朗読詩人・成宮アイコの第一朗読詩集『伝説にならないで ハロー言葉、あなたがひとりで打ち込んだ文字はわたしたちの目に見えている』が7月31日(水)に皓星社より刊行される。
赤い紙に書いた〈生きづらさ〉と〈社会問題〉をテーマにした詩や短歌を読み捨てていく独自のスタイルのライブで支持を集めている成宮の新作を含む全32作品を掲載した本作は、生きづらさを抱えながら現代を生きるすべての人たちへ優しく語りかける一冊。
「死ぬか殺すか以外の選択肢をわたしたちは一緒に作れるはずだ」と本書で述べている通り、同調圧力に屈することなく自分らしく生きるためのヒントが凝縮している。
なお、帯には草野マサムネ(スピッツ)とドリアン助川が推薦コメントを寄せている。
言葉という不確かなツールで表明される、確かな生命。いろんな人の脳内で鳴り響いて欲しい、ギザギザで優しい詩たちです。 ——草野マサムネ(スピッツ)
私はずっと、アイコさんを待ち続けていた。血がとまらないこの胸の穴に、頰をあてがってくれるほんとうの美の詩人を。 ——ドリアン助川
刊行記念ライブ『ハロー言葉』は、7月27日(土)に下北沢の風知空知、8月31日(土)に西成の永信防災会館、9月14日(土)に新潟の北書店などで開催される。詳細はこちらをご参照いただきたい。
【プロフィール】
《成宮アイコ(なるみや・あいこ)》
朗読詩人。
機能不全家庭で育ち、不登校・リストカット・社会不安障害を経験。赤い紙に書いた「生きづらさ」と「社会問題」をテーマにした詩や短歌を読み捨てていくスタイルのライブは、ポエトリーリーディングならぬスクリーミングと呼ばれることもある。フジテレビ「スーパーニュース」、NHK「福祉ネットワーク」や「朝日新聞」「東京新聞」をはじめ全国の新聞で紹介され、東京・新潟・大阪を拠点に各地で興行。県主催のシンポジウム、地下ライブハウス、サブカルチャー系トークイベントなど多ジャンルに出演。EX大衆web・TABLO・Rooftopにてコラム連載中。好きな詩人はつんく♂。好きな文学は風俗サイト写メ日記。趣味はアイドルとプロレス。著書に『あなたとわたしのドキュメンタリー』(書肆侃侃房)がある。
商品情報
伝説にならないで
ハロー言葉、あなたがひとりで打ち込んだ文字はわたしたちの目に見えている
【著者・編者】成宮アイコ
【版型】四六判並製
【ページ数】100ページ
【価格】本体1,500円+税
【ISBN】9784774406824
【発売日】2019年7月31日(水)
【内容】
まえがき
書き残しが不安で書き始められないから夜が終わらない/あなたのドキュメンタリー/4文字じゃたりない/この衝動はきみのもの/くそくらえのハンドサイン/冬の動物園前一番街/されど、望もう/ぼくたちが優しくなるためには/わたしが優しくなるためには/むだい/朽ちていく現実の話をしよう/環状七号線で拾った希望/暫定朗読詩人が書くこの文章は全部うそ/白で塗ってあげる/美しい自尊心/あなたが望むのなら/戦わない日のうた/ひとりぼっちずつで手をつなごう/薬局がショッピングモールに変わるような街で/言えなかったけど、/それぞれのわたしたち/検索窓が開かないまま知らない道だけを進んでいる気持ち/夜の公園でなんでもないような話しをすることをエモいとすら思わなかったころの自分のことは忘れた/愛せない日常と夜中のイヤホンで流れるアイドル/世界など変えられなくていい/Hello, Word ! 楽しそうに死なないで/4カウントだけずるく生きる/孤独をえらぶ癖は花火の燃えかすに似ている/299792458m/s/正面で待ってる/はじめまして、Nameless/伝説にならないで
あとがき
Live Info.
ハロー言葉vol.4(昼公演・書籍先行発売あり)
【会場】風知空知 下北沢(世田谷区北沢2丁目14−2 JOW3ビル4F)
【日程】2019年7月27日(土)
【時間】開場13:00 / 開演13:30
【料金】予約2,000円 / 当日2,500円(+1ドリンクオーダー)
ハロー言葉・京都編
【会場】京都
【日程】2019年8月30日(金)
詳細は後日発表
ハロー言葉・大阪編
【会場】西成 永信防災会館(大阪府大阪市西成区山王3-10-20)※西成(釜ヶ崎)、飛田新地すぐそば
【日程】2019年8月31日(土)
【時間】開場13:00 / 開演13:30
【料金】投げ銭
ハロー言葉・新潟編
【会場】新潟 北書店(新潟県新潟市中央区医学町通10-1)
【日程】2019年9月14日(土)
【時間】開場18:30 / 開演19:00
【料金】予約1,500円 / 当日2,000円
*その他、刊行記念トークイベント、ライブあり。随時追加となります。詳細はこちら。