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映画『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』公開!生存者によるコメントが到着!

2017.12.14

アントニーナとジェシカ・チャステイン.jpg
 
ジェシカ・チャステイン主演『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』が12月15日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座他にて公開。第二次世界大戦中のポーランド・ワルシャワで、動物園の園長夫妻ヤンとアントニーナが、ユダヤ人を動物園に匿い、300名もの命を救った姿を描いた、知られざる感動の実話である本作。主演は、アカデミー賞作品賞他多くの賞レースにノミネートされた『ゼロ・ダーク・サーティ』(キャサリン・ビグロー監督)で、CIAの女性分析官を演じたジェシカ・チャステイン。
 
オスカー・シンドラー、杉原千畝。彼らと同じように、ナチス統治下の悲惨な状況の中、自らの危険を冒してでも、ユダヤ人の命を救った夫婦がいた。それは第二次世界大戦中のワルシャワで動物園を営む、ヤン(ヨハン・ヘルデンベルグ)とアントニーナ(ジェシカ・チャステイン)夫妻。彼らは、当時迫害されていたユダヤ人を動物園の檻に匿い、300名もの命を救うという奇跡を起こすー。「正しいことをしたい。その想いだけなのに―」 「ここに隠れていれば絶対に大丈夫。」人も動物も母性で包み込むアントニーナの深い愛情。自らの命の危険を冒してでも、ナチス・ドイツに対して勇敢に立ち向かっていった強い信念。それは絶望の淵へ立たされたユダヤ人たちを勇気づける、大きな希望となった。本当に大切なものを見つめる心、戦争でも奪えない命の輝きを描いた、映画史に刻まれる、珠玉の名作が誕生。
 
今回、実際に第二次世界大戦を経験し、アントニーナ夫妻の動物園に匿われたという生存者の方が、当時の様子を振り返った貴重なコメントが到着した。
 
ワルシャワ出身、イスラエル在住、現在80歳のティロシュさんは、“アントニーナに救われた”ユダヤ人の一人。1943年冬に動物園へ、当時6歳で両親と妹の4人でゲットーから抜け出し、ワルシャワ動物園へ逃げ込んだ。当時ほとんどの動物は、戦争初期にドイツの爆撃によって殺されており、そこは爆撃で焼けたケージと、藁や古いブランケットで眠る人々だけがいたという。
 
しかしそのような状況だったにも関わらず、ティロシュさんは「私たちにとってそこは聖域だった。なぜなら、アントニーナが母親のように面倒を見てくれて、信頼と安心感を与えてくれたから。」と、振り返る。
 
安全のために両親と別々の場所で過ごしていたため、動物園で過ごした3週間のうち、両親と会えたのは一度だけ。ずっと隠れていたティロシュさんは、4歳の妹とほとんどの時間を過ごし、泣き叫ぶ口を必死でふさいだ。たった一度だけの面会時、両親は動物の檻から出てきて、アントニーナは僕たちを地下から上の階に連れて行き、数分間だけハグをして、触れ合ったという。
 
当時のことを改めて振り返ったティロシュさんは、「この世に天使がいるなら、アントニーナはまさにそのような天使です!幼かったあの日、私はそう思いました。年老いた今もなお …いや、一生その気持ちは変わりません。動物園にたどり着いた時、ひどい恐怖に襲われていた私たちを、彼女はとても美しい心持で受け止めてくれました。今日に至るまで、私はその眼差しや、抱きしめてくれた感触を忘れません。あの瞬間、小さな男の子だった私は、もう大丈夫なんだと感じ、生き残ることができました。」とアントニーナへの深い感謝を語った。
 
ティロシュさんと同じく、今なおご存命のアントニーナの娘・テレサさん(73歳)は、「もしもドイツ兵に私の両親がやっていたことが知られていたら、両親や私たちはみな殺されていた。私の両親は、素晴らしいことを成し遂げた、ごく普通の人なの。戦争後、父はよく言っていたわ。父と母は当然のことをしただけ。人は恐ろしい局面において、ちゃんとした姿勢を示さなければいけないんだ、とね。」
 
ドイツ兵の目を欺きながら動物園に300人ものユダヤ人を匿い、守り抜いたという想像しがたい内容の本作。しかし、それは紛れもない“事実”として存在し、生存者はアントニーナからの愛に、今なお深い感謝を感じている。
 

Live Info.

『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』
12月15日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座他にて公開
 
<ストーリー>
1939年、ポーランド・ワルシャワ。ヤンとアントニーナ夫妻は、ヨーロッパ最大の規模を誇るワルシャワ動物園を営んでいた。アントニーナの日課は、毎朝、園内を自転車で巡り動物たちに声をかけること。時には動物たちのお産を手伝うほど、献身的な愛を注いでいた。しかしその年の秋には、ドイツがポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発。動物園の存続も危うくなる中、夫のヤンから「この動物園を隠れ家にする」という驚くべき提案をされる。人間も動物も、すべての生けるものへの深い愛情を持つアントニーナはすぐさまその言葉を受け入れた。ヤンがゲットー(ユダヤ人の強制居住区域)に忍び込みユダヤ人たちを次々と救出し、動物園の檻に忍び込ませ、アントニーナは得意のピアノや温かい食事で、彼らの傷ついた心を癒していく。
時にそのピアノの音色は、「隠れて」「逃げて」などの合図になることもあった―。
この“救出活動”がドイツ兵に見つかったら自分たちだけでなく我が子の命すら狙われてしまう。夫のヤンが不在になることも多い中、アントニーナはひとり”隠れ家“を守り、決してひるむことなく果敢に立ち向かっていった。いくつもの危険を冒しながら、いかにして300もの命を救ったのか―。
 
原題:The Zookeeper’s Wife 原作:ユダヤ人を救った動物園 ヤンとアントニーナの物語(亜紀書房)
脚本:アンジェラ・ワークマン 監督:ニキ・カーロ『スタンドアップ』 出演:ジェシカ・チャステイン  ダニエル・ブリュール ヨハン・ヘルデンベルグ マイケル・マケルハットン 後援:ポーランド広報文化センター  後援:ポーランド広報文化センター 公益社団法人日本動物園水族館協会 
協力:赤十字国際委員会(ICRC) 配給:ファントム・フィルム  宣伝:ファントム・フィルム、メゾン 
http://zookeepers-wife.jp/ (C)2017 ZOOKEEPER’S WIFE LP. ALL RIGHTS RESERVED. 
 

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