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毎度お騒がせの発禁バンド、面影ラッキーホールが放つ待望のニュー・アルバム

2011.06.07

OLH.jpg華々しくメジャー・デビューを飾るはずだったアルバム『代理母』が某大手メジャー・レコード会社によって発禁処分にされるなど、その過激な活動内容からジャパニーズ・ポップス・シーンに常に一石を投入し続ける唯一無二の個性派バンド、面影ラッキーホール。
新曲をムッチムチに詰め込んだ、(「リョーシキ」あるオトナの方々以外が)待ちに待った期待の新作アルバム『ティピカル・アフェア』がいよいよ明日8日(水)に発売される。
キャッチーなメロ、そして、激エモーショナルなリリック&シャウトは多くのミュージシャンや音楽通をして歓喜の涙を流させること必至のイチモツ、いや逸品。媚薬のように、聴き始めたが最後、あなたの理性をレロレロに舐め回す。
各収録曲名をご覧の通り、今回も湧き上がる女の物語の数々。そして、TVアニメ『夏のあらし!』のオープニング・テーマとして話題となった「あたしだけにかけて」も収録。こんな時代にこんな社会を生きヌク為の、新たな指南書となること間違い無しの大傑作がここに誕生だ。

また、スペースシャワーネットワークが運営する動画アーカイブサイトDAXとMySpaceの共同企画「MyX」にて、今作収録曲「ゴムまり」のPVが公開開始された。監督は、銀杏BOYZの映像作品でおなじみの手塚一紀。出演は、パフォーミングアーツカンパニー・指輪ホテルの看板俳優として90年代サブカルチャーを暗躍した岡崎イクコ。ありがち(?)なドメスティック・バイオレンスを淡々と描写する歌詞。これぞジャパニーズ・サザン・ソウルと言うべき濃厚な演奏にのって、某地方都市郊外の息が詰まるような日常風景が、独り芝居で描かれる。人は笑いながら泣けるのだと気付かされるこの名曲のPVをとくとご覧あれ。

さらに、この最新作の発売を祝して豪華コメントが到着。
今年2011年の直木賞を受賞し、まさに時代を代表する作家、道尾秀介氏。そして、歯に衣着せぬ評論が多くの支持を集める映画評論家の町山智浩氏だ。

O.L.H.の音楽は、いつも頭の中でグルグル響いている。
こんな作品を、いつか僕も書きたい。
──道尾秀介

そのカップルを見たのは土曜の朝、小岩のファミレスだった。
男は作業着を着た40代半ば。疲れ果てたネズミのような容貌。痩せこけた日焼けした肌、荒れた手、汚れた爪には長年の辛く孤独だった生活が滲み出ていた。
だが、今朝は妙にうれしそうだ。
女も同じくらいの年齢だが、白く太っていて、化粧も派手で髪は茶色。服はキラキラした素材で、アクセサリーもジャラジャラとつけて、煙草を吸い、つまらなそうに外を見ている。
貧相な男は使い捨てカメラで、女の横に座ってツーショットを撮る。女はけだるそうに「やめてよ」という仕種をする。男は卑屈に笑う。
察するに、女は工場長の妻か何かの中小企業の社長夫人で、ふとした間違いで、従業員であるこの男と昨夜、情を交わしたのだろう。
男にとっては、女性と夜を明かしたのは、何年ぶりかのことだったに違いない。本当にうれしそうだ。
しかし女は明らかに「失敗した」という顔をしていた。
こんな二人でも、男と女なのだ。
決して歌にもドラマにも歌にも描かれないが。
歌ってくれるとしたら、面影ラッキーホールだけだ。
──町山智浩

商品情報

ティピカル・アフェア

P-VINE RECORDS PCD-28015/2,940円(税込)/2011年6月8日発売

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01. ラブホチェックアウト後の朝マック
02. セカンドのラブ
03. ゆびきり
04. ゴムまり
05. 背中もよう
06. 今夜、悪魔は天使に負けない
07. あたしだけにかけて
08. 涙のかわくまで
09. SO-SO-I-DE (LIVE at O-EAST)

Live Info.

面影ラッキーホール・レコ発ライブ「渋谷でだけ出して」
2011年6月18日(土)渋谷 WWW
出演:面影ラッキーホール
オープニング・アクト:LASTORDERZ
OPEN 18:00/START 19:00
前売¥2,500/当日¥3,000(税込・ドリンク代別)
問い合わせ:WWW 03-5458-7676(平日 12:00〜17:00)

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