92年にリリースしたソロアルバム『アトモスフィア』のレコーディングセッションを記録した未発表秘蔵テープから冨士夫 自身がセレクトした未発表曲3曲を含む全8曲を収録し、2008年にFJOレコーズから限定リリースされるも即完売となり 長らく入手困難となっていた『Over there』が未発表フォトを使用した紙ジャケ&最新リマスタリングで新装リリース。

 

3/25通販先行リリースのCD『山口冨士夫/Over there』(2015 remaster)にあわせて、同レコーディングセッションから92年にリリースされたソロ・アルバム『ATMOSPHERE』リリース時のプロモーション映像がYoutubeより公開スタートとなった。アコースティック弾き語りシーンやインタビューなど11分40秒の映像だ。

 

 

また、長年に渡って山口冨士夫のマネージャーを務めた粕谷利昭氏によるブログ・サイトが公開予定。粕谷氏は昨年リリースのCD『山口冨士夫/PRIVATE CASSETTE』のライナーでレコーディング当時のエピソードを初公開しているが、マネージャーならではの視点から当時の舞台裏などのエピソードを綴ったブログになるとのこと。

 

さらに、4/18のレコードストアデイに限定リリースされる『村八分/くたびれて』のジャケット画像が公開された。アナログ盤用に新たなアートワーク、中村宗一郎によるリマスタリング、国内工場によるカッティング、プレスによる45回転12インチ盤。

 

初盤は91年にリリースされ、その後05年に『村八分BOX limited edition』に収録、07年には単体でも再発されているが、いずれもCDでのリリースのみ、アナログ盤でのリリースは今回が初めてとなる。この作品は71年4月に大阪でレコーディングされた唯一のスタジオ録音で、当時、冨士夫21歳、チャー坊、哲、青木共に20歳、上原17歳の5人による村八分最初期の音源。チャー坊＆冨士夫共作による初のオリジナル曲「くたびれて」など全6曲中4曲が唯一のオリジナルアルバム『ライブ』には未収録のナンバーで、「ドラネコ」は後に歌詞とアレンジを変え『ライブ』等に収録された「あくびして」の原曲となる。

 

「どうしようかな」は渡辺大知(黒猫チェルシー)、峯田和伸(銀杏BOYZ)、岸田繁(くるり)によるカバーバージョンが09年公開の映画「色即ぜねれいしょん」主題歌として起用され、昨年公開された山口冨士夫ライブドキュメンタリー映画「皆殺しのバラード」でも晩年の冨士夫がこの曲を演奏する印象的なシーンがラストに使用されている。