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INTERVIEW

トップインタビューmemetoour - 出演者も会場も史上最大規模で敢行する今年の『メメフェス』は一体どうなる!? メンバー4人が思いの丈を語り尽くす!

出演者も会場も史上最大規模で敢行する今年の『メメフェス』は一体どうなる!? メンバー4人が思いの丈を語り尽くす!

2025.02.03

今年の『メメフェス』は史上最多出演数、5会場で行なう最大キャパ

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──では、2月23日(日)開催の『メメフェス』について。そもそも2019年に『メメフェス』を始めたきっかけとは?

西沢:バンドを続けてきた中で、どんなときでも協力してくれるライブハウスがあったり力を貸してくれる友達がいたりとか、楽しみにしてくれてるお客さんがいるのが僕らの強みであり僕らが持っているものだなと思ったので、それを一つに集約できれば自分たちでも面白いことができるんじゃないかなと思って立ち上げたフェスです。僕らがライブハウスに出始めた頃から応援してくれるライブハウスでやらせてもらう、Marbleにしてもホームでやってるライブハウスですし、だから始めることができたフェスでもあって。自主企画の延長上みたいな感じでスタートできた感じです。

──『メメフェス』と呼んでますけど、正式名称は『MEMETOOUR THE WORLD FESTIVAL』なんですね?

西沢:そうなんですよ。『メメフェス』をやり始めてからはやってないんですけど、『メメタァ・ザ・ワールド』っていう自主企画をずっとやっていて。そのフェス版といった感じで名前を付けたんですよね。『MEMETOOUR THE WORLD FESTIVAL』とは誰も言ってないんですけど(笑)。

──そんな『メメフェス』はこれまで6回、開催をしてきました。

西沢:初年度の2会場からライブハウスも増えていって、ここ何回かはMarble/MARZ/新宿LOFTのホール&Barステージでやっていたんですけど、今回はACB HALLが入って5会場・最大キャパでやりますし、出演者も一番多いです。

──回を重ねて規模が大きくなっている! すごいすごい!!

西沢:去年、初めてソールドアウトすることができたんですよ。ちゃんとソールドアウトしたら会場を増やしたいという気持ちもあっての今年なので、もっといろんな人を巻き込みたいなと思ってます。でも僕らだけだったら当然できないことで、みんなの気持ちが合わさって、本当に良い感じに毎年ステップアップできてるので嬉しいですね。それと去年から、関東圏のファミリーマートで『メメフェス』のポスターを貼らせていただくこともできまして。これも本当に感謝ですね。

太陽:俺が加入した次の年に最初の『メメフェス』をやったんですけど、成悟が『メメフェス』をやりたいって話したときから今、こういう形になっていくとは全く想像していなかったし、最初の数年は成悟がブッキングから何から全てやっていたから仕事量も多くて“成悟、すごいことやってるなぁ”って傍観してたんです。徐々に自分らもブッキングとかをやり始めて、どんどん良い感じで一つのかたまりになっていって。でもまさか今年は5会場でやるっていうのは…ちょっと今、怖いぐらいですね。

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──これだけの出演者が、しかも地方からやって来るバンドもいる。memetoourが愛されているのが伝わりますよ。

西沢:本当にありがたいですね。ちゃんとオファーをさせていただくんですけど、みんな二つ返事で出てくれて、ありがたいしかないです。

工藤:『メメフェス』は友達も、好きなバンドもいっぱい呼んでるんですけど、僕らも何度かライブを見てるバンドを『メメフェス』の場で見たときに、過去一で良いライブじゃないか? って思うことがメチャクチャあって。あれは何なんだろうな…マジックがある(笑)。好きなバンドが、『メメフェス』で本当に良いライブをしてくれる(メンバー全員うなずく)。嬉しいですね。

──このインタビューが公開される頃には決まっていると思いますが、今年も出演者募集があったのも面白いですね。

西沢:音楽を作ったりライブをするのは自分のため、みたいなところがあるのを僕はどうしても思っていて。バンド歴も長くなってきて、お世話になる方も後輩も増えたりする状況の中で(『メメフェス』が)回を重ねるごとに、僕らがそういう人たちに対しての恩返し…までは言えなくとも、『メメフェス』が人のためにできることなんじゃないかという思いが増していってて。出演してくれるバンドもそうですし、来てくれるみなさんもそうですし、歌舞伎町にあるライブハウスのシーンに対しても、『メメフェス』が少しでも力になったり、今後の活動とかライブハウスの運営に対して少しでも何かが還元できるようなものであれば良いなと思っていて。それで出演者募集に“出たい!”って応募してくれる人たち…『メメフェス』に出たから何かが変わるかとかそれは分からないけど、参加してくれて音源審査とか投票を経て、何かが少しでも広がったりとか、応募してくれた人の何かがプラスになってくれたら良いなっていう気持ちで。僕も審査員の一人というのは偉そうだなと思う自分もいるんですけど、参加者募集を良いように使ってくれたら良いなって思っていて。

太陽:応募もかなりあるんだよね。

西沢:出演者募集は今回が3回目なんですけど、去年は約200組ぐらいの応募がありましたね。ありがたいです。まだ出会えてないバンドと出会えるので、僕たちも本当に楽しみにしてます。

『メメフェス』は自分のことだけを考えてやるものではないとみんなに教えてもらったから

──しかしこんなにも他者のことを考えて『メメフェス』をやっているとは…ちょっと泣けてきますよ。

西沢:でも、年に1回の『メメフェス』のときだけなので。あとは自分たちのことしか考えてないですよ(一同笑)。『メメフェス』だけは、自分のことだけ考えてやっちゃいけないものだなってみんなに教えてもらった部分もあって。回を重ねるごとにみんなに返していきたいなっていう気持ちで、その思いがここ1~2年で(さらに)強くなって。

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──では、今年の『メメフェス』への意気込みなどなど。最後に一人ずつ聞かせてください!

