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落語家三遊亭とむ、苦境でもがきながら見つけ出した真打ちへの道! 6月21日に都内で高座を実施。

2020.06.08

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落語家の三遊亭とむが、コロナ禍で、仕事が続々とキャンセルする中、落語家としての研鑽を重ね、真打ちへの道を歩みだした。三遊亭とむは、2011年に東日本大震災の後に、お笑い芸人から落語家に転身し、今年で10年を迎える。これまで、とむのオリジナルの噺もつくるなど独創性を発揮。昨年は東京国際フォーラムで独演会を行うなど落語家として一歩づつ成長してきた。
 
しかし、コロナの中で、今年の2月からディナーショーや寄席などイベントが40本以上キャンセルになる中で、落語家として生活していけるのか?どうやって生活していくか葛藤。時には生活費を稼ぐためにUBEREATSの配達員になるなど様々な道を模索してきた。
 
「実は、仕事がなくなるのは、これで3回目なんですよ。お笑い芸人として、結果が出ずレギュラーが全て無くなった時。そして東日本大震災の後にも一度、そして今回と3回目。仕事のキャンセルが続く中でキャンセルハイみたいな状態にもなりました笑」と苦しい状況下の中でも笑顔で語るとむ。そして、真剣な眼差しで、「改めてお金を稼ぐことの大変さもわかりましたし、改めて自分ができることは何なのか見つけ直すことができた」と力強く語る。
 
そして、まずたどり着いた一つが、リモートでの落語だった。「お客さんの音声をオフにしてもらうんですけど、正直なんの手応えもないですwリモートの落語は、逆に難しいなと思って。そもそもお客さんのいる寄席であればお客さんの反応を見ながら、間違えても噺をごまかしたりもできるのですが、自分の技術がバレてしまいましたね。それでも、海外にいる日本人の方や普段ネットを使わない高齢者の方など様々な方から落語を楽しめて嬉しいという感想も頂きましたし、さらには普段落語を見ることがなかった人も、この機会に初めて落語を見てみようということで見に来てくれた方もいて、手応えを感じることができました。」と自身のチャレンジに手応えを感じている様子。緊急事態宣言が解除され、今月に入るとリアルでの高座にも上がった。
 
「元々ソーシャルディスタンスできるくらいの客しか入ってないwと突っ込まれるかもしれないですが、生でやれたことは本当に嬉しかったです。もちろん、お客さんがぎゅっと固まっている方が表情も見えやすいし、笑う空気が作りやすいのですが、それでも生の寄席の魅力を再び感じることができた。」と自粛解除の中で生の寄席を出来たことに対して喜びの様子も見せた。
 
その他にも、コロナ禍の中で立ち止まっていても仕方ないと、三密を避けて全国の農村などで青空落語をするためのトラックを購入するためにクラウドファウンディングを始めてみたり、次々と新しいことを始めている。
 
さらに、長期間に渡り劇場での寄席ができないという逆境を、むしろもう一度落語を勉強し直すチャンスと前向きに捉え、古典落語などを0から勉強し直したとむ。
そして、その真意を聞くと、「真打ち昇進という大きな目標があり、そこに向けて何をすべきかたくさん考えましたし、真打ちになった時に、このコロナの危機をいい形で乗り越えたんだと胸を張れるような自分でいたい」と語った。
 
最後に、今後の寄席に対しての思いを聞くと、「今回の危機があって、オンラインでの可能性も見出すことができました。生で見られる人数は少なくても、自宅でも出先でも手軽に見れることで、見たことない人たちへアプローチするチャンスも増えました。まだ、大きな小屋での寄席は難しいからこそ、青空落語でもリモート落語でも新しいことに挑戦していきたい」と力強く語った。
 
 
 

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