シェルターの住人
安野:世代的にうちとかバンアパとかドーパンは、だいたい同じようなというか、共有できる話があるけど、ダゼだけちょっと年が下だからね。
山﨑:そうですね。
安野:「俺とシェルター」みたいな感じでなんかこう…。
荒井:そうですよ。
安野:でもなんか途中からお前もシェルターの住人みたいになってたもんな。
山﨑:そうですね。
安野:今か! …今もか!
山﨑:東京に引っ越してきてから一番シェルターで飲んでたんで。コロナ禍になっちゃってからなかなか行けないですけど。だから、飲んでた記憶のほうが濃くなっちゃいますよね。それ以降になっちゃうと。ライブやったっていうより。
荒井:まあ、そうだよね〜。
山﨑:古閑さんにしょっちゅう会ってる感じです(笑)。
安野:でしょうね(笑)。
山﨑:店員か古閑さんに会うっていう感じですね(笑)。
荒井:実は、最初の頃に古閑さんがバンドアパートを誘ってくれた時期があって。古閑さんってもう酔っ払ってる状態じゃん、シェルターで会うときって。15年ぐらいの間は会うたびに絶対に「裏切り者!」って言われてた(笑)。
全員:(爆笑)
荒井:開口一番、まずそこから話が始まるっていう(笑)。さすがに最近は言われなくなったけどね。
安野:気が済んだんじゃない?(笑)
荒井:普通に「お疲れ様です」って言われちゃって。
山﨑:それもなんかちょっと寂しい感じしますね(笑)。
荒井:もうね、俺たちがおじさんになっちゃったからね(笑)。
──フルカワさんは常連との思い出ありますか?
フルカワ:川本君って、うちの前のベース知ってます?【※DOPING PANDA Ba:タロウ氏】
──はい。よく飲みに来られてましたね!
フルカワ:今のダゼとかみたいな感じで、僕よりヤツなんですよ。毎日シェルター飲みに行ってたんで。週8で行ってるって噂になってて。
荒井:週8(笑)。
フルカワ:それこそ、そのときも古閑さんはいるけど。本当に飲み屋として行ってたんだよね。それで吉村さんとかと仲良くなったりして。俺は打ち上げで1回吉村さんを紹介してもらったことがあったんだけど、「ドーピングパンダでボーカルやってますフルカワって言います」って挨拶したら、「嘘つけ!」って言われたんですよ。「俺、ボーカル知り合いだぞ」って。タロウがいて、「おい! 毒団子、ちょっとこっち来い!」って言われてて。タロウは“毒団子“って呼ばれてたんですよ(笑)。
荒井:そんなあだ名だったの?
フルカワ:そう。毒団子がボーカルだと思ってたの、吉村さんは(笑)。
荒井:タロウさんは絶対ベースだって説明してるはずだけどね。
フルカワ:してるしてる。毒団子って呼ばれてるんだ、あんたって(笑)。だからうちはベースが随分お世話になってた。
安野:…打ち上げの話しかないの? でも結果、そっちになっちゃうんだよなあ(笑)。
フルカワ:久々に一昨年ぐらいに、ストンピンとハワイアンのときにフルカワユタカでやらせてもらって。ぐっだぐだのニルヴァーナをやったのは未だに思い出深いですね(笑)。【※2018年8月31日、『5×20 additional, PlayWith シックス 〜With 6 & STOMPIN' BIRD〜』】
安野:俺、マジで10回ぐらい個人練入ったもん(笑)。
フルカワ:ドラムすげーよかったよ!
安野:スティックも買ったし。デイヴ・グロール・モデルの。
フルカワ:形からちゃんとね(笑)。
安野:そう。すげー頑張ったよ。面白かったな。
山﨑:面白かったですね。
フルカワ:荒井君は、最近シェルターは?
