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「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2014 in EZO」、今年も大盛況のうちに終了!

2014.08.18

RSR2014朝陽.jpg8月15日(金)の10:00からスタートした「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2014 in EZO」は、昨日17日(日)昼12時で2日間、50時間の開催期間を無事に終了した。
8月15日(金)は厚い雲に覆われた中での開場となったが、SUN STAGEトップバッターのレキシの登場と共に太陽が顔を出し、終わりかけていた北海道の夏が一気に再燃。
15日(金)、16日(土)、そして17日(日)と開催期間中はすべて好天に恵まれ、石狩に集まったアーティスト、オーディエンス、スタッフは太陽の祝福をタップリと浴びた。

110組を超えるアーティストたちによる名演の数々はもちろん、会場内を彩るアートやパフォーマー、さまざまなアトラクションなどを経て、2014年のRSRを締めくくったCLOSING ARTISTはフィッシュマンズ。
UA、原田郁子という歌姫二人をゲストヴォーカルに迎え、故佐藤伸治氏の紡いできた言葉とメロディは最強のメンバーによって石狩の朝に響き渡り、広大な空に広がり、大地に溶けていった。そして迎えた朝陽は力強い、生命力に溢れた光を放ち、いつもとは違う特別な一日を迎えた。
1年のうちの2日間だけ生まれる音楽の街は、数々のドラマと共に今年も終了した。

【RSR2014入場者数】
8月15日(金):27,000人
8月16日(土):33,000人
延べ:60,000人

SCOOBIEDO.jpg【SCOOBIE DO】<8/15(金)10:00〜@HEAVEN’Sゲート入場口特設ステージ>
昨年初のSUN STAGEを圧巻のパフォーマンスで深夜の石狩をダンスホールに仕上げた男達が、今年はENTRANCE DACEHALLと銘打ち入場口でのライブを決行!
前日、前々日から並ぶたくさんの入場待ちの待機列に、スーツ姿に楽器を抱えて現れたメンバーは急ぎ足でステージに向かった。
ステージの前はあっという間にオーディエスで溢れ、ステージ後方からも入場列から声援が飛ぶ変則的なステージにも拘らず、縦横無尽なパフォーマンスで、入場口は題名通り“ENTRANCE DANCEHALL”と化していた。(写真:原田直樹)

レキシ.jpg【レキシ】<8/15(金)15:00〜@SUN STAGE>
今年のライジングサン、SUN STAGEでトップバッターを飾るのは4年連続4回目の出演となるレキシ‼︎
スタートと同時にそれまで隠れていた太陽も顔を見せ、ライジングに相応しい幕開けに。武士〜武士〜とお馴染みの「きらきら武士」に始まり、城持狂兄こと増子直純(怒髪天)がゲストに迎えた「ドゥ・ザ・キャッスル feat. 城持狂兄」やついいちろうがアナ雪のエルサに扮して歌う「年貢 for you」と最新アルバムからの曲を立て続けに披露。
そして池ちゃんが人の歌ばかり歌って曲が進まない「狩りから稲作へ feat.MC四天王」では、四天王ことBose(スチャダラパー)がラッパーというよりバンドへの突っ込み役として活躍。
1時間でトータル5曲というSUN STAGE史上おそらく最少曲数を記録した楽しすぎるステージだった。(写真:小川舞)

PJDD.jpg【→Pia-no-jaC←×DAISHI DANCE】<8/15(金)19:10〜@RAINBOW SHANGRI-LA>
テントから溢れんばかりの人が詰めかけたRAINBOW SHANGRI-LAに登場したのは→Pia-no-jaC←。盛大なハンズクラップの中、1曲目は「美しく青きドナウ」。ピアノとカホンの掛け合いに同調して、フロアもより熱気が上昇していく。4曲目に披露された「Jack」では、楽曲に吹き込まれた生命力が、北海道の大自然と合間って鳥肌が立つほどのパワーを発揮していた。
その大歓声の中、「こっからもっと行くぞー! スペシャルコラボ! DAISHI DANCE!」という、HAYATOのMCで、フラッグを持った、DAISHI DANCEが登場! メロディアスなのにしっかり踊れるという、まさに三位一体のコラボに、一気にフロアがディスコと化す。ラストの「Typhoon」までノンストップのパフォーマンスだった!(写真:清水隆利)

fridaynightsession.jpg【FRIDAY NIGHT SESSION】<8/15(金)23:40〜@EARTH TENT>
日本を代表するロックレジェンドが集結し、ロックンロールの名曲たちを真夜中の石狩平野に響かせるFRIDAY NIGHT SESSION。
「メンツが凄すぎて引くぐらい」とTAXMAN(THE BAWDIES)がMCでこぼしていた通り、シーナ&ロケッツや仲井戸"CHABO"麗市をはじめ、甲本ヒロト(ザ・クロマニヨンズ)と真島昌利(ザ・クロマニヨンズ)に奥田民生や延原達治(THE PRIVATES)、そして吾妻光良といった面々が代わる代わるセッションしていくステージは、まさにロックンロールサーカスだ。
シナロケの「I'm FLASH」を鮎川とチバユウスケ(The Birthday)が歌うバックでクハラカズユキ(The Birthday)と中村達也がツインで叩くというミラクルも出現。
どのセッションも二度と観ることのできない貴重なものだが、そんなロックレジェンドたちの存在に臆することなく徹頭徹尾ストイックなプレイでセッションを支えたOKAMOTO’Sもまた、新たなレジェンドとしてロックの歴史に刻まれた夜だった。

