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INTERVIEW

トップインタビューオゼキタツヤ(Bentham)×藤森元生(SAKANAMON)×米田貴紀(夜の本気ダンス)- Bentham主催『FASTMUSIC CARNIVAL TOUR 2024』での共演を前にフロントマン座談会を決行!

Bentham主催『FASTMUSIC CARNIVAL TOUR 2024』での共演を前にフロントマン座談会を決行!

2024.02.07

「健康の話」が出はじめるお年頃に

オゼキ:俺が最近すごくショックだったのは、お世話になってるお師匠さんみたいな方に“Benthamは「パブリック」(2014)だけやってれば良いんだよ”って言われて。それもメチャクチャ分かるしその考えもあるけど、俺は今、いろんな新曲を作りたいし自分の曲で世界がひっくり返るんじゃないかってまだ信じてるし、少なくとも目の前で聴いてくれてる人には何かできるんじゃないかな、自分自身ももっと作っていきたいし、という中でやっぱり最前線の矢面で戦っているバンドっていうのは“今の一番”っていうのを出す、そういうマインドなんだなっていうのを今、メッチャ思いましたね。

米田:それはすごく共感できる話だなと思います。僕たちは今日、新しいアルバム『dip』が発売で、だからそういうマインドなのもあるかもしれないですね。今日、世に出た曲たちをより良く見せたいっていう気持ちが高まってる感じやと思うので。その熱量のまま(楽曲を)どこまでライブで育てられるかな、っていうのを今、すごく考えています。“初めまして”じゃなくて前からの繋がりがあってこの3マンの日がある、そこにたまたま僕たちのアルバムのリリースが近くに重なって。新しいアルバムの曲が本当に一番カッコ良い、そう思ってもらえるようなライブにします。

オゼキ:カッコ良いバンドは新譜もカッコ良い。新曲に“あぁ〜”って感じてしまったバンドはそのままバンドもそうなっていく感じだし。ここ10年ぐらいの音楽の仲間を見てきてそれはすごく感じてるから。最近さ、いろんなことを考えたりしない?

米田:いろいろと…ね、考えますよ(笑)。

オゼキ:俺はまず、年齢とか気にしない派だったんですけど、今は多分、世界で一番俺が年齢を気にしてる(笑)。もし辞めるなら1日でも早く、とか思ったりもするけど、やっぱり音楽でやり残したことがあるから続けてるし、続けるためには何をすべきかっていうのをシビア目に見始めて、毎日を過ごしてますね。

藤森:うーん、ウチは皆、単純に身体にガタが来てて(笑)。本当に健康の話をよくするようになった(一同笑)、バンドを長く続けるために健康でいよう、っていう。これがリアルになってきた感じがする。

米田:確かに、健康の話はし出しますよね(笑)。そんな話をするなんて思ってもなかったんですけど、“腰が痛い”だとか、やっぱり出てきますよね。

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夜の本気ダンス

オゼキ:あと最近、バンド(Benthamメンバー)も含めて俺以外の(SAKANAMON&夜ダンメンバーも)皆さん、ビジュアルの担保ができてる、イケてるの。俺はビジュアルをあまり気にするほうじゃなくて、デビューの頃から12キロ太ったの。俺的に皆、歳を重ねるごとにイケてる印象で、それはプロ意識なんだろうなと思ってメチャクチャ反省してるっす。

米田:そうなんかな? そこは良いんじゃないですか、反省しなくても?

藤森:僕は全く関係ない派で、どんなビジュアルしてようが音楽がカッコ良ければいいじゃんっていう主義。なんですけど、ウチのメンバーが皆、ビジュアルを大事にしてる人たちで。あの2人から“ボーカルはちゃんとしないと駄目だよ”って、服とかも皆に選んでもらってるんですよ。お風呂に毎日入るようになったのも皆に言われてるからだし、だから、大事なんだろうな…って、思うようになってます。

オゼキ:うんうん。だから年齢は気にしなくて良いけど、体型は気にしていこう、で!

