プラスに変えていけるアーティストが生き残っていけるのだろうなっていう気はしますね
──5月20日公演は来場と併せて配信でも楽しんで頂けるように準備しています。
ドイ:新型コロナウィルスとライブハウスのシーンは、切り離せない歴史になったと思うのですが、コロナはどこまでみんなを追い詰めるのかなと、客観的に感じていて。僕は積極的に活動するという姿勢は見せていけたらなと思っています。
──3回目の緊急事態宣言を受けての心境を聞かせてください。
ドイ:政治的なことへの関心が高まりました。その高まり方もプラスの要素というより、政府の言っていること、やっていることの相反する感じが疑問に思った所からどんどん政治に興味が湧いていますね。そういうことを考えながら、世の中とライブハウスを俯瞰して見ているのですが「大変だな」に尽きますね。
──1年前の今頃もまさに緊急事態宣言発令中でしたが、昨年と今の心境の変化はありましたか。
ドイ:昨年あった一度目の緊急事態宣言は、多くの人がステイホームをしていたと思うのですが、例えば緊急事態宣言中に社会のトップに立つ政治家の方が夜な夜な飲み歩いていたりするニュースが入ってきてしまうと、国民もついていきづらいのかなと、緩みみたいなものは感じています。僕自身も正直今どこまで従って良いのかなと思っています。
──コロナ禍でも表現の場所を求めているバンドさんやシンガーソングライターが多くいることも分かったんです。自宅からインスタやYouTubeやTikTokで自身の活動を表現が簡単に出来ますけど、ステージで思いっきり表現するのとはまた違うじゃないですか。自宅で配信している方でもやはりステージは特別なのだなと感じることがありましたが、その辺りに関してはどう思いますか。
ドイ:僕も自宅からの配信とかを自粛期間中に見たこともありますけど。スポットライトを浴びる、浴びないのでは全然違うと思います。また目の前に人がいるといないとでは全然違う。
──今なおコロナ禍の真っ又中、年内や来年もどうなるかわからないですけど、こういう状況が続いていく中でも無理せず、各ミュージシャンが音楽を続けていく方法を見出して欲しいなと思いますね。
ドイ:あと続けないといけないのかなと思いますね。今一番踏ん張り時ですよね。プラスに変えていけるアーティストが生き残っていけるのだろうなっていう気はしますね。チャレンジ精神はアーティストに一番求められているのかなって思います。
──確かにコロナ禍でも色々と模索し、トライしていくことは大事だなと思います。
ドイ:コロナ禍との距離感、コロナ禍とどう折り合いをつけていくか。ここまで攻めて良いのかという線引きは自分が動かないと分からないじゃないですか。
──新宿ロフトでいうと、オリジナルマスクやオリジナルコーヒーを作りエンタメとして物品提供している意味合いも大きく、「ライブハウスがマスク?」ってザワザワさせるのもエンタメだなと感じチャレンジしました。コロナ禍だからこそ、何をするにもエンタメに繋げてコロナ禍を乗り越えていきたいという気持ちでやりましたね。
ドイ:僕も新宿ロフトへの応援コメントを書かせてもらった時に、僕のファンの方やバンドサポートミュージシャンもマスクを買ってくれていて。ドイさんがコメントしていたので買いましたって。ロフトってエンタメに昇華してくれる部分でアーティストも誇りを持ちやすいというか、ロフトがホームですと言っている自分もロフトと一緒にコロナと戦っている感じが嬉しいですね。
──ありがとうございます。それでは5月20日はどんなライブにしたいですか?
ドイ:5月20日は2年半振りにセプテンバーミーが復活するので、見てもらう人が一番楽しんでもらえたらという気持ちと自分も一番楽しみたいです。それに尽きます。その中で田中聖さんとどう繋がって、どういう化学反応が起きるのかなって、同い年ならではのワクワク感があり楽しみにしています。