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INTERVIEW

トップインタビュー上西琢也(監督) ‐ オムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』より『ゴジラVSメガロ』僕が観たかった要素を詰め込みました

僕が観たかった要素を詰め込みました

2024.06.26

本来の形でしっかりと味わっていただけるのが楽しみです

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――ずっとクライマックスなので、短い作品とはいえ制作するのは疲れそうですが如何でしたか。
 
上西:技術的には普通の映画1本撮るくらいの段取りを全てやっていますから、10分作品と考えると大変だったかもしれませんね。
 
――やはり、カロリー高めだったんですね。構成の技術はどのように経験を積まれたのですか。
 
上西:ジブリなどの色々な作品のメイキングを観て、あとは一緒に仕事させていただいた監督のみなさんとのやり取りから勉強させていただきました。
 
――上西監督は『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』にも参加されていますが、庵野秀明監督から影響を受けたものもあったのでしょうか。
 
上西:そうですね。庵野監督も子供のころに観た『帰ってきたウルトラマン』の影響が『シン・ウルトラマン』にあるということですが、その気持ちは凄く分かります。僕の場合はそれがゴジラになります。小さいときに影響を受けったものを自分が作り直すとなったときのお手本として庵野監督とお仕事させていただいた時に勉強させていただいたものを今作の制作に生かしています。
 
――今回、劇場で公開されるということで5.1chになりますが、音は撮り直されたのですか。
 
上西:最初から音を5.1chになっていて、劇場作品想定して制作していました。今回は想定通りの音と映像をみなさんに観ていただける形になります。音楽の面で言うとメガロが出てきたときの音楽はオリジナルの『無敵のメガロ』という曲をアレンジさせてもらっています。それを本来の形でしっかりと味わっていただけるのが楽しみです。『ゴジラVSメガロ』は怪獣アクションがメインなので、映画『GEMNIBUS vol.1』の中でも劇場で観る価値がより強い映画だと思います。
 
――そうですね。ゴジラはスクリーンで観るのが特に楽しいですから。
 
上西:はい。ぜひ、劇場で観ていただきたいです。
 
――完成した作品をスクリーンでご覧になりましたか。
 
上西:はい。やっぱり怪獣映画は劇場で観た方がいいなと改めて感じました。
 
――そうですね。今は海外の方も来られるようになっているので、熱いファンは日本に来て観たいという方もいらっしゃると思います。
 
上西:この映画は言葉が分からなくても観られる作品なので、日本だけでなくいろいろな国の方にもスクリーンでも観てほしいです。ちょっとした小ネタで言うと、シートピアの女の子が手に持っているペンダントの中にある何かは『ゴジラ対メガロ』のシートピア海底王国人と同じ服装をアレンジしたシンボルになっています。そういう小ネタが一杯あるので、劇場の大きなスクリーンで探してもらえると嬉しいです。
GEMNIBUSvol1_メインre.jpgⒸ2024 TOHO CO., LTD.
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LIVE INFOライブ情報

オムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』
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6/28(金)よりTOHOシネマズ日比谷・TOHOシネマズ梅田にて2週間限定公開
 
1.『ゴジラVSメガロ』
タイトル:『ゴジラVSメガロ』
脚本・監督・VFX:上西琢也 撮影監督:柴田晃宏
編曲:半田 翼
出演:岡本弥歩/阿座上洋平
制作プロダクション:白組、東海制作
 
2.『knot』
脚本・監督:平瀬遼太郎
音楽:森いづみ
出演:三浦貴大 SUMIRE 柊木陽太 川原瑛都 杢代和人 田村健太郎 徳橋みのり 野波麻帆 金子ノブアキ 滝藤賢一
制作プロダクション:AOI Pro.
 
3.『ファーストライン』
脚本・監督:ちな
音楽:角野隼斗
出演:田村睦心/斎藤志郎
制作プロダクション:TOHO animation STUDIO
 
4.『フレイル』
脚本・監督:本木真武太
音楽:斎木達彦
出演:奥平大兼 / 莉子 今井柊斗 /大石吾朗
制作プロダクション:Virgin Earth
 
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