SEBASTIAN Xが各地でWienners/大森靖子&THEピンクトカレフ/チャラン・ポ・ランタンを対バンに迎えた東名阪2マンツアーを開催することが決定した。
これは4月19日に東京・日比谷野外大音楽堂で開催されたバンド主催の野外イベント「TOKYO春告ジャンボリー2014」で告知されたもの。
6/28(土)東京・代官山UNITでWiennersと、7/2(水)名古屋・新栄APOLLO BASEで大森靖子&THEピンクトカレフと、7/3(木)大阪・梅田Shangri-Laでチャラン・ポ・ランタンと、東名阪で勢いに乗る個性派と激突する。
なお、本日4/21(月)16:00から4/29(火・祝)23:00までオフィシャルHP先行予約受付もスタートする。
毎年恒例となったSEBASTIAN X主催の野外イベント「TOKYO春告ジャンボリー」が、4月19日にこれまでの上野水上音楽堂から日比谷野外大音楽堂に場所を移して開催された。
バンドメンバー主導による独自の出演者ラインナップと手作り感溢れる会場の雰囲気で毎年多くのオーディエンスから賞賛を浴びていた同イベント。
当日は春を告げるにはやや肌寒い一日となったものの、それを忘れさせる熱気に満ちたステージが約4時間にわたって繰り広げられた。
客席中央に設置されたアコースティックステージに最初に登場したのは、SEBASTIAN Xの永原真夏と工藤歩里によるアコースティック・ユニット、音沙汰。
ピアノと歌のシンプルな編成で2曲を披露し、宴の開幕を告げると、間髪入れずに客席後方からBLACK BOTTOM BRASS BANDのパレードがスタート。
場内をゆっくりと一周する間に、手拍子や合唱が起こり、すでにほろ酔いのオーディエンスはバンドの後について一緒に行進するなど、早くも場内はお祭りムードに満ちていく。
そんなムードをさらに加速させたのが、この日最初にバンド・ステージに現れたN’夙川 BOYS。
パートをコロコロと変える独特の形態で、プリミティブかつキャッチーなロックンロールを鳴らし、一気にパーティーモードへ突入。
ラストの「物語はちと?不安定」では、上半身裸になったマーヤが、「普段だったらステージの外に出てるけど、今日はSEBASTIAN Xのために出ません。その代わり、目を閉じて、イメージしてくれ。今ロックンローラーが客席に飛び込んだ!」と、何ともらしいMCで盛り上げ、大喝采を浴びていた。
続くアコースティック・ステージの大森靖子では、場内の空気が一変。
ギターをノイジーにかき鳴らし、声をあげると、場内なアバンギャルドな雰囲気が漂う。しかし、徐々にオーディエンスを惹きつけ、そのエグみのあるポップさに自然と合唱も起こっていく。
最後はアコースティック・ステージを飛び出し、バンド・ステージに駆け上がり大絶叫。野音に確かな爪痕を残しステージを後にした。
次にバンド・ステージに登場したのは、SEBASTIAN XとはデモCDを売っていた頃からの仲だという東京カランコロン。
いちろーのテンション高いステージングの一方で、すでに酔っ払って顔が真っ赤の佐藤全部とせんせいがコミカルな掛け合いを見せたりと、彼らのライブはやはり文句なく楽しい。
エフェクティブなギターとカオシレーターを使ったカラフルなアレンジが際立つ新曲「恋のマシンガン」から、「TOKYO春告ジャンボリーって素敵ね」と替え歌にした「J-POPって素敵ね」まで、終始会場を盛り上げ続けた。
すっかり日も暮れ、バンドステージにはB-DASHが姿を現す。
この日のラインナップでは一番意外性のある名前に見えるが、SEBASTIAN Xはもともと根っからのパンク好きで、B-DASHは青春のバンドだったという。SEBASTIAN Xからのリクエストも受けて、「平和島」や「ちょ」といった有名曲を惜しげもなく演奏。貫録のステージを展開した。
アコースティック・ステージを締めくくったのは奇妙礼太郎。
彼がそのソウルフルで温かみのある歌声で歌い始めると、冷たい外の空気がアットホームで親密な空気に変わっていく。自身がメンバーである天才バンドの「LOVESTORY」や、春らしく松田聖子の「赤いスイートピー」などを歌い、ラストは「オー・シャンゼリゼー」で大合唱。
大トリを飾るのはもちろんSEBASTIAN X。
「サディスティック・カシオペア」で勢いよくスタートすると、2曲目に演奏されたのは昨年の「春告」のアンコールで初披露され、もはや彼女たちに欠かせない一曲となった「DNA」。ドラマティックなステージングは、野音の劇場のような雰囲気にピッタリだ。
中盤からはBLACK BOTTOM BRASS BANDのホーン隊を迎えたゴージャスな編成で、「世界の果てまで連れてって」、さらには、この日限定で発売されたシングルに収録されているハナ肇とクレージーキャッツのカバー「スーダラ節」を披露。スウィンギー&ファンキーなアレンジのこの曲によって、オーディエンスは完全にお花見の宴会状態に。
ラストは「ヒバリオペラ」で「春告、2014、日比谷、大成功!」とコール&レスポンスを決めて、本編が終了。アンコールではパンキッシュかつジャジーな新曲が初お披露目され、最後は「ワンダフルワールド」で大団円を迎えた。
限定シングルのカップリング「春になったら会いにきて」が終演SEとして流れる中、会場にいた誰もが来年の再会を心に決めていたに違いない。
Live Info.
SEBASTIAN X 東名阪2マンツアー2014
2014年6月28日(土)東京・代官山UNIT
17:00 OPEN/18:00 START
出演:SEBASTIAN X/Wienners
2014年7月2日(水)名古屋・新栄APOLLO BASE
18:30 OPEN/19:00 START
出演:SEBASTIAN X/大森靖子&THEピンクトカレフ
2014年7月3日(木)大阪・梅田Shangri-La
18:30 OPEN/19:00 START
出演:SEBASTIAN X/チャラン・ポ・ランタン
Ticket 全公演共通:adv¥3000
SEBASTIAN XオフィシャルHPにてオフィシャル先行予約受付
抽選エントリー期間:4/21(月)16:00-4/29(火・祝)23:00