「大人計画」の主宰・松尾スズキが監督・脚本・主演を務めた映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』が10月25日(金)にTOHOシネマズ 日比谷 ほか全国公開となる。
これまで作家、演出家、映画監督、俳優など多岐にわたって活動を続けてきた松尾スズキが昨年大人計画30周年という節目を経て、31年目にして、また長編監督映画4作目にして初めて監督・脚本・主演全てに挑んだ本作。これは、30年間笑いにこだわり続けた喜劇人、松尾スズキの到達点。妥協なきR18復讐コメディが誕生。
この度、中山美穂演じる妻・綾子がコンテンポラリーダンサー・ドクタースネークに心奪われる瞬間を切り取った本編映像が解禁となった。
本作は、愛妻がSNSに投稿した若いダンサーとの浮気写真を見て激怒した主人公が、「全財産を使って”いいね!”の数だけ女を抱く」という、あまりにバカバカしい計画を思いつくという物語。妻・綾子が夢中になった相手は、何とも怪しい雰囲気を纏ったコンテンポラリーダンサー・ドクタースネーク。解禁された映像では、耳にまとわりつくような音楽の中、ドクタースネークがコンテンポラリーダンスで乱舞する姿が描かれ、それを見た綾子が全身に電流が走った様に身も心も陶酔していく瞬間が切り取られている。
そして松尾スズキ作品ならではのウィットに富んだ世界観が感じられるのは次のシーン。秋山菜津子と岩井秀人演じる海馬の友人たちとの井戸端会議のようなシーンであるが、「私コンテンポラリーダンス見るとダメなの。その夜絶対に金縛りにあうの」「ダサいとしか言いようがないですね」と中山美穂演じる綾子の趣味を真っ向から否定。ちなみに松尾監督曰く、綾子の浮気相手をコンテンポラリーダンサーにした理由は、「寝取られて一番嫌な相手の職業を考えた結果」だという。
また、綾子を魅了するドクタースネークを演じるのは、舞踏家・俳優・振付家として活躍中の乾直樹。松尾スズキ演出の舞台「キャバレー」「ニンゲン御破算」に出演し、今年12月より上演される「キレイー神様と待ち合わせした女ー」にも出演が決まっている。その他、劇団四季「アラジン」、「エリザベート」に出演する他、ミュージックビデオでもtofubeats「ふたつめのこころ」に出演し、THE YERROW MONKEY 「ALRIGHT」では振付を担当するなど多方面で活躍している。
笑いにこだわり続けた松尾スズキだからこそ実現できた面白おかしいシーンの数々。是非ご堪能いただきたい。
Live Info.
映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』
ある日、脚本家・海馬五郎は、愛する妻・綾子がSNSに若いコンテンポラリーダンサーへの恋心を綴っているのを知ってしまう。しかもその投稿についた「いいね!」はなんと108。あまりのショックに離婚を考えるが、いま離婚した場合は財産分与で資産2000万円のうち半分の1000万円を綾子に支払わなければならないことを知り大激怒。納得がいかない海馬は、意地でも資産を使い果たすことを決意。ついには投稿についた「いいね!」の数だけ女を抱いて復讐するというバカバカしい計画を思いつく。タイムリミットはたった1か月。人智の及ぶあらゆる手を使って資産を減らしていくが、108人への道のりは果てしなく長い。追い込まれた海馬は、やがて想像をはるかに超える「ある方法」で目標をクリアしようとするのだが…。
松尾スズキ
中山美穂
大東駿介 土居志央梨 栗原類 LiLiCo 福本清三 乾直樹 宍戸美和公 堀田真由
村杉蝉之介 オクイシュージ / 岩井秀人 / 酒井若菜 坂井真紀 秋山菜津子
監督・脚本:松尾スズキ
主題歌:星野源「夜のボート」(Speedstar Records)
制作プロダクション:パイプライン
配給・宣伝:ファントム・フィルム 製作:「108〜海馬五郎の復讐と冒険〜」製作委員会
(バップ/ファントム・フィルム/大人計画/パイプライン)
2019年/カラー/シネマスコープ/5.1ch/102分
(C)2019「108~海馬五郎の復讐と冒険~」製作委員会