。それに伴い、外出自粛期間中にバンド・メンバーたちとそれぞれの自宅から撮影したパフォーマンス・ビデオが公開となった。
パフォーマンス・ビデオで披露をしたのは、アルバムに収録されている「トゥ・リヴ」という楽曲。ノラが得意とするピアノと彼女自身のコーラスから始まるこの楽曲は、作詞作曲、そしてプロデュースをすべてノラ本人が手掛けている。本楽曲も今回のアルバムを通してのテーマとなっている「人とのつながり」や「生きること」が題材となっており、歌詞には「この瞬間を生きる」という決意が込められている。
またビデオに関しても、新型コロナウイルスの影響で外出が困難な中、それでも「この瞬間を生きる」ことを大切にし、リモートでの撮影に踏み切ったという。
アルバムに関して、海外では早くも様々なレビューが公開になっており、ニューヨーク・タイムズは「言うまでもないが、このアルバムには、吐息のようであり、スモーキー且つ華やかな彼女の有名な歌声で歌われるフックが多数あり、それらは耳に優しく、ゆっくりと頭の中に流れ込んでくる。」と評している。
本日リリースになったアルバムは、当初は5月上旬の発売を予定していたが新型コロナウイルスの影響を受けて6月に延期されていた。これを受けてノラは「今回のアルバムはとてもタイムリーな内容だと思う。書いた時は、こんなことが起きるなんていうことを想定していたわけではないんだけど、今私達がまさに経験していることがメッセージになっているから、とても不思議なのよね。」と驚きつつも、アルバムや今後の音楽活動について「人間そして、人との繋がりをテーマにしたものなの。だから、少しでも音楽の力を届けられたらと思う。これからも積極的に音楽を発信していこうと思っているから、これが誰かの癒しになればこんなに嬉しいことはない。」と語っており、ノラ・ジョーンズの「癒し」に焦点が当てられたプレイリストもApple Music / Spotifyで公開中だ。