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異才・太田信吾が西成を舞台に描いた問題作『解放区』が待望のBlu-ray&DVD化

2020.04.27

異才・太田信吾が西成を舞台に描いた問題作『解放区』が7月8日(水)にBlu-ray、DVD化されることが決定した。
 
友人の自殺を直視したドキュメンタリー映画『わたしたちに許された特別な時間の終わり』(2013年)が国内外で反響を呼び、また俳優としても活躍の場を広げる太田信吾が、再開発に揺れる大阪は西成区・釜ヶ崎に漂着する若者をドキュメンタリーの手法を活かし、リアルティ溢れる描写で表現した初の長編“劇”映画監督作品『解放区』。
 
かつて本作への助成金に関して大阪市との見解の相違から映画の存続が危ぶまれ、その議論は各所に飛び火した。それでも「貧困や病気、犯罪は個人の問題ではなく、社会システムを受容しているわたしたち一人ひとりに起因する」という彼の強い信念が多くの人を動かし、地元住民や商店主などの協力を得ながら映画は2014年に完成した。
 
しかしその後、東京国際映画祭、光州国際映画祭に正式招待されるも永らく一般劇場公開が見送られてきた。なぜなのか? 5年の封印を経て、いまその“映画”の全貌が明らかにされる。
平成を超え、ついに新時代・令和となって解放された“問題作”の待望のBlu-ray&DVD化だ。
 

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なお、収録特典映像は下記の通り。
 
【収録特典映像】
●短編映画『Romantic City』(2009 / 25min / DV)監督:太田信吾 ※ブルーレイのみの収録
 映画監督を目指す大学院生の男(飯塚諒)は卒業制作の映画撮影のため、大阪市西成区を訪れる。俳優に起用されたのは元プロキックボクサーながらも心の病を患い長らく療養を続けていた男、本山大。撮影の手伝いで呼ばれた同じく飯塚の友人で映画監督志望の男(太田信吾)は現場にきたは良いものの、ロクに撮影を手伝わず、地元のおっちゃんと喋ったり、カメラを回したりする始末。飯塚は太田に「帰っていい」と言うが太田は帰らずクルーにつきまとう。短編映画を撮る飯塚と街の人を含めたメイキングを撮る太田、二台のカメラは交錯し、すれ違いながらも、やがてまた交わる。
 出演:飯塚諒、本山大、山本美緒、川津彰信、ショウタ、タカヒロ、太田信吾
●西成まち歩き
 実際に40年西成で日雇いをしながら生活している「釜ヶ崎の生き字引」水野阿修羅による、西成まち歩きガイド。
●舞台挨拶映像
 新宿、梅田で行なわれた舞台挨拶の模様を収録。
 

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【STORY】
ドキュメンタリー作家になる事を夢見る“未満”の青年は、先輩ディレクターとの理不尽な上下関係や被写体との接し方に悩みながらも、小さな映像制作会社で働きながら未だその途中である。夢を語り理解を示してくれる恋人もいるが、ある現場で先輩の取材姿勢に憤りを爆発させてしまう。職場での居場所を失った彼は、新たな居場所を探すかのように、かつて出会った希望を見失った少年を取材するために大阪、西成へと向かう。しかし、少年の行方を掴むことはできない…。1人で問題に向き合えず、東京で取材した引きこもりの青年を呼びつけ、行きずりの女性に愛を語り、誠実さに欠ける取材を続ける。少年を探しながら街を彷徨う日々。そして、自らの弱さと甘さがもたらした結果から、一歩また一歩と後戻りできない道に迷い込んでいくのだった。
 

商品情報

解放区

2020年7月8日(水)発売
2014年/日本映画/監督・脚本・編集:太田信吾/出演:太田信吾、本山大、山口遥、琥珀うた、佐藤亮、岸健太朗、KURA、朝倉太郎、鈴木宏侑、籾山昌徳、本山純子、青山雅史、ダンシング義隆&THE ロックンロールフォーエバー、SHINGO★西成 ほか
製作:トリクスタ/配給:SPACE SHOWER FILMS
© 2019「解放区」上映委員会
映像特典:短編映画『Romantic City』(ブルーレイのみ)、西成まち歩き、舞台挨拶映像(新宿、梅田)
BD ¥4,800+税 KIXF703/DVD¥3,800+税 KIBF1713

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