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なぜ宇宙開発か? イベント「ロケットまつり」2回連続開催決定。

2012.10.09

 ノンフィクション・ライターの松浦晋也、漫画家のあさりよしとお、作家の笹本祐一らが聞き手となり、宇宙や宇宙開発に関する人物をゲストにトークライブを2003年から開催している「ロケットまつり」。歴史に残されていない宇宙開発史をひもといていくスタイルが多かったこのイベントにおいて、基礎講座も含まれた回が10月、11月とある。

 どうしてロケットを開発せねばならなかったのか(大気圏を突破するためになぜ飛行機ではだめなのか)、衛星とは何か(重力との関係)、またそれらの用途について、実際に開発に携わっていたエキスパートが模型を使って解説する。もちろん、いままで通りのほかでは聞けない宇宙開発史もトークで飛び出すだろう。
 いまいち難しい宇宙開発をもっと知る絶好の機会となるはずだ。
 


 今回は宇宙電気工学のエキスパートである林友直さんをお呼びし、氏による実験器具を使っての基礎講座も入ります。基礎講座の意図は氏のテーマのひとつである「(本質から)わかる」が反映されており、初めての方にもじっくりと楽しんでいただけるイベントではないかと思います。そして……まだ知られていない宇宙開発史もうかがえるはずです。
 
※林友直さんをお呼びする会は2回にわけて行います(前編10/21ロケットと衛星の成り立ち、後編11/25観測と鯨衛星)
 
「ロケットまつり55〜なぜ宇宙開発か〜」
日時:2012年10月21日(日)Open 12:00 / Start 13:00〜End16:00ごろ
 
(林友直さんより)
前編では地球上の人間の立場と、大気の外に出る手段としてのロケットの必要性。ロケットや人工衛星の軌道の原理をモデル実験で説明します。日本最初の人工衛星「おおすみ」以来、科学衛星は比較的順調に軌道に乗りましたが、やがて人工惑星によるハレー彗星の探査に挑むことになりました。その経緯と準備についてビデオを使ってお話しします。また宇宙研では人工衛星による観測を補強する目的で観測ロケットを打ち上げていますが、その搭載機器を海上で回収する技術を開発しました。その原理と成果およびその波及効果について紹介します。
 
「ロケットまつり56〜宇宙技術の使い道〜」
日時:2012年11月25日(日)Open 12:00 / Start 13:00〜End16:00ごろ
 
(林友直さんより)
後編はロケットの海上回収実験の経験をもとにして展開した、低高度小型衛星による鯨生態観測システムの開発について。海から宇宙に及ぶさまざまな開発経過をビデオ記録で解説する予定です。また、この鯨衛星以来、取り組もうとする人が増えてきた小型衛星についての仕組みもお話しします(人工衛星は打ち上げの時の振動衝撃に耐えたのち、軌道上の宇宙環境では真空と放射線にも耐えなければなりません。真空中では熱の伝わり方が地上と違います。そこには目に見えない赤外線というものが関わっているので衛星の設計は大変わかりにくいものになります。そこで実験装置を使って赤外線の役割と表面材料の影響をお目にかけ、さらに温室効果についても平易な説明で納得して頂こうと思っております)
 
【Guest】林友直(航空宇宙工学者)、林紀幸(元ロケット班長)
【出演】松浦晋也(ノンフィクション・ライター)、浅利義遠(漫画家)、今村勇輔(編集者)
 
東京都杉並区阿佐谷南1-36-16-B1 TEL03-5929-3445
 
料金:¥1500(飲食代別。ドリンク¥400〜)
予約は以下のページで受付中
 

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