不思議なやさぐれムードを感じさせるモクメの新作『恋泥棒』

2010.11.29

あのキノコホテルを輩出し、かつては大御所ハプニングス・フォー、渚ようこなどのリリースもしているインディー・レーベル“ボルテイジレコード”の新作は、金沢、名古屋在住のロックンロール・トリオ、モクメのセカンド・アルバム『恋泥棒』（2011年1月5日発売、モクメのライブでは物販にて先行発売中）。
モクメは2006年に結成。2008年にボルテイジよりファースト・アルバム『恋のブラックホール』をリリースした後は地道なライブ活動を続け、ザ50回転ズ、ザ・ニートビーツ、騒音寺、夜のストレンジャーズといったR＆R系のバンドとの共演も多く、熱狂的なファンを生んでいる。
トリオが生み出す歌心に溢れた強力なロッキン・グルーヴ。1960年代のソウル、R＆B、ガレージ・パンク、歌謡曲などに影響を受けつつも、この3人ならではの「日本語のロックの世界」は結成当初から完成されており、マキコのボーカルはまるで「浅川マキがビート・ガールになってしまった」ような不思議なやさぐれムードを感じさせる。ハードなブギからジャジーなナンバーまで、このアルバムに収録された珠玉のオリジナル作品は、聴く者、観る者を魅了してやまない。

モクメ：プロフィール
2006年4月結成。金沢在住のマキコ（ベース・うた）、名古屋在住のヒョウヤン（ギター）による、歌心に溢れた強力なロッキン・グルーヴが魅力。
60年代のR＆B、SOUL、ガレージ・パンク、歌謡曲などに影響を受けつつ、「日本語のロックの世界」を開拓。2010年、ドラマー脱退のため、サポート・ドラマーを加えて精力的にライブ活動中。近年はアコースティックでの活動も目立ち、ブルージーかつ自由な音楽表現を展開。