新型コロナウィルス感染拡大予防にあたり、3度もの緊急事態宣言発令を受け世の中は自粛モードではありますが、新宿ロフトの恒例企画「DREAM MATCH」にて約2年半ぶりにセプテンバーミーが復活!
Vo.&G.ドイヒロトが心から信頼を寄せるサポートメンバーと共に、バンドのホームである新宿ロフトにて同い年である田中聖さんとの初の共演を果たします。復帰に向けて、共演者である田中聖さんの事、コロナ禍においての活動に関して等を大いに語って頂きました。(interview新宿ロフト 樋口寛子)
5/20の新宿ロフト公演に向けて体力作りと思って最近は走ったりとリハビリしている毎日です
──今回は5月20日に久しぶりに新宿ロフトにセプテンバーミーとしてご出演頂くことから色々とお伺い出来たらと思います。早速ですが、最近の近況を聞かせてください。
ドイ:昨年の9月に足を骨折してしまって、以来半年間リハビリの毎日で、つい最近ようやく社会復帰してきたという感じなので、ずっと家の中にこもっていたというのが大きな出来事でした。
──半年もかかりましたか?!
ドイ:そうです。昨年は新型コロナウィルスによる緊急事態宣言や自粛期間があったので、昨年は半年以上家の中にずっといることになっちゃって。それは自分の中で逆に大きな出来事だったと思います。引きこもっていたことが良かったかなと思っていて。
──骨折の具合はどうですか?
ドイ:まだ走ることは出来ないですけど、普通の生活をする分には支障はないかなという所までは回復しました。
──そうでしたか。
ドイ:今でも2週間に1回ぐらいは通院していて。5/20の新宿ロフト公演に向けて体力作りと思って最近は走ったりとリハビリしている毎日です。
──半年も治療に時間が掛かるとは大変でしたね。
ドイ:足の一本動かないだけでこんなことが出来ないんだっていう連続でした。新しい視野が広がったというか。今までは普通に立って物事を見ていたのが目線の高さが変わったことにより、の見方が変わったと思いました。
心から「100%この人とステージに立ちたい」と思える人と、自分が心から信じられる人を選んだ
──5月20日にライブがやれるということで、セプテンバーミーとしては久しぶりのライブになりますね。
ドイ:2年半振りになります。今は5月20日に向けて全神経注いで準備している感じです。
──活動休止からセプテンバーミーの新体制でやるということですが、ドイさん自身は2年半という月日は長かったですか?
ドイ:もう2年半経ったかという気がするので早く感じます。
──2年半振りにセプテンバーミーとしてライブをやると発表した時にお客さんの反応はどうでした?
ドイ:一番の反応は「セプテンバーミー復活は嬉しい!」が一番ですが、その次の反応が対バン相手は「田中聖さんなのが意外!?」という声が圧倒的に多かったです。「復活が嬉しい!」と「対バンが田中聖さんとどうなるの?!」という反応でした。
──サポートメンバーについてお伺いしたいのですが、今回お願いするサポートメンバーについて聞かせてください。
ドイ:僕はセプテンバーミーとして活動していた時に、常に意識していたことはメンバー間の結束みたいなものを大事にしたいと当時思ってやっていましたが、自分の人間としての未熟さを痛感することも多くて。誰かのせいにするのは簡単ですが、僕が未熟だったなという気持ちが一番強くて。今、振り返ると100%メンバーを信じきれていたのかな、またはメンバーから信じてもらえていたのかなと振り返って感じたこともあったので、今回はメンバーを選ぶにあたり、心から「100%この人とステージに立ちたい」と思える人と、自分が心から信じられる人を選んだ感じですね。
──そんな風に思えるサポートメンバーのご紹介をお願いします。
ドイ:まず今回お願いするギターですが、僕がライブハウスで働いていた時の店長だった方で、今about tessというインストバンドをされている方ですが、出会って8年9年ぐらいの長い付き合いになります。
─サポートドラムはどんな方でしょうか。
ドイ:ドラムも当時働いていたライブハウスのPAの方で、KFK(カフカ)と言うバンドのドラムもやっていた方です。そういったご縁もありKFKのドラムにお願いしました。
──ベースは、セプテンバーミー活動時代によく共演をしていた、バンドごっこのゲッチさんだと伺いました。
ドイ:ゲッチ君はセプテンバーミーで当時47都道府県ツアーをはじめ、一番活発的にセプテンバーミーが動いていた時の戦友の様な存在のバンドですが、そのゲッチ君が当時からずっと「セプテンバーミーが好きだ」と言ってくれていて。今回のサポートベースの話が決まる前から、元々セプテンバーミーの曲をコピーしてくれたりしていて。バンドごっこがメンバー脱退や休止もあり、ゲッチ君も身動き取れずという状態の時に、ゲッチ君と連絡をとりあって。「2人で面白いことが出来たら良いね」という所から今回に至ったのです。
──ゲッチさんは大阪在住ですが、リハーサルはどうするのでしょうか。
ドイ:ゲッチ君は前日に合わせる形になりますが、それまではコード進行をはじめ細かい所はリモートで詰められるので、何とかなるんじゃないかと話しています。
一番の理由は「音楽が好きでステージに立ちたい」、「セプテンバーミーとしてステージに立ちたい
──今回、この公演を引き受けようと思った一番の理由はなんでしょうか。
ドイ:一番の理由は「音楽が好きでステージに立ちたい」、「セプテンバーミーとしてステージに立ちたい」です。声を掛けてもらった時に少なからずステージに立つ自分を想像し、それに尽きました。
──ドイさんのバイタリティーだと、バンド名義の興行を打てると思いますし、会場側の企画ということで出演の仕方の意味合いが変わると思うのですがその辺りはいかがでしょうか。
ドイ:本当は昨年セプテンバーミーを復活しようと思っていたのですが、新型コロナウィルス感染拡大のこともあり見送っちゃったんです。タイミングを模索している時に樋口さんに声を掛けてもらって。大袈裟かもしれないけど運命だなと思い、このタイミングだなと思い引き受けました。またセプテンバーミーを以前から応援してくれる人からすると「なんで?!」って思う人はそんなにいないかなと思いますし、ロフトをずっとホームでやってきているので、「ここでやるよね、セプテンバーミーは」ってみんな思ってくれると思い、そんなに僕の中では引っかかることもなく復活することにしました。
──ドイさんが感じた共演者である田中聖さんの印象を聞かせてください。
ドイ:Twitterで「バチバチにやります」の「や」が「殺す」だったので、怖いなと思いました(笑)。
──一見、見た目はオラオラのイケイケ系か思って私も怖かったのですが、お話させて頂くとその印象がすぐに壊れました(笑) 。
ドイ:言い方が古いかもしれないですけど、テレビの中の人っていうイメージがあります。
──田中さんは千葉出身で、ドイさんは富山出身。ライブハウスがきっかけで巡り合わせる。その巡り合わせから生まれる化学反応が対バンならではだと思い、期待しかありません。
ドイ:まず同い年ってだけで僕も意識せざるを得ないですね(笑)。20代前半の時の同い年より35歳の同い年の方が何故か親近感が湧きますね。
──自分より年下との対バンが多い中、かなりレアなツーマンですよね。
ドイ:最近、富山に帰った時にいとこ達から「田中聖さんとツーマンやるの?!」て、凄い反応されました(笑)。バンド仲間からも「その日遊びに行きたい」とも言われました。