これから一緒に進んでいくバンドと、“音楽でヘトヘトになる”1日に!
──シナリオアートとNITRODAYにとって、新宿ロフトはどんな場所かというのも伺っておきましょう。
ハヤシ:敷居が高い感じはけっこうあってビックなイベントも多いイメージですけど、初めて出させてもらってから、そんなに多くは出てないですけどターニングポイント・ポイントで出させてもらってて気が引き締まるハコですね。だからこの日もバチっとカマしたいです。
小室:何回かやっている中で記憶に残っているのが、ちょうど去年の夏頃だったんですけど、仲が良い突然少年と今は活動を休止しているSEAPOOLと3組で3マンをやって。どちらかというと大きい場所でやることがあまり多くないジャンルの3組でロフトでやれたときは、こんなに大きいハコでこういう音楽が鳴ってるんだっていうのにすごく感動してすごく良かったなという覚えがあるので。今回のイベントでもインパクト大きく、やれたら良いなと思っています。
▲Bentham
──そんな新宿ロフトで、10月29日に何が起こるかいち音楽リスナーとして楽しみにしていますね。この日・このイベントに向けた思い等、聞かせてください。
ハヤシ:自分たちも元々はレーベルと事務所がついていた中でやらせてもらってたんですけど、辞めてからは自主で企画してみると、メチャクチャ大変やなと思ってて。それをロフトで、自分たちでやるっていうのはメチャクチャすごい。大変さは超、分かるから。自分たちはBenthamに捧げるぐらいの勢いでやろう、とメンバーで話してて。独立してから足掻いてた自分たちのメッセージを届けたいっていう思いがあるし、熱い気持ちで挑もうと思ってますね。こんなイベントやるのはメッチャすごい、マジで尊敬する。
オゼキ:ウチらも本当に、(これまで)大人にけっこう任せちゃってたんですよ。良い音楽をやっていれば自然と売れるし芯を持ってやっていこうって思ってたけど、結果としてあまり上手くいかなかった。でも全然、後悔はしてない中で自分たち4人で外の世界を見ましょう、っていう空気感でこれもやる、あれもやるんだとやっていると俺は何もできないなとか、コイツ何もやんねーなってメンバーに対して思ったりするのを経て、バンドをやる上で当たり前のいろんなことに気づきながら、今回のイベントも今までとは違うベクトルで考えられるようになったので。当日はそんな、いろんな話もできたらなと思ってますね。
ハヤシ:それと(出演者の)メンツを見たときに“いいメンツやな!”って思いますよね。仲良しでやるんじゃない、発展的なところがある。
オゼキ:大事なことではあるんですけど、でもお金どうこうで動きたくはなかったんですよね。今後、自分がバンドをやっていく上で、横をパッと見て一緒に進んでいくバンドとイベントをやりたいと思った。本物じゃない人たちと絡むほど僕に時間はないし、カッコいいヤツらと一緒にいたいというのがすごくあって。それが自ずとあのメンツになった感じですね。ロフトのホールとバーを使って往来のイベントで、転換の時間もなく音楽でヘトヘトになる時間を作りたくて。
ハヤシ:バンド主導のイベントで、メンツからも思いが汲み取れるし、“音楽でヘトヘトになる”って良いっすね(笑)。とても良いですし、楽しみにしてます!
──確かに今のお話で気が付きましたが、休みなくどちらかのステージで必ず音が鳴っているタイムテーブルですね!
オゼキ:そうですね、もし疲れたらすごくシンプルに外の空気を吸ってもらったりして、いつどのタイミングで戻ってきてもバンドがライブをやってるっていうのがメチャクチャ良いな、って思ったんですよ。本当はそのまま夜帯までやるイベントも良いなって思ったんですけど(笑)、まずは初めてのイベントなので。(逆に)開始の時間が早いのもあるんですけど、この時間でも来るお客さんはいるはずなので。
──11時半からスタートで、NITRODAYは出演が13時半からです。この日は通常のライブに比べて入りの時間もだいぶ早くなりそうですね。
小室:朝、しっかり太陽の光を浴びていこうかなって思ってます。
オゼキ:なんて良い子なんだ! 早く会いたい!!
小室:そのほうが気合も入るし大丈夫です。ラインナップ的に、NITRODAYのことはあまり知らないお客さんがたくさん見に来ると思うんですけど、知らない良いものを見たときっていうのは心に痺れが来ると思うので、一瞬にしっかり気合を込めて、お客さんにそういうものを与えられるように頑張りたいなと思いました。
──このイベントに向けたBenthamメンバー4人全員のインタビューで、“この日は全員汗だくで大変な日になると思う”と語った上で、“終わった後においしい酒を飲めるように。機材車も置いて帰ります”と話しています。これまで多くのアーティストも語っていますが、新宿ロフトは打ち上げまで最高の場所ですものね!
オゼキ:当日は可能な限りで、出ていただけると嬉しいです。
ハヤシ:ぜひ! シナリオアートは全員、お酒をメッチャ飲むので打ち上げもよろしくお願いします。イベントも手伝えることがあったら手伝うので、言ってください!
オゼキ:ありがとうございます!
小室:僕らはあんまり飲めないメンバーが多いんですけど、気持ちはしっかりと寄せに行きますし、良い交流が生まれればと思っているので、よろしくお願いします。
オゼキ:もちろん! ありがとうございます! 今回、100パーセント満足行く大勢のバンドのメンツで好きなライブハウスから一歩動き出す、ということだけで価値があるので。この日を境にまた何かスタートが切れたら良いな、という思いでいっぱいですね。本当に出てくれるバンドに対して嬉しく思ってますし、今の僕たちのライブを見て欲しいと思ってます。人気とかお金で呼んでるバンドじゃなくて100パーセント純粋にカッコ良いから出てもらう、よこしまな気持ちがないお誘いだったから僕的にはすごく勇気の要ることでちょっと恥ずかしさもあった、けど好きだし憧れてるバンドばっかりで、すごく音楽的なところでしっかりと繋がっていきたいと思ってます。当日はバタバタしてると思うんですけど、メンバーの皆さんも楽しんでいただいて今後に繋がっていけばと思ってますので、当日は思いっきりやっていただけたらと思います!
ハヤシ&小室:よろしくお願いします!!