新宿LOFTで長年続く『TEEN'S MUSIC CAMP』。現在ではインディーズアーティストを応援するサイト、Eggsともタッグを組む形で学生たちの春休み・夏休みシーズンの年2回開催され、今年の春も3月24日に開催されました。
さて、以下お届けするインタビューを担当するわたしは同イベントでMCを務めているのですが、昨春の開催時、とあるバンドのライブを見た後にCDを購入したのです。それがGajumaru(ガジュマル)という沖縄からやって来たバンドなのですが、そんな彼らが3月29日(日)に『Oneshot』なるタイトルで新宿LOFTと共催し、イベントを行なうとのこと。このイベント及び『TEEN'S MUSIC CAMP』も担当するブッキング担当・樋口寛子氏は「去年の『TEEN'S MUSIC CAMP』に出演していたGajumaruを見てすごく良いバンドだなと思い、その後も新宿LOFTに出演してもらう中で一緒にイベントをやろうといった話が出て共催することに。沖縄のバンドや彼らの周りのバンドを知ることができるすごくいい機会だなと思い、東京のバンドも交えて開催します」と語っています。"〜Okinawa×Tokyo Next Generation Live〜"とサブタイトルにある通り、次の音楽シーンを走り抜けてほしいアーティストが集う一夜を前に、Gajumaruのメンバーを代表してHiKaRi(Vo&G)が思いを語ってくれました。(Interview:高橋ちえ)
憧れのミュージシャンが出ている新宿LOFT。初めて出た時はずっと興奮してました
──『TEEN'S MUSIC CAMP』への出演が、Gajumaruにとって最初となる新宿LOFTでのライブでしたか?
HiKaRi:そうです、ちょうど1年前の3月でしたね(当時のスケジュールはこちら)。マカロニえんぴつさんとかスピッツさんだったり、自分が好きでめちゃくちゃ憧れているミュージシャンが出ている場所なので緊張もありましたけど、立ってみたかった場所でスゲー! って思って。やっぱりすごすぎて、もうメンバー全員ずっと興奮してましたね。
──とても楽しんでライブをやっていたような印象を受けました。それから今までの約1年間、どんな活動をされていましたか?
HiKaRi:僕はいま大学3年生で学生もやりつつ、音楽中心で生活していきたいと思ってるからレコーディングだったりライブハウスの音響をアルバイトとしてやらせてもらいながらGajumaruをやってますね。バンドはリードギターの子が抜けてスリーピースバンドになっちゃいましたけど、今も沖縄(在住)で那覇中心に月に1〜2本はライブをしてます。
──ライブは沖縄中心とのことですが、沖縄以外でもライブはしていますか?
HiKaRi:去年の9月に新宿LOFTに出演をさせてもらいました(当時のスケジュールはこちら)。その時に新宿LOFTの樋口さんと「共催イベントをやりましょう」といったお話をして、それが今回、3月29日に開催するイベントに繋がってますし、あと今月の頭には台湾に行ってきました。台湾で海外の文化交流を兼ねたイベントがあって、海外のレベルを生で体感できましたし、MCをするにしても拙い中国語と英語で“スリーピースバンド”とか“オキナワ”とか、“楽しもう”って(笑)、ヘタクソなりにどうにかこうにか伝えて。言葉でハードルは感じましたけど、やっぱり音楽って世界共通でどこの国でも伝わるものは伝わると感じたので、トータルでやっぱり最高だったし、行って良かったなと思います。台湾のバンドさんも日本のバンドもどっちも盛り上がったんですけど、お互いにどんな音楽を鳴らすんだろうみたいな感じで台湾の人が興味津々にまじまじ見てくれている感じがしましたね。
──Gajumaruのライブは引き込まれますよね。去年の『TEEN'S MUSIC CAMP』でのライブも記憶に残っています。あと、沖縄の方の応援もすごかったのも覚えてます!
HiKaRi:(沖縄のお客さんが)めっちゃ来てましたよね(笑)。沖縄の人って呼んだらみんな来てくれるんですよ。沖縄からわざわざ東京にライブで来てるんだから見に行きたいみたいな感じで、本当に沖縄の人にも助けられた日だったなと思ってます。
──そもそもバンド名にも沖縄への思いを込めておられるんですよね。
HiKaRi:そうですね。“ガジュマル”って、幸せを運ぶ木と言われてて。僕らの音楽でちょっとでも幸せになってくれたら、少しでも楽しい思いをしてくれたら。それだけで充分だなと思ってこの名前にしました。
──では先にお話に出た、新宿LOFTと共催するイベント『Oneshot』について伺っていきましょう。どんなイベントでしょうか?
HiKaRi:沖縄と東京で、僕らみたいな若手であったり同世代同士、しかも沖縄の同世代はみなプロを目指してるバンドが出るイベントです。あと、ただ対バンするだけじゃなくて沖縄のフードも出して豪華、みたいなイベントです。
──沖縄のフードも楽しめる!