荒井:やったっすよ。2019年とか、やってると思うんだよなー。わりと最近やったと思うんだけど、何だったかな?(笑)
山﨑:ファイヤーウッドプロジェクトのイベント出てもらいましたね。【※2019年5月4日、『“Holiday Face-Off” Day2』】
荒井:その後もあった気がするんだよなあ…。
フルカワ:ブージークラクションじゃない?
荒井:それだな! お呼ばれして。【※2019年10月10日、『BUGY CRAXONE presents “やりたいだけ!”』】 コロナより前だよね?
フルカワ:前だよ。ギュウギュウだったもん。
荒井:そうだよね。
山﨑:おみくじやってた覚えがあります。
荒井:あー、そうだそうだ!
安野:おみくじって(笑)。
荒井:原さんが物販でいろいろ好きなやつで遊んでて。
安野:ひどいよね。物販でおみくじって(笑)。
荒井:だってケータリングで余った弁当売ったりしてたからね(笑)。
安野:それは覚えてる(笑)。
荒井:何でも売ってた。
全員:(笑)
安野:何でも売ってたってすげーな(笑)。
──バンアパの日に秋山さん(the band apart / PA)が何か売りませんでしたか?
荒井:あ! 秋山がカレーを作って売ったね。
山﨑:ファイヤーウッドのときですね。俺がチャーハン作ったときです。
荒井:なるほど。何でこんなに記憶がごっちゃになるんだろう?(笑) わりとコンスタントにやらせてもらってはいるんだけどね。
安野:しょうがない、もうおっちゃんなんだもん(笑)。
荒井:とにかく、シェルターの思い出は分からなくなるぐらいありすぎるんだよね。
安野:そうなんだよね、本当に。だからそういう話ってシェルターが一番多いよね。思い出も一番あるだろうし。
荒井:言えない話も一番多いしね。
安野:シェルターってなんか、シェルターだよね。他のハコと違うよね。
全員:(笑)
荒井:全然違う。
フルカワ:替えがきかない場所だよね。
荒井:あそこはもう魔境ですよ(笑)。
安野:本当に魔境だと思うわ(笑)。
荒井:下北は他にもたくさんライブハウスがあるのに、シェルターだけ全然違うもんね。
安野:そうそう。何でだろうね?
荒井:何でこんなに違うんだ? っていう。まあ、あの場が持ってる雰囲気でしょうね。
安野:ライブハウスなんだけど、ライブハウス感がまたちょっと…歪んでるというか。
荒井:分かる分かる。時空が歪んでる(笑)。
フルカワ:西村イズムって感じだったのかな。FEVERはどうなんだろう。…でもやっぱシェルターなんだよな。
荒井:シェルターはシェルターって感じだよね。
安野:そうそう。
荒井:変わらないもんね、雰囲気的なものが。
フルカワ:変わってないもんね。
荒井:30周年ってことだから、もう念がすごいんじゃないですか。場所に。
安野:そうだよね。いろんな人のね。
荒井:のべ何十万人の念がすごいっていう。幽霊出まくりでしょ? 凄まじいと思うよ、シェルターは。パワースポットぐらいのね。
フルカワ:最近の何かないの? ダゼは。俺らは当時の話になっちゃうからさ。バキバキの若手が何かやってるとかさ(笑)。
山﨑:やっぱ某バンドのドラムがだいたい〇〇〇出してるっていう(笑)。
フルカワ:出してたね〜(笑)。
山﨑:彼はいつもシェルターで〇〇〇出してるなっていう(笑)。若手で目立つのはやっぱ彼じゃないですかね。
──プライバシー保護のため割愛します(笑)。
山﨑:あとは、古閑さんが救急車呼ばれたっていう(笑)。
フルカワ:最近?
山﨑:あれ何年ぐらい前? 3年前ぐらい?
──それぐらい前ですかね。
山﨑:だいたい古閑さんの話になってきちゃいますね、結局。
荒井:そうだよね〜。シェルターにいて古閑さんに会わないっていうのは不可能だから。
全員:(笑)