あのILL-BOSSTINOが惚れ込んだ、札幌を拠点に活動するフォーク・バンド、BENBE(ベンベ)が7インチ・シングル『NANCY WHISKEY』をTHA BLUE HERB RECORDINGSから2月5日(水)に発売する。
BENBEは2014年夏に結成。古川直久(ボーカル&ギター)、だつ(アコーディオン)、川内陸(ギター)、北山雅之(ウッドベース)の4人編成のフォーク・バンド。
自身の音楽を「伝える事はしたくない、無理に訴える様な事もしたくない。ただ、イヤホンから、はたまたカーステレオなんかから、何気なく聴こえる音楽でありたい」としている。
札幌市内外のライブハウスや酒場で精力的にライブ活動を展開、今年は『RISING SUN ROCK FESTIVAL』に出演したことで話題になった。
今回のリリースに関して、ILL-BOSSTINOからメッセージが届いているので紹介しよう。
【from ILL-BOSSTINO】
BENBE...。この名前をよく聞くようになったのはいつ頃からだっただろう。いつしか札幌のアンダーグラウンド、それもとことんまで夜を遊び倒す強者の遊び人界隈ではマストな存在になっていた。俺自身も何気に居合わせたパーティーがいよいよ深まった朝方に初めて遭遇したのだが、既に彼等を知っていた信頼している周りの音楽好き達の沸きっぷり、メンバーの風貌や佇まいに一気に引き込まれていったのを憶えている。
そして最後にやったこの曲に1発で撃ち抜かれてしまった。この曲は、久々に現れた、夜しか泳げない酔いどれ達のアンセムになり得る予兆を、ここから新しく何かが始まる予感を引き連れていた。そしてそこに居合わせた皆に、ジャンルなどの分け隔てなく、それらの予兆や予感を容易に気付かせ、笑顔にさせ、踊らせる、そんな楽天的な親しみやすさに満ちていた。
この曲が終わると、俺も例外なく、このフックを口ずさみ、混雑するカウンターに向かって普段は飲まないウィスキーをロックで頼んでいた。それも無理なく、いたって自然に。まるで魔法にかかったかのように。
飲みながら、酔いに身を任せながら、俺は考えていた。絶対にこの曲が好きであろう、絶対にこの曲を好きになるであろう、これまで出会ってきた、グラスを重ねてきた音楽と酒を愛する各街の酔いどれ達の事を。
この曲は遠くまできっと届く。そしてその街でも、否、どの街でも、曲が終わる頃にはきっとフックを口ずさみ、カウンターに向かってウィスキーを頼む奴がいるはずだ。
寒さ極まる冬の底、派手に暖まるにはベストな曲と信じています。
商品情報
BENBE
『NANCY WHISKEY』
2020年2月5日(水)発売
THA BLUE HERB RECORDINGS TBHR-046
価格:¥1,500+税
フォーマット:7インチ(国内プレス、E式ジャケ付、45回転、初回生産分のみの限定盤)
【収録曲】
SIDE A:NANCY WHISKEY - MAIN
SIDE B:NANCY WHISKEY - DUB HANGOVER[Mixed by KAZUYUKI “BOSS” SHIMIZU]