11月9日(火)、阿佐ヶ谷ロフトAにて井土紀州監督による「映画一揆」公開記念イベントが開催された。その名も「映画の役目は終わった、のか!?」である。なんとも刺激的なタイトルが表す通り、開演から閉幕までの4時間超、白熱した議論が行われた。
第一部では、映画を発信するメディア側の関係者が登壇。現在の映画が抱えるメディアとしての問題や課題が提示され、それに対して熱い意見が交わされた。
【第一部出演】松井宏(nobody)/三浦哲哉(flower wild)/平嶋洋一(キネマ旬報)/佐野亨(INTRO)/藤原ちから(エクス・ポ)/千浦僚(a.k.a CHINGO! 映画感想家)/直井卓俊(SPOTTED)
第二部では、実際に映画を作る側の関係者が登壇。現在のインディーズ、インディペンデント系映画を語る上では外せない、錚々たるメンツの監督、脚本陣が集い、制作者の立場からみた、現場の実情といったものが語られた。
冒頭で、当日のイベントがUSTREAM配信されていることに関して、監督がtwitterなどを使い作品以外でパブリックに発言することの意味、ドキュメンタリー監督が編集されない映像(USTREAMやニコニコ動画)に顔を出すことの意味が問われ、後半では、何をもって「映画」とするか、フィルムで撮影されていることか、映画館で上映することか、観客がいなくても映画なのか、という根本的な定義にまで話題が及んだ。
【出演】井土紀州(脚本家・映画監督『映画一揆』)/富田克也(映画監督『国道20号線』)/七里圭(映画監督『眠り姫』)/港岳彦(脚本家『結び目』)/向井康介(脚本家『色即ぜねれいしょん』)/松江哲明(映画監督『ライブテープ』)/佐藤佐吉(脚本家・映画監督)
質疑応答でも、かなり穿った意見も出た今回のイベント。かなりの熱気に包まれた一夜だった。
(この日の模様は映画一揆のUSTREAMチャンネルでもアーカイブが配信されているので、ぜひご覧になってください)
http://www.ustream.tv/channel/
(Asagaya/Loft A ヤマサキ/児玉)