HiKaRi:はい。みんな大好きポーク卵おにぎり、沖縄そばと泡盛もあります。沖縄でこのメニューを準備してLOFTさんに送って、作って提供します。今回は企業に協賛してもらって、フードも提供できることになりました。
──沖縄の企業からの応援もある、良いですね。
HiKaRi:そうですね、嬉しいですよね。支えられている面もあるのでちゃんとやり切りたいですし、このイベントを通して伝えたいことをちゃんと全部、伝えたいなと思ってます。
『Oneshot』というイベントは自分たちの事務所が動き出す第一歩
──沖縄からやってくるのは、プロを目指す同世代のミュージシャンと仰っていましたね。
HiKaRi:そうですね。同世代でプロを目指して世界に向けて発信もしていきたいバンドが沖縄から集まりますね。僕らが行ってきた台湾もそうですし、台湾以外にもまずはアジアから固めていって、世界でライブをしたり世界に発信できるようなアーティストになっていきたいよね、って言ってて。(沖縄の出演者は)みんな友達で、同じ事務所のメンバーでもあって。
──そうなのですか。では、同志でもある沖縄からの出演者を紹介してもらいましょうか。
HiKaRi:ずっちーずは僕らと同世代のスリーピース・ガールズバンドです。今どきのエモいバンドみたいな感じで、僕らよりも下の世代、中高校生の憧れの存在みたいなバンドです。クロムレイリーは僕らより年が2個下で2人でやってるガールズバンドで、去年のモンパチフェス(『What a Wonderful World』)にも出てますし、今月も(香川県)高松のアリーナフェス(『Hello Arena』)のアクトとして出てて、僕らより一足先にプロの道に突っ走ってますね。
──ガールズバンド2組に、もう1人いらっしゃいますね。
HiKaRi:愛香(まなか)ですね。高校を最近卒業したばかりの弾き語りアーティストで、すごく歌詞にこだわってるアーティストで、人に刺さるような言葉だったりハッとするような言葉を使って、表現がすごく魅力的だなとメッチャ自分的には思ってます。楽曲の展開もちょっとオルタナティブ・自由で面白いし、弾き語りではあんまりいないタイプのアーティストですね。
Gajumaru・スタッフの声:実は、ずっちーずもクロムレイリーも、Gajumaruに憧れてバンドを始めてるんですよ。
──それはHiKaRiさんからは言いづらい事実かもしれないですね(一同笑)。
HiKaRi:(照れながら)僕らが高校の時にやってたバンドが『TEENS ROCK』の全国大会で準優勝したんですけど、その後にクロムレイリーが「私たちは全国優勝を目指して“ロッキン”(『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』)に出ます!」って宣言して、本当に“ロッキン”に出たっていう。それで今はもうプロの活動としてやっている感じで。
Gajumaru・スタッフの声:ずっちーずとGajumaruは高校の時からずっとライバル同士でバンド活動をしていて、さらにクロムレイリーのももか(Vo&G)が「HiKaRi先輩と一緒に活動したい」って言って。ももかが、ずっちーずとGajumaruを誘って、今は一緒にこういう事務所の形になっているんですね。
──なるほど、つまりは先ほどお話に出た事務所のお話になるわけですね。「Gajumaru・スタッフの声」が、事務所の代表の方でしょうか?
HiKaRi:いや……一応、僕が社長です。これからちゃんと法人化もする予定で、いろいろな方にサポートをしてもらうんですけど自分たちが主であって、自分たちでやっていきます。それで今回、新宿LOFTでの共催イベントの1週間前に沖縄で設立決起ライブをやって、新宿LOFTでのイベントは事務所が動き出す一歩という感じで。それをスタートにトントンと動き出す、という感じです。
──今回のイベントは確かに“新宿LOFT×沖縄の若手音楽事務所「Refnic」共催”と紹介されていましたね。
HiKaRi:Refnic(リフニック)という名前は、ずっちーずのメンバーの子が名付けました。事務所を一緒にやっていこうとメンバー全員で事務所の名前を出し合って、自分が出した名前以外の2つに投票して選ばれた名前なんですけど、リーフ(Reef)とトニック(Tonic)を掛け合わせた名前です。沖縄らしい“珊瑚礁”っていう意味のリーフと、音楽用語で“主音”を表すトニックで、沖縄の珊瑚礁のように色鮮やかなバンドがたくさん集まって、音楽が中心であったり音楽がベースになるような事務所になってほしい。そんな意味合いを込めて「Refnic」になりました。
──素敵な名前ですね。沖縄での決起ライブから1週間後、新宿LOFTでのイベントには『Oneshot』というタイトルが付いています。
HiKaRi:これは僕とももかで一緒に考えたんですけど、意味合いとしては自分たちの今この瞬間はやっぱり感じてほしい、僕らがいま感じていることだったり思っていることを全部出し切りたいし、それを新宿LOFTで感じて欲しい。全員がまだ完成されてないし、全員がまだまだなので、その成長過程も見て欲しいなと思って。そういう意味合いを込めて『Oneshot』というタイトルにしました。

















