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INTERVIEW

トップインタビュー木下ほうか(俳優)×中山来未(女優)- 「裸の天使 赤い部屋」ただの純愛では語れないお話

「裸の天使 赤い部屋」ただの純愛では語れないお話

2021.03.26

欲求や好奇心を満たしているという側面もあるのかもしれない

──少女が妙齢の男性を翻弄するという点についてはどう感じられてましたか。
 
木下:松永にとって文子というのは初め不審者ですけど、実際に同じ状況になると多くの男性が同じことになるんじゃないかなと思うんです。女の子側から推してきているわけです、しかもこんな可憐な子が。なので、無理はなかったですね。おっさんと美少女という関係は、観ている人からは違和感が出てくるかもしれないですけどね。だからこそ、面白いんだと思います。
 
──不倫関係は江戸川乱歩の時代でも不道徳な関係だと思うんです。しかも、親子ほどの年齢差がある二人ですから。今は特にその辺りに対して世間から厳しく見られる時代で、そのことについては木下さんと中山さんでも世代が違う事もあって捉え方が違うのではと思いますが、それぞれにこの関係性についてどう感じられましたか。
 
木下:大昔は年の差や同性愛で不倫だらけなんですよ。むしろ昔の方が性に対することがオープンで、江戸時代なんかは春画みたいなものを