自分が一番輝いているのは、今だから。今の僕がベストだと思えるものを全力で見せるライブをする
──では、今回が2回目の開催となる『aufgießer 2nd set』のお話を。まず出演される方々というのは?
meiyo:僕は赤い公園がアーティストとしてKANさんや奥田民生さんに並ぶぐらい好きなんですけど、Aoooは赤い公園のボーカルだった石野理子さんがメインボーカルで。さらにツミキさん(Dr)、すりぃさん(Gt)はどちらも有名なボカロPで、インターネットシーンでめちゃくちゃカッコいい曲を書く人たちですけど、ライブも精力的にやってる部分にシンパシー感じていますし、やまもとひかるさんは著名なアーティストのサポートなんかもしている歌うベーシストで、カッコいいんです。僕はTikTokがデビューに繋がったところが結構あるんですけど、そういう面でも親和性が高いかなと思って一緒にやれたら良いなと思っていたら今回、出ていただけることになりました。そしてONIGAWARAは、樋口さんのほうからお話をいただいて。
──樋口さんにもお話を伺いましょうか。
樋口:昨年、ONIGAWARAの周年イベントがLOFTであったのでライブを見た時、ONIGAWARAが持っているポップスのセンスが、今のmeiyoくんに通じるところが私にはあって。逆に、meiyoくんが表現しているポップスがONIGAWARAにも良い刺激を与えるんじゃないのかな、って思ったんですよ。そこで相乗効果が両者ともに生まれるんじゃないかな、面白いんじゃないかなと思ってご提案をさせてもらいました。そしたらmeiyoくんもONIGAWARAも“是非是非!”って。
──まさに“共催”ですね!
meiyo:まさしくそうですね。僕はそれこそONIGAWARAも確か新宿LOFTで見たことがあって、ライブもメチャクチャ良かったんですよ。さかのぼって随分前に僕、(竹内)サティフォさんともちょっとした繋がりがあるんです…っていう話は、ライブ当日にMCで話すかもです(笑)。
──とにもかくにも、他では見られない組み合わせと思います。
meiyo:確かに。僕の曲をちょっとしか知らない人でもONIGAWARAが好きだったら“通じる部分があるね”って思ってもらえるかもしれないし、TikTokでバズってる曲っていうAoooとのつながりもあるし、“meiyoはずっと赤い公園好きってずっと言ってたし一緒にライブやれて良かったね”って(SNS等で)書いてくれてる人もいましたし。僕的には、嬉しい3組での1日ですね。
──ではそんなこの日、meiyoとしてはどんなライブを見せてくれますか?
meiyo:10年前から赤い公園が好きだとかONIGAWARAをLOFTで見たこととかを振り返ると昔の曲をやりたいなっていう気持ちにもなるんですけど、でも結局、自分が輝いているのは今なので。パフォーマンスとしては今の僕が、これまでライブをやってきた中で一番良いなと思える、僕がベストだなと思えるものを全力で見せる。“meiyoのライブは楽しいぞ”って伝えられるようなライブにできたら良いなと思ってます。その上で、昔の話を打ち上げでできるようにしたいなと(笑)。
──“自分が輝いているのは今”、素敵です。今のmeiyoをたくさん感じさせてもらえるのを楽しみにしていますね。去年、イベントのライブレポートを書いた際に“meiyoは白シャツが似合う”といったことを書いたらSNS上で共感してくださった方が結構いらして!(笑)
meiyo:最近はね〜、白シャツはあまり着なくなっちゃって(笑)柄物寄りになってるんですよ。タイムリーな話ですけど、数日前に「パーソナルカラー診断」をしてもらったんですね、そしたら“ブルベ夏”っていう診断で。ブルーベースで夏っぽい色が似合うってことなんですけど、白いシャツとかの清潔感みたいなものが合う肌や目の色とか、外見をしてるってことなんですよね。だからあのときに着ていた白シャツは似合う要素はあったってことですよね。僕はからし色が好きでちょっと前までからし色をよく着てたんですけど、肌の色と合わせたとき、くすむらしくて。好きだけどからし色は似合わないんだそうです(笑)。確かに白シャツ、良いかもしれないな。ロフトは照明とかで映えるステージなので、照明が赤だと白シャツは赤になるし。いろんな曲をやっているカメレオン的な音楽家だと自分では思ってるので、その感じにも合うのかな。
──当日の衣装も楽しみにしてますし、最近リリースもあったばかりですよね(4月14日リリースのシングル「HOPE! HOPE! HOPE!」)。ミュージックビデオも最高でした!
meiyo:僕が学校の先生役で、リアルに8年ぐらい働いてそうな雰囲気ですよね(一同笑)。それこそメジャーデビューする前から“官僚みたいな雰囲気があるよね”ってずっと言われてたので(笑)。
──この曲はアニメ『シンカリオン チェンジ ザ ワールド』エンディング主題歌にもなっています。
meiyo:シンカリオンって新幹線変形ロボのお話で、新幹線・のぞみをテーマに考えながら、まず疾走感があって希望について歌う、そこに、いろんな要素を足していく作り方をしてできた曲ですね。
──特に“劣等の実感に外傷はないが その痛みで6弦が鳴り響いた!”って歌詞がすごく良くて。
meiyo:やったー、ありがとうございます。まさしく音楽をやっている理由、みたいな感じのところを入れたところもあって。しかも“6弦が鳴り響いた!”の後にギターソロが来るっていう(笑)。そのギターソロの部分で声がかき消されてるんですけど、そこは聴く皆さんの考えでそれぞれが補完してくれれば良いな、っていう音楽遊びですね。
──この曲も聴けたら良いなと思いつつ、最後に『aufgießer 2nd set』への意気込みなどお願いします!
meiyo:いろんな人がいろんな思いで集まるアツい場所です。大はしゃぎしてスッキリしたい、音にまみれたい、後ろで静観したい、目を閉じて自分の世界に潜り込みたい、いろいろな楽しみ方があります。誰に見られてるわけでもないので、その心の真ん中はタオルで隠さなくて大丈夫です。ステージからの熱波が凄いと思うので疲れたら水分補給! 節度を持って楽しみましょう。よいととのいを〜。って、サウナとかけようとしましたが、無理矢理すぎました?(一同笑)