太陽:今年の会場として増えるACB HALLって、僕らも(他の)サーキットイベントで1回ぐらい? しか出たことがなくて、これから深い関わりを作っていこうと思っているんですけど、ACB HALLのみなさんにもmemetoourというバンドがどんなことをしているかを見せられる日になるだろうし、僕らはワンマンでそれこそクアトロも新宿LOFTもまだソールドにできないけど、この『メメフェス』では一番大きい会場(=新宿LOFT・ホール)で僕らが最後にライブをする。それを、今までお世話になったMarbleやMARSの方、新宿LOFTはもちろん、今までそして改名してからも見続けてくれているお客さんにも。memetoourが新宿LOFTで、お客さんで埋めている姿を見せられる。これまで引き連れてきたものを出して、総括する日にしたいです。

カワギシ:自分たちが楽しむのはもちろんですし、これまでやってきたことの結果が見える日でもあるんですけど、ライブハウスでしか会えない人というのが、出演者もお客さん同士でもあると思っていて。そうやって人が集まれる場所、集まれる1日になれば良いなと思っていて。でっかい同窓会じゃないですけど(笑)特別な1日になってもらって、みんなで好きな音楽を共有し合う、そういう日になれば良いなと思っています。

工藤:2人が話したことを聞きながら考えてたんですけど、俺と成悟、カワギシさんと成悟、太陽さんと成悟がそれぞれ知り合いで、(かつて)それぞれのバンドで対バンしてて、それぞれが新宿で出会ってるんです。そんな新宿で年に1回、いろんな人を巻き込んで大きいことができるのがまず嬉しいし、新宿という場所に立ち返って、これまでやってきた過去を思い出す(笑)。カワギシさんも“同窓会”って言ってましたけど、そういう一面があって、自分にとってもだんだんと大事な日になっていきましたね。年々大事な日になっていってるからこれからもなお一層、そうなっていくんじゃないかなって感じてますし、今年はより強い気持ちで臨めたらと思ってます。

西沢:今年は規模が一番大きくて、出演のオファーをするときにも過去最大になるということを伝えた上で出演を快諾してくれたみんなが出てくれますし、去年より1会場増えてお客さん的にはタイムテーブルの被りがもしかしたらあるかもしれないけど、僕らも含めて5会場での『メメフェス』っていうのは(当日にならないと)全然、分からない。でもその日に力を貸してくれるバンドたちとライブハウスと、『メメフェス』を楽しみにしてくれてるお客さんと。みんなが同じラインに立ってこの日、1日を作っていけるのが僕はすごく楽しみで。絶対に良い日にできるっていう気持ちもすごくあるので、みんなの気持ちが一つになって今までで一番いい日になれば良いなと思ってます。

──みなさんの表情を見ていたら良い日にならないわけがないですし、去年はチケットがソールドアウトしてますからチケットはお早めに、ですね! それと今回のインタビューで初めて理解しましたが、memetoourにとっては『メメフェス』が1年の区切りみたいな日になっているんですね?(笑)

西沢:そうです。memetoourの暦だと、『メメフェス』がお正月みたいな立ち位置です!(一同笑) 2025年も頑張って進んでいきたいので、まずは『メメフェス』を本当に良い日にしたいなと思ってます!

LIVE INFOライブ情報

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【出演】memetoour / Arakezuri / THE BOYS & GIRLS / LEODRAT / 街人 / UNFAIR RULE / 炙りなタウン / バウンダリー / Organic Call / MOCKEN / EVE OF THE LAIN / 村上想楽 / 東京、君がいない街 / atelier room / レトロマイガール!! / KOHAKU / ワンダフル放送局 / RIP DISHONOR / ユタ州 / まなつ / 虎の子ラミー / 弁天ランド / 南無阿部陀仏 / 古墳シスターズ / Daisycall / 板歯目 / アイアムアイ / Sunny Girl / 3markets[ ] / 仲川慎之介(時速36km)/ コールスロー / INKYMAP / ContonCandy / CULTURES!!! / Dear Chambers / KAKASHI / Mercy Woodpecker / POETASTER / ニアフレンズ / Jacob Jr. / the奥歯's / プッシュプルポット / SideChest / Cloque. / Atomic Skipper / Re:name / 街裏ぴんく / にゃんこスター / ベルナルド
【日程】2025年2月23日(日)
【会場】新宿LOFT / LOFT BAR / 新宿Marble / 新宿MARZ / ACB HALL
【時間】開場11:30 / 開演12:00(予定)
【チケット】前売¥5,000 / 当日¥6,000(共にドリンク代別¥600)
*チケットはイープラスにて発売中
 

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