配信シングル第2弾『MUSIC』は“=(イコール)リフの惑星”みたいな曲
──シングルリリース第2弾以降の楽曲はどんな感じになりそうですか?
緒方:8月24日にリリースした曲『MUSIC』は、結成当初からやっている曲なので、“=(イコール)リフの惑星”みたいな曲です。自分たちにとって大事な曲なので、リテイクするっていう話があったときにこれは絶対やるって決めていました。3作目に関しては、まあもともとライブでやっていた曲なんですけど、アレンジャーが入るってなって全然違う曲になりました。前はライブでやってたんですけど、アレンジ変わり過ぎて難しくてやってなかったんですが、今日のライブ(8月23日『MUSIC PLACE vol.22』)ではやります。
──そして9月のワンマンの後にリリースされるのが?
緒方:『boy』という曲で、oasisみたいな感じのバラード曲です。もともとギター2本の曲なんですけど、それも別のアレンジャーが付いていてストリングスのアレンジが入る感じになりました。
──いつかBIGになったら、ストリングス隊連れて生演奏できますね。
緒方:その曲しかないのに(笑)。
──今日、oasisのロンT着られてますしね。
緒方:そうなんですよ。一度アレンジが上がってきてかなりシンプルだったので、もともと曲がoasisっぽいので『Whatever』みたいになるの気にしなくていいからやってほしいと言ったら、もろ『Whatever』になったんですけど(笑)。
──ここ最近、アー写やステージ衣装、ステージの構成もけっこう変わったなという印象なんですけど、もっと広げていきたいというのが根本にあって変えてみているんですか?
緒方:ステージ衣装に関しては、俺としてはずーっとスーツを着てやりたいと思っていて。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTが大好きなので、ミッシェルみたいにやろうよーと思っていたんですけど、メンバーが暑いとかでやってくれなかったんですよ。事務所の人が「衣装とか揃えたほうがいいんじゃない?」と言っていて、「きた! ラッキー!」と思って。それで揃えている感じです。
──ステージ衣装を揃えているっていうバンドはイメージつきやすいし、リフの惑星は雰囲気にも合っていますよね。
緒方:最近は揃えているバンドいないし。昔はもっといた気がしたけど。
──こういうライブハウスから見せ方にちゃんとこだわり持って頑張っていこうとしているバンドは人目を引きますよね。
緒方:そうですね。サーキットとかに出てもそうですけど、「あのスーツのバンドね」って覚えてもらえたらいいなと。単純に俺はミッシェル好きだから、ずっとあんな格好したかったんですけどね。
──緒方さんだけいつもすごく派手な服着ているイメージだったから。
緒方:そうだったんですけどね。「お前らちゃんとしろ」って怒られて、みんながどう思っているか知らないけれど、俺はラッキーって感じですね。本当はスタイリストが付いていればいいんですけど、付いてもないからスーツで揃えようぜ、みたいな。
ワンマンは2年間積み上げてきたものを出せるステージに
──2020年の11月に初ワンマン。そして今回が2回目のワンマンということで、このタイミングでやろうと思ったのはなぜですか?
緒方:4カ月連続のリリースもあるし、バンドとしてここらで一発大きなことをやりたいと思って。バンドとして勝負かなと。やっぱりバンドって良くも悪くも目標がないとなかなか動けないところがあるので、目標が一個決まってみんなでそこに向かって動けている今の状況はいいことかなと。
──企画ではなく、ワンマンで仕掛けようと思ったのはどういう意図があったんですか?
緒方:いろいろ曲があるのをお披露目するじゃないですけど、それをちゃんと見せたいなと。ワンマンでガツンと勝負かけていこうっていう感じもあります。企画は去年やったので。大きな目標を立ててそこに向けて頑張りたかったというか、バンドのギアをもう一段階上げていきたくてワンマンにしました。やっぱりワンマンをやるってなったときにみんなの反応が全然違うなと。チケットの動きとか、SNSの反応とか。ワンマンだから行こうと思ってくれる人がいるんだなっていうことが嬉しかったです。やっぱり企画になったら他のバンドに頼っちゃうのもあるので、自分たちしかいないから分かりやすいじゃないですか。白黒つくじゃないですけど。
──ワンマン公演タイトルの『リフレインが叫んでる』ってどういう意味なんですか?
緒方:もう完全にユーミン(松任谷由美)の曲なんですけど。ワンマンのタイトルを決めるってなったときに、“リフ”とか“惑星”を絡めて何かいいのないかなと思っていて「あー! ユーミンの曲あるじゃん」って。意味もいい感じじゃないですか。“リフレイン”だし、“叫んでる”だし。
──自分たちで作ったのかな? ってくらいハマっていますよね! バンドの雰囲気に合っていると思います。
緒方:個人的には気に入っているんですけど、周りの人がどう思っているかは分からないです(笑)。
──ワンマンの見所はどこだと思いますか?
緒方:いつもだと5、6曲のライブで披露できていない曲もたくさんあるんですけど、リフの惑星は持ち曲が多いので「こういう曲もあるんだ!」というのを見せたいなと思っています。ワンマンは“これぞリフの惑星”というライブになるんじゃないかな? ずっと意識している(観客が)踊れて歌える曲で、リフがあって、セットリストもかなり珍しいやっていない曲を含めて、見応えある楽しいライブになるんじゃないかなと思っています。
──今回のワンマンは1回目のワンマンより期待しちゃって大丈夫ですか?
緒方:それはもちろんですね〜。曲のバリエーションが増えたし、俺らのステージ上での自由度もかなり増えたところもあるし、コロナ禍でも何もできてなかったわけじゃないんで、いろいろ制約があった中で2年間積み上げてきたものを出せるステージになると思います。
──ワンマン会場のFlowers Loftは何度か出演されていますが、実際にライブをやってみてどう思いますか?
緒方:まず、めっちゃ音がいい! 中音がめっちゃいいです。外音もいいんですけど、バンド目線で言うと中音がめっちゃくちゃやりやすい。それは他のハコと全然違うかな。外音も綺麗ですよね。でかいハコみたいな音がする感じがします。個人的なんですけど。それが今回ワンマンをFlowers Loftでやろうと思った一番の理由です。あと、多分みんな言うと思うんですけど、綺麗だし、ハンドソープがAesopだし(笑)。みんなAesopの話しますもんね。みんなするから言いたくないなと思いましたけど。あと、バーカウンターの居心地がいいですよね。長い間いやすいというか、ふらっと遊びに来て飲んで、ちょっとライブ観て、でまたここに戻ってきて、飲んでみたいな。アメリカのライブハウスなんかはそんな感じなんじゃないかな。その敷居の低さがいいなと思っています。
──ありがとうございます! ワンマン楽しみにしています!