2016年に結成30周年を迎え、日本武道館公演を成功させた日本を代表するロック・バンド、THE COLLECTORSの初のドキュメンタリー映画『THE COLLECTORS 〜さらば青春の新宿JAM〜』が11月23日(金・祝)より新宿ピカデリーほかにて劇場公開されることが決定した。
監督は映像作家の川口潤。BOREDOMSを中心に77台のドラムを使ったニューヨークでのライブ・パフォーマンスを収めた劇場デビュー作『77BOADRUM』(2008年)を筆頭に、bloodthirsty butchersのドキュメンタリー作品『kocorono』(2011年)、山口冨士夫の晩年のライブ記録をまとめ上げた『山口冨士夫 皆殺しのバラード』(2014年)、OLEDICKFOGGYの活動に密着したドキュメンタリー『オールディックフォギー / 歯車にまどわされて』(2016年)など、数々の優れた音楽ドキュメンタリーで監督を務めたことで知られる。
本作は、彼らの原点であり東京モッズ・シーンの聖地であるライブハウス〈新宿JAM〉の閉店直前、2017年12月24日に行なわれたTHE COLLECTORSのワンマン・ライブへと向かう姿と、その過程で関係者によって語られる1980年代から現在へと続く東京モッズ・カルチャーとは何かを川口潤監督が追ったもの。
今から32年前、ロックやモッズ・ファッションを追求し続け、ベスパで風を切りながらメジャー・デビューを夢見ていたあの頃。遥か彼方に置いてきたあの気持ちをもう一度取り戻そうとするバンドの姿を捉えている。
THE COLLECTORS、東京モッズ、新宿JAM。ひとつの時代の終わりが生み落とした、まさに〈青春〉のドキュメンタリー。日本が世界に誇るモッズ・バンドと鬼才・川口監督のタッグがどんな化学変化をもたらすのか、日本初のモッズ・ドキュメンタリー映画に期待したい。
【加藤ひさしより本作に寄せて】
ベスパとフレペのポロとリッケンバッカー3000が宝物だった時代。今の俺はそこから始まってまだそこにいるんだよ。今もモッズのままってことさ。
【古市コータローより本作に寄せて】
あの頃の新宿はロックンロール・ドリームであふれていた。タイムマシンに乗ってちょっと覗きに行って来たんだ。
【川口潤監督より本作に寄せて】
都会の景色はいつだって目まぐるしく変わり続け、月日は流れ、そこにかつてあった景色はいずれ誰も気にしなくなる。ここに映し出したのは、そんな大都会に「ただあった」だけのライブハウスにまつわる街の風景画でもなければ、かつてあったであろう景色を記録に残して語った回想記でもない。そういったものを全部ひっくるめて30年以上にもわたって音に焼き付け続けているロックバンドの魂の陰影であり、そこにこびりついて消えることのないストリートの香りである。
商品情報
映画『THE COLLECTORS 〜さらば青春の新宿JAM〜』
【主演】THE COLLECTORS(加藤ひさし、古市コータロー、山森“JEFF”正之、古沢“cozi”岳之)
【出演】會田茂一、岡村詩野、片寄明人、黒田マナブ、THE BAWDIES、真城めぐみ、峯田和伸、リリー・フランキー / The NUMBERS! 他
【声】曽我部恵一
【監督】川口潤
【編集】川口潤
【撮影】川口潤、後藤倫人、梅田航、大石規湖、渡部フランケン、山辺真美
【スチール】岩﨑真子、柴田恵理
【音楽】THE COLLECTORS(主題歌「明治通りをよこぎって」)
【制作】アイランドフィルムズ
【製作】THE COLLECTORS 映画製作委員会(フジパシフィックミュージック+日本コロムビア+スペースシャワーネットワーク)
【エグゼクティブプロデューサー】朝妻一郎、小池英彦、上阪伸夫、阿部三代松、近藤正司、石田美佐緒
【プロデューサー】大塚涼大、斎藤勝栄、杉岡由梨香、高根順次、近藤順也
1:1.78│カラー│ステレオ│105分│2018年│日本
【配給】SPACE SHOWER FILMS
©2018 The Collectors Film Partners
2018年11月23日(金・祝)より新宿ピカデリーほかにて劇場公開決定!