Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューナギサワカリン - どんなに土に還りたくなっても、わたしはまたヒカリを探してしまう

「自分はここに立ちたい」って思う気持ちを忘れずに活動をする

2021.09.01

 大分が産んだ絶対愛されマルチシンガーソングライター・ナギサワカリン。憧れの人、眉村ちあきから2022年6月を目標にZepp Hanedaでツーマンライブをやることを宣言された動画が話題のナギサワさんに、音楽を始めたきっかけや目標、今にいたるまでのお話しを伺った。「ロフト的イベントプレゼン大会」で決定したロフト全店舗ツアー開始を目前に控え、ますます活動をスピードアップしていく彼女をこれからも追っていきたいと思う。(interview:成宮アイコ/Photo:RuiDarc)

詩を書くと、感情をうまく吐き出せる

──Rooftop初登場ありがとうございます。

ナギサワ:うわ〜〜〜〜〜〜!!!! イエーーーーーイ!!!!(拍手をしながら)

──こんなに明るい初インタビューは初めてです(笑)。

ナギサワ:静かにできないんだよなぁ〜。よろしくお願いします!

──普段もライブやSNSでの雰囲気そのままなんですね! いま現場の温度が一気にあがった感じがします。ナギサワさんの活動のきっかけはなんだったんですか?

ナギサワ:ナギサワカリンとして活動をしたのは2018年からなんですけど、ライブ自体は2017年からやっていました。最初はナギサワカリン名義ではなくて、ひらがなで"なぎさ"っていう名前で大分でカバーライブをしていたんです。カバーを続けているうちに、「いい加減にオリジナル曲を作ったほうがいいよ」ってまわりから言われて、それで作ったのが「Hear me」でした。当時は大学の先輩に頼んでギターを弾いてもらっていました。

──今は弾き語りもされていますが、当初は純粋に唄うだけだったんですね。

ナギサワ:そうなんです、わたしは歌のみでした。でもやっぱりユニットでやりたくなって、ギターの相方を探して結成したのがDUTCH BABY'S。そこから東京に拠点をうつしました。

──なぜご自身でもギターを始めたんですか?

ナギサワ:実は半ばイヤイヤだったんですよ(笑)。「ただ歌うだけじゃ生きていけないよ」と言われてはいたんですけど、わたしは歌に自信があったし、唄うだけでライブをしている人は少なかったなか活動を続けてきたし、歌でいけるって思っていたから。だけど、東京に来たら歌がうまい人なんてたくさんいて、これは自分でギターを弾いて、自分である程度は曲も作れないと戦っていけないなって思ったんです。自分のことを知ってもらうきっかけを増やしたかったんだろうな。それで、すぐに友達と御茶ノ水に行って、一目惚れをして買ったのが今も弾いているギターです。

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──ギターは独学ですか?

ナギサワ:完全独学です! スコア見放題のサイト「U-フレット」さんにはいつもお世話になっております(笑)。そこでコードを見ながら、こういう曲はこういうコード進行が多いんだなって分析したり、共演者さんや当時の相方や大学の軽音サークルの先輩に教えてもらって学びました。

──ほんとうは歌を唄いたいだけなのに、楽器をやるっていうハードルは高くなかったですか。

ナギサワ:そこはすごく大変でしたね…。「Hear me」も当時の相方にギターを弾いてもらって、わたしが即興で唄ってできた曲なんですよ。あ、そう思うと「ヒカリ」もそうだし、その場で合わせながら曲ができることが多いです。

──セッションから生まれる作品! ジャズみたいですね。

ナギサワ:あはは(笑)! 確かにそうかも、このまえLOFT9で自主企画をさせてもらったときも、その場で弾いてもらったギターにあわせて唄いました。音楽については独学なので、鳴らしてもらったコードに合う音程がわかっていない部分がありつつも、最近は少しずつだけど掴めてきた気がします。でも同じ曲進行パターンになっちゃうときがあって、新曲のコードも今すごく悩んでいます。

──歌だけをやられていたときと、自分で作った曲をやるようになった今ではライブをする気持ちは違いますか?

ナギサワ:全然ちがいます。やっぱり自分で作った曲って嬉しいんですよ。うちの子が愛おしくてしょうがない、みたいな(笑)。お客さんも、「あなたひとりでも全然ライブができるじゃん」って言ってくれたのがすごく嬉しかった。迷っていた時期だったから、「いい曲を書くんだね」って言われたのは救いでした。

──聴いている者に力強く手を伸ばしてくれるような詩を書かれますが、それまでは詩は書かれていなかったんですか?

ナギサワ:活動をする以前は詩を書いたことはなかったです。書くようになってから、そこに感情をうまく吐き出せるようになった気がします。最初はネガティブな言葉だったり、相手を咎めてしまう言葉が多かったんです…。だけど、活動を重ねていろんなジャンルの曲を聴くようになったし、対バンで一緒になった人の曲を聴いたりするなかで、「こんな表現の仕方もあるんだ!」って勉強になりました。歌詞のストック自体は150くらいあるんですけど、それを掘り返して曲にしていくので2018年に書いた言葉を今使ったりもしています。

──過去と今を組み合わせて新しい楽曲を作っていくんですね。ナギサワさんの楽曲は「自分に正直」という印象があるんですけど、それがポイントなのかなと感じました。歌詞を書くときに影響を受けた方はいますか?

ナギサワ:大森靖子さんには特にインスパイアを受けました。本人も言語の魔術師とおっしゃってるように、言葉にならない表現を言葉化できる人だなって思います。いつも納得のいく表現をしてくれて、「そうだよね」って思えます。

──音楽の部分ではどうですか?

ナギサワ:もともとジャズやロックが好きで、かたっぱしから聴いていました。よく聴いていたのはYUIさんやアヴリル・ラヴィーンさんです。シンガーソングライターだけどちゃんとロックをしている人が好きなんです。YUIさんのアルバムは小学校6年生のときに借りまくって、全部聴いています!アヴリル・ラヴィーンさんは『ガールフレンド』のジャケットがピンクと白と黒とガイコツですごくかわいくて、ビジュアル的にも刺激を受けました。当時からずっと聴いています。

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