パンク・バンド Aunt Sally を率いた1970年代末から多岐にわたる活動を繰り広げ、従来のシンガー・ソングライター像とは無縁なところで、曲・歌詞・歌唱の全てにおいて圧倒的な存在感を示してきた Phew。
1960年代から、傑出した作曲家/ピアニストとしてのみならず、思索と実践を通して現代における音楽のあり方そのものを問い直してきた稀有な音楽家、高橋悠治。
お互いに長い活動歴がありながらも、これまで交わることがなかった2人が、Phewの呼びかけによってShibuya WWWにてライブ共演することになった。演奏曲目等は後日発表予定。詳細はこちら。
Phewプロフィール[え・五味岳久]
1978年、伝説的なパンク・バンド Aunt Sally で活動をスタート。80年に、坂本龍一とのコラボレーション・シングル「終曲」をリリース、81年にはCANのメンバーらと『Phew』を制作。しばしのブランクを経て、90年代初頭にはDAFやアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのメンバーらとレコーディング、またアントン・フィアらと2枚のアルバムを発表した。最近では、山本精一、向島ゆり子、bikkeらとのデュオ、Big Picture、MOSTとその活動は多岐にわたっている。2010年9月、15年振りとなるソロ・アルバム『Five Finger Discount』を発表。
高橋悠治プロフィール[え・柳生弦一郎]
柴田南雄、小倉朗、ヤニス・クセナキスにまなぶ。1960年代はクセナキス、ケージなどの現代音楽のピアニストとして活動。1970年代は日本の前衛音楽誌『トランソニック』の編集。1978-85年アジアの抵抗歌を独自のアレンジで演奏する「水牛楽団」。1976年から現在まで画家・富山妙子とスライドと音楽による物語作品の製作。1990-2007年高田和子のために伝統楽器と声のための作品を作る。いまはピアノでクラシックとフリーミュージックを演奏し、作曲し、執筆している。最近のCDにはブゾーニ、モンポウ、バルトーク、石田秀実、戸島美喜夫のピアノ作品集。著書に「高橋悠治/コレクション 1970年代」「音の静寂静寂の音」(平凡社)、「きっかけの音楽」(みすず書房)。