米田:健康の話でさっきすごく共感しましたけど、僕はやたらストレッチしてみたりしてて。若いときは何もしなくてもステージに出たらバッと行けたんですけど、今は身体を解さないと。そういう気の使い方ですよね。自分自身の身体なので自分が一番よく分かってるし、最近は自分自身でそういう感じでやってますね。

藤森:まさに僕も、ここ半年ぐらいでストレッチをやるようになったかな。自分でいろいろと調べて、腹式呼吸がしやすい体勢とか。

オゼキ:それまで“ちゃんとしなきゃ”って思ってたのが、メンタルが駄目になってしまったときに、歌うこと以外ではやることが何もなくなってしまって。好きなときに好きなだけ食べてウエイトは上がったけど、そのタイミングで声質も変わって前よりちゃんと歌えるようになったんですよ。そこから自分と向き合って、今までだったらレコーディングでも補正をバキバキかけてて“俺が歌ってるんだけど俺じゃない”みたいなのもあったし、もちろん痩せてカッコ良いほうが良いけど“歌だけは嘘をつくな”って言われたときから心が解き放たれて。自分の中では良い歌が歌えるようになったのと比例して、動員が減ったとかがあったんですけど、音楽が良ければ続けられると思ってやってきて、今のこの状態のまま痩せたい、っていうのがありますね(笑)。だから今年は追い込みをかけて、年内中に今までの自分のベストビジュアルを超えようと思ってますね。頑張ります!

藤森:おぉ〜! 僕は今年はね、健康診断に絶対に行こうと思ってます! 簡単なのは受けたことがあるけど、バリウム飲んだりとかね。

オゼキ:それも分かるわ〜、俺も受けたことないんですよ!

米田:僕もないので、いい加減行ったほうが良いですね…って今、思いました。

藤森:レジェンドなミュージシャンの方々がたくさん亡くなって。やっぱり本当に、健康は大事だな、と思ってるところなんですよ。

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オゼキ:そうなりますよね、自分に置き換えたらまだ死んでられないって思うし。ちゃんとしなくちゃって今、皆が思ってると思います。その上で今年なんですけど、お2組はどうですか?

藤森:SAKANAMONは、3月6日の僕の誕生日に4曲入りのEP(『liverally.ep』)が出て、ツアーを周ります! EPは、とにかくライブに特化した楽曲を集めて、ライブ(live)とラリー(rally)を掛けたタイトルなんですけど、それが出て今年は…ライブを大事にしたい、そんな1年になると思います。今、ライブがすごく良い感じでまだまだ伸び代を感じているところなので、今年のSAKANAMONのライブをお楽しみに! でございます!

米田:僕たちは今日リリースのニューアルバム『dip』を引っさげてツアーで全国を回って、その後は配信で曲を出せたら良いなという感じで歩みを止めずに行ければ良いなと思ってます。音源出してツアー、っていうサイクル・車輪が止まらないように走り続けられれば良いなと思っております。個人的なところでは、僕たちメンバー全員が京都在住でやってるんですけど、今、結成15周年アニバーサリーの期間で昨年は京都でフェスをやらせてもらったりもしたんですけども、京都に暮らしてるのに京都のことを本当の意味であまり知らなかったかも、と最近になって思い始めまして。京都外からバンドの方が来てくれはったときに、京都の良さとか良いお店とか全然紹介できてへんな、って思って悔しいなって思ったんです。だから、自分のルーツでもある場所をより深掘りしても良いのではないか、と思ってます。

オゼキ:夜の本気ダンスも京都を背負っていく、と!

米田:そうですね、10-FEETとかくるりとか先輩方もホンマにたくさんいはるんですけど、先輩たちともジャンルがちょっと違いますし、先輩方が背負ってない隙間を見つけて、背負われてないところを背負って(笑)伝えられる京都もあるんじゃないかな、それを探りたいな、ということを思ってますね。

オゼキ:おぉ〜、イイね! 最後に、俺らBenthamはまず『FASTMUSIC CARNIVAL』のタイトルで東名阪を周って。今、メンバー4人だけで動いてるから“これ、やっちゃおう!”っていうことも速攻でできるし、生きたアイディアや自分たちの意思を反映した活動をしていきたいと思ってますね。とにかく曲もいっぱい作って、攻める1年にしたいな、って思ってます!

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LIVE INFOライブ情報

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FASTMUSIC CARNIVAL TOUR 2024
2月9日(金)新宿LOFT
OPEN 18:30 / START 19:00
 
2月29日(木)名古屋CLUB UPSET
OPEN 18:30 / START 19:00
 
3月1日(金)大阪MUSE
OPEN 18:30 / START 19:00
 
▼チケット代(FC、一般共通)
前売¥4,000 / 当日¥4,500(共にドリンク代別)
▼チケットはイープラスにて発売中
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