『夏のパリまつり!』はPARIS on the City!・メガシンカバージョンでお届け!
──では、お2人が“救われてきた音楽”というのも聞かせてもらいましょうか。
明神:たくさんいる中で選べないんですけど(笑)、僕は音楽をアコースティック・ギターから始めたところもあるのと親の影響もあって、松任谷由実さんとか桑田佳祐さんとか、ギターも歌謡曲ばっかり練習してましたね。いろんなジャンルを聴いてきてはいるし、これが全てっていうのはないですけど、PARIS on the City!としてはメンバー全員スピッツが好きだったりします。
阿久津:僕は単純に大好きなのはまずインストバンドのtoeで、今でもやたら聴いちゃいますね。あと最近はShe Her Her Hersが好きだったりします。バンドのメンバー全員が基本は歌ものが好きというのはありつつ、個人が聴いてる分野は各々で、ギター(小林ファンキ風格)はアニソンが大好きだったり、ベースはR&Bとかファンク、K-POPとかが大好きで。明神に関してはね、洋楽ももちろん聴くけどジャパニーズ・ポップが好きな印象だよね。
明神:言葉とメロディが突き刺さってくるものが好きですね。
──PARIS on the City!としても目指すところというのは今仰った、言葉とメロディを大切にする音楽でしょうか。
明神:そうですね。その上で、ライブを楽しむっていうのが全てですね。ライブでもっと自分を裸にしたいと言うか…いつ死んでもエェわ! っていう気持ちで毎回、ライブをやっている感じですね。
阿久津:抽象的ですけど、ライブはみんなで良いものを出したいっていうのがまずあって、この表現がドラマーとしても良いのか分かんないですけど、メンバー4人の自慰行為をどれだけお客さんに見せられるかというところだと思っていて。(ドラマーとして)後ろからステージも全体も見てて、周り含めてみんな良かったっていうのが分かったらウェイ! ってなりますし。
──お2人とも表現がなかなか個性的ですが、バンド名からのイメージも楽曲にしても爽やかなポップ感があっても、「言い訳を抱いて」(2018年)という曲で“スケベ”というワードが出てきたときに“え!?”って思ったりしまして、このギャップが個人的には面白いなと今日のお話を聞きながら思いましたね。
阿久津:僕だけ異質なんで、と書いてください。
明神:彼が一番、純粋なんですよね。う〜ん…、何も考えてないだけなのかもしれないけど(一同笑)。
阿久津:(ライブでの)物販で(お客さんにも)バレてるからね(笑)。
──個人的にはライブを見る楽しみが増してきましたよ! では改めて、『夏のパリまつり!』はどんな1日になるでしょうか?
明神:各アーティストとコラボをするのが、これまでの『パリまつり!』の醍醐味だったんですね。
阿久津:『パリまつり!』の1回目は、メンバーの誰かが関わるという形で全アーティストとコラボしたんです。それこそアイドルともコラボしましたし(笑)。
明神:でも時間とかも大変だったので前回は何組かとコラボして、だったので、今回もそういう形でコラボがあると思います。その中で今回に関しては、シンガーソングライターの渡ケントくんとPARIS on the City!が一緒にコラボして音源を作らせてもらったんですよ。「たましいの話(feat. PARIS on the City!)」っていう曲で(7月26日リリース)、これは前回の『春のパリまつり!』のときに、ケントくんが“PARIS on the City!に曲を書いたから、一緒に演ってほしい”って言ってくれて。そこで初めて一緒に演奏した曲で、音源として共作して。今回、『夏のパリまつり!』でも演ることになると思います。
──『パリまつり!』を通して音楽の素敵なストーリーが紡がれているんですね。渡さんのみならず、コラボ予定はどうでしょうか…?
明神&阿久津:もちろん、もちろん!
明神:黒川(侑司/ユアネス)さんとウチのギターが前回もコラボをしていたので、おそらく今回も演るんじゃないかな…? と思いますし。
阿久津:倉品(翔/GOOD BYE APRIL)さんと一緒にやったら? まだ間に合うし! …ってゴメンね、人任せで(笑)。
明神:確かに! ちょっと連絡するだけ、連絡してみます!
──GOOD BYE APRILは新宿ロフトでよくライブを見ている側からすると、倉品さんとのコラボは期待したいですね!
明神:ロフトという場所のストーリーとしても良いですよね。僕も好きな曲がいっぱいあるし、どうなるか分からないけれど(笑)、ご期待ください!
──逆に、PARIS on the City!のライブでコラボとか、どなたかが入ったりといったことは?
明神:今回はバンドメンバー4人にサポートでキーボードをプラスして、5人でちょっと長めのステージを想定してます。基本的に鍵盤が入るのはワンマン公演のときだったりするんですけど、今回が現体制がラストだということで。5人での演奏に集中して、“PARIS on the City!・メガシンカバージョン”でお届けします!
阿久津:5人のLINEグループの名前も“メガシンカバージョン”だもんね。この名前、ギターの小林がポケモン大好きで、ポケモンからいただきました!(笑)