1950年から54年までの4年間という短期間ではあったものの、シカゴで名門チェス・レコードと並ぶ形で活動したレーベル、チャンス・レコード。
そのチャンス・レコードのオリジナル・アナログ・マスターを録音時に使用されていた世界的にも希少なAmpex社製テープ・レコーダーで再生し、最高、最強の音質と音圧で現代に蘇らせた10インチのアナログ・アルバム2種が発売された。
シカゴ・スライド・ブルース・ギターの天才であり、60〜70年代のヴァンガード、テスタメント、デルマーク・レコードの諸作品で日本にもファンが多いJ.B. ハットーのヴィンテージ名作集、そして、ホンク・テナーの名手であるジョン “スクール・ボーイ” ポーターによるジャンプ・ブルース/ジャンプ・ジャズの名作集がそれだ。
J.B. ハットーの『Things Are So Slow ─The Legendary Chance Masters─』は、彼が28歳となる年、1954年に初レコーディング・セッションに臨んだ作品。
後年さらに前面に押し出されたスライド・ギターはまだ開花中だったが、何よりもそのシカゴ・ゲットーの暗く陰湿な、打ちのめされるかのような味わい、匂い、そして空気感のあるブルースは他に求め得ないものだ。
ジョン “スクール・ボーイ” ポーターの『Blow Heavy ─The Legendary Chance Masters─』は、チャンス・レコードの看板プレイヤーであり、リズム&ブルースとジャズを自在に行き来したテナー・サックスの名手による世界初の単独アルバム。
日本が世界に誇るジャンプ・バンド、“ブラサキ”こと BLOODEST SAXOPHONEのリーダー、甲田“ヤングコーン”伸太郎が選曲を担当。スクールボーイが奏でる重厚なブロウと美しい音色を存分に堪能できる。
50年代シカゴ・ブルースの、あの時代でなくては捉えられないリアルな音像が今、60年以上を経過して蘇る。2作品ともプレス数は僅少のため、この貴重な機会をどうぞお見逃しなく。
商品情報
J.B. Hutto and His Hawks
『Things Are So Slow ─The Legendary Chance Masters─』
2019年3月6日(水)発売
SPACE-701(10 inchアナログレコード)
価格:¥2,700+税
発売・販売:株式会社スペースエイジ
LABEL:Chance Records
【Side One】
1. Combination Boogie
2. Now She's Gone
3. Lovin' You (Great Lovin')
4. Pet Cream Man
5. Price Of Love
【Side Two】
1. Things Are So Slow
2. Dim Lights
3. Mouth Harp Mambo [Instrumental]
John “Schoolboy” Porter
『Blow Heavy ─The Legendary Chance Masters─』
2019年3月6日(水)発売
SPACE-702(10 inchアナログレコード)
発売・販売:株式会社スペースエイジ
LABEL:Chance Records
選曲・解説:甲田“ヤングコーン”伸太郎(from Bloodest Saxophone)
【Side One】
1. Nevertheless
2. High Tide
3. Junco Partner
4. Josie Jones (featuring Johnny Sellers)
【Side Two】
1. Tojo's Boogie aka Rollin' Along
2. Stairway To The Stars
3. Sentimental Journey
4. Tennessee Waltz Part II