新宿LOFTの紙吹雪装置、一発6万円!?
──楽しみにしてます(笑)。では次に、新宿LOFTでライブしたときの思い出を聞かせてもらいたいのですが、何かありますか?
nao:いっぱいありますよ! 特に思い出に残ってるのはワンマンをやらせてもらったときですね。首振りDollsが東京でワンマンやるのに一番大きい規模だったんです、LOFTが。気合い入れてやって、お客さんもたくさん来てくれて大成功な感じで終われたんですけど、ライブ終えて楽屋に戻ったらなぜか清春さんが居て。「楽屋に清春さんおるんだけど何で!?」ってビックリしたのを凄い覚えてます(笑)。
──清春さんは首振りDollsのライブを見に来てたってことですよね?
nao:そうですね!
──そんなことがあったんですね! BeeBeeさんは何か思い出ありますか?
BeeBee:僕はですね、調べたら初めてLOFTに出たのが2012年なんですけど、そのライブが僕が大学時代にLOFTに見に来るくらい大好きなバンドとの対バンで。そのLOFTで見てたバンドとLOFTで対バンだったので、一番印象に残ってますね。
──平田さんは思い出ありますか?
平田:数々の思い出があって、何を話そうかなって感じなんですが…。たぶん初めてやったのが2013年12月のクリスマスワンマンで。その当時のスタッフがやる気満々の人だったんですけど、ライブの最初に太鼓を打って紙吹雪を飛ばそうってなって(笑)。その紙吹雪を飛ばすでっかい鉄の塊みたいな装置が一発6万円って言われて…。
BeeBee:一発6万!?
平田:パン! ってくらいの威力だったんですけど「これが6万かあ…」って(笑)。
BeeBee:それは凄い景色だったんですか?
平田:いや、それがそうでもなくて(笑)。LOFTだから天井にも当たっちゃったし。
──うちは天井低いですからね(笑)。LOFTでの思い出を聞かせてくれてありがとうございます! では、このイベントについて少しお話しを伺いたいのですが、イベントタイトルの『LIVE to LIVE』は「ライブからライブへ、ライブを繋ぐ」という意味があります。皆さんの中でワンマンライブと対バンライブって何か違いはありますか?
nao:根本的なところではお客さんを楽しませるっていう大前提があるとは思うんですけど、ワンマンと対バンでは時間の制約もあってやれることも変わってくるし、見せ方もちょっと変わってくるとは思いますね。対バンのときは、自分たちのことを知らない人がいるかもしれないのでワンマンより外向きのパフォーマンスになるんじゃないかな。それが良く作用することもあって、そういうときにけっこうミラクルって起こるから対バンは楽しいなって思いますね!
──他の対バン相手に「負けないぞ!」みたいな気持ちになったりはしますか?
nao:それはもちろんありますよ! 自分たちが一番って思ってやってます!
BeeBee:まさにもうnaoくんが全部言ってくれた感じなんですけど(笑)。対バンは負けないぞ! って気持ちを持ってないとだし、逆にワンマンライブはいつも見に来てくれるお客さんにたくさんライブを見せられるのが良さだと思いますね。もちろん根本的には一緒で、僕はそんなに違いを感じてないですが…平田さんは何かありますか?
平田:BeeBeeさんにすべて言われました…。
BeeBee:言ってないでしょ!(笑) naoちゃんが言ってくれただけで(笑)。
平田:naoくんが全部言っちゃうんで答える順番変えましょう(笑)。
ライブをやり続ける上で大切にしていることとは?
──(笑)では、『LIVE to LIVE』というタイトルには「ライブに生きる」という意味も込めているのですが、皆さんがライブで大切にしていることを聞かせてもらえますか?
BeeBee:じゃあ、次は平田さんから(笑)。
平田:(KiNGONSの資料を見ながら)年間ライブ100本、月10本…!? これは自分の企画と誘われてですか?
BeeBee:そうですね、自分らで組んでるのと誘われてるのをやると100本には軽くなっちゃいますね。でも出会った頃は年間160本とか、2日に1回はライブしてたかな。
nao:160本まではいってないけど、その頃うちもそんな感じでした。
BeeBee:一番多かったときは月13、14本が平気であったからバグるというか…。
──生活の一部みたいな?
nao:たぶんベッドの上にいるよりも高速道路にいる時間のほうが長かったと思います。
BeeBee:そうだね。だから今の月10本くらいのほうがライブ1本1本を大切にできてますね。
平田:いいなぁ、年間100本も。
BeeBee:いやでも、バンドごとにやり方の違いがありますから! こんだけやってたらおかしくなっちゃう人もいるだろうし。たまたまKiNGONSには月10本がちょうどいい感じかなっていう。
──平田さんはライブする上で大切にしてることって何かありますか?
平田:次も誘われるように、頑張って礼儀正しくしています(笑)。
──なるほど(笑)。BeeBeeさんはどうですか?
BeeBee:僕らは連続してライブすることが多いんで、日々リフレッシュすることを心掛けてますね。どんなことがあろうとホテルに泊まる。昨日とおんなじ洋服を着ない。ちゃんと毎日リセットして、次の日に新しい自分でステージに立つことを大切にしています。なので、飲んで朝になっちゃったとしても必ずホテルに泊まってとメンバーには言ってますね。
──なるほど。
BeeBee:寝なくてもいいからシャワー浴びてリセットしてと。友達の家に泊まるのも基本NGにしています。遊んで朝になって昨日の匂いで来られると嫌だし。ちゃんと匂いを変えてきてと。KiNGONSはこのやり方で10年以上やってきたので、これが大切にしてることかなと。それがステージに表れればいいかなって思ってます。
──ありがとうございます! naoさんはどうですか?
nao:そうですね…。日本人が多い場所で日本語でライブやってる以上、何かしらがお客さんに伝わるというか、凄く響いたりする経験ってあると思うんですけど。今まではそのお客さんに響かせることを気にしてたんですが、それをやめました。めちゃくちゃいいライブしても響かない人には響かないし、響く人には勝手に響くから。そこらへんを気にしないようにというか、常に自分がやりたいことを自分が表現したいことをぶれずにやることのほうを大事にしてますね。
──全員に歌を届けようというよりも、伝わる人にだけ伝わればいいと?
nao:もちろんお客さん全員に向けて、一人ひとりに向けてやるんだけど、それが届いてるか届いてないかということに関して執着するのを止めたということですね。響くかどうかって、マジで受け手の体調やメンタル次第だから。
──なるほど。ありがとうございます!
平田:ちなみに俺が本当に言いたかったことはそれです。
一同:(笑)
nao:ほんとっすか?(笑)【後編へ続く】