DSC_4560.jpg【LIFE IS GROOVE(KenKen × ムッシュかまやつ × 山岸竜之介)feat. 金子マリ】<8/16(土)17:00〜@BOHEMIAN GARDEN>
年齢差は60歳‼︎ KenKen(28歳)、ムッシュかまやつ(75歳)、山岸竜之介(15歳)の世代を超越したトリオを中心とするファンクバンドがBOHEMIAN GARDENに降臨。
今日がフェスデビューだという山岸の早弾きから始まったのはムッシュの代表曲「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」。しかもファンク仕様。
そして「ずっとここに連れて来たかった人がいて」とKenKenがステージに呼んだのは、彼の実母である金子マリだ。
親子による共演でステージは一気にアットホームなムードへ。
「終わんなきゃいいのに。ずっとやっていたい」と名残惜しさを口にしたKenKenだっだが、最後はムッシュが歌う「Satisfaction」を楽しくセッションし、60歳差トリオのステージはキレイに締めくくられたのだった。(写真:寺島博美)

Tjiros.JPG【T字路s】<8/16(土)18:20〜@RED STAR CAFE>
隣りのRED STAR FIELDでBEGINのステージが終わるのと同時に始まったT字路s。
女性ギターヴォーカルと男性ベースのユニットで、「日本中旅しててようやくライジングにたどり着くことが出来た」という。
ハスキーでブルージーなイトウタエコの歌声は赤く染まり始めた会場の上空によく似合っている。
オンナのドロっとした情念をカラッと揚げてさらりと歌にしてしまったような、でも切なさとやりきれなさをジメジメしたまま抱えているような、そんなブルースだったりフォルクローレだったり。
曲によってその表情は変幻自在だ。そしてわずか30分のステージが終わると、太陽が壮絶なオレンジ色を残したまま沈んでいくところだった。(写真:久保憲司)

キュウソ.JPG【キュウソネコカミ】<8/16(土)22:00〜@EARTH TENT>
リハで「疲れた」とこぼすほど、本番前からフルスロットルのキュウソネコカミがEARTH TENTに登場。
ライジング初登場にしてEARTH TENTとは、バンドの勢いが伺える。「KMDT25」「ファントムバイブレーション」など、ライヴ定番ナンバーをどんどん投下していく。
メジャーデビューミニアルバムから披露された「カワイイだけ」(フェスでは初披露)「何も無い休日」の2曲は、バンドの〈暴れてるだけ〉〈パフォーマンス重視〉などと思われがちなバンドの印象とは異なり、ものすごくエモーショナルで心震わされる瞬間だった。(写真:小川舞)

folks_185【OK】.JPG【FOLKS】<8/16(土)23:30〜@def garage>
昨年、一般公募枠で応募総数553組の中から選ばれRINSING★STARに出演したFOLKSが今年もdef garageでパフォーマンス! 北海道恵庭市出身の5人組バンドだ。
しかも今日は、SUMMER SONICでオープニングを務めてきてからのライジング出演という強行スケジュール。
バンドサウンドにシンセサイザーやプログラミングを導入し、太鼓や電子パッドなどさまざまな音が加わり壮大なサウンドが展開されていく。北海道という大きな土地で育ってきた彼らのルーツを感じさせる。
電子音を使用した近代的なサウンドワークなのにどこか懐かしさがあり、心地よい。
MCなしの30分に込められた音楽を愛する気持ちが真摯に伝わってくるライヴだった。(写真:原田直樹)

tatsuroyamashita.jpg【山下達郎】<8/16(土)23:50〜@RED STAR FIELD>
「ライジングは4年ぶり、ミッドナイトは39年ぶり」とは本人の弁。
深夜0時10分前、RED STAR FIELDに登場した山下達郎に割れんばかりの拍手と声援が送られる中、「ビッグウェーブのテーマ」でライヴは幕を開ける。そして鋭いギターカッティングとともに「SPARKLE」へ突入すると、その清涼感溢れるサウンドによって会場の空気が一変、それまで肌寒いと感じていた空気が涼風のように心地よく感じられるほど。
さらに「30年ぶりにライヴでやる」理由をシリアスに語った上で披露された「THE WAR SONG」や、昨年末に急逝した大瀧詠一の「君は天然色」の一節を曲に盛り込んだり、本人からのメッセージを感じさせる場面も。70分以上にも及んだステージを終えると「来年は昼間に出ます」という言葉を残しステージを去っていった彼は、来年でデビュー40周年を迎える。(写真:三浦麻旅子)

fishmans.JPG【フィッシュマンズ】<8/16(土)27:30〜@SUN STAGE>
午前3時半、まだ暗い中で始まったフィッシュマンズのステージ。
オープニングはそんなシチュエーションに相応しい「ナイトクルージング」。
マイクを握る原田郁子(クラムボン)がふわふわとした動きと共に歌う。
その背後ではスティックを振りながら歌う茂木が早くも笑顔を見せている。
2曲目の「Weather Report」が終わった途端、暗かった空が白み始めてきた。
まるでフィッシュマンズの曲に空が合わせてくれているみたいだ。
ここでもう1人の歌姫が登場。
つい数時間前に自身のライヴを終えたばかりのU Aが原田のコーラスを従え気迫のこもった歌唱を披露した。
さらにフィッシュマンズの音楽が鳴らされていく。するとどんどん空が明るくなって、陽の光がすべてを白日の下に晒す。
ついに朝が来た。
そしてアンコール。
初期の名曲「チャンス」をスタートさせたと同時にオレンジ色の朝日が少しだけ頭を見せ始める。
そこにいる誰もが同じ朝日を見ている光景。
いつのまにかステージにはスカパラのメンバーの姿もある。鳴り止まないフィッシュマンズの音楽。この時、瞬間が永遠に変わったように思えた。(写真:古渓一道)

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