映画専門サービス「BS10 スターチャンネルは、 11月1日(木)に、 協賛する「第31回東京国際映画祭」にて、 BS10 スターチャンネル主催のスペシャル・セミナー「BS10 スターチャンネル 映画アカデミー」を公開収録で開催。
「今どきのヒット映画の裏側」をテーマに、 映画界の各分野で活躍し、 その裏側を知る関係者として、 映画ジャーナリストの大高宏雄氏、 20世紀フォックス映画 営業本部/FOXサーチライト アソシエイト ディレクターの平山義成氏、 そして、 俳優で大ヒット作『カメラを止めるな!』でプロデューサー役を演じて、 観客に強烈なインパクトを与えた竹原芳子氏の3名をゲストに迎え、 プロの視点から今どきのヒット映画の内幕を解説してもらった。
まず、 今年の興行成績ベスト10が発表され、 大高氏が、 「『スター・ウォーズ』や『ミッション・インポッシブル』の最新作がヒットしているように見えるが、 実はシリーズ全体としてみれば成績は落ちている。 逆に『名探偵コナン』や『ドラえもん』の最新作が、 数十年に渡るシリーズのなかで今回が最高の成績をたたき出していることは、 本当に凄いこと。 こうして、 部分的にではなく、 全体的な視点でとらえることも大事」と語り、 プロの視点からの“数字の見方”をレクチャーした。
しかし、 そんな大高氏でも『カメラを止めるな!』がここまでのヒットを記録するとは予想することはできなかったようで、 正直に、 「『カメラを止めるな!』のヒットの理由は分からない」と語り、 それを受けて竹原氏は「実は最初の目標は5,000人に観てもらうことだったんです。 本作が映画初出演でしたが、 出演したことで人生が変わった。 事務所にも入りましたし、 それを機に<どんぐり>に改名しました!」と、 あの独特の高い声で語ると会場は大きな笑いに包まれた。
今どきのヒット映画の要素しては、 ソーシャルメディアの活用と、 そこから共有と共感を生み出すことが大事ということは、 3人の意見として一致しており、 平山氏は「フォックスサーチライトでは、 今後も色々なタイプの作品を提供していく予定だが、 それをいつ、 どうやって世の中に出していけば良いかを考えていきたい。 映画の楽しみ方を伝えて、 共感を呼ぶきっかけ作りが大事だと思う」と語った。 また、 大高氏は「第2の『カメ止め!』は、 また違った形で生まれてくるはず。 そうして、 新しい映画の形、 新しい宣伝の形が作られていくことに期待している」とまとめて、 幅広い映画ファンが集結した満員の会場からは大きな拍手が起こった。
このトークイベントのアーカイブ映像は、 BS10 スターチャンネルWEBサイトの特設ページ で視聴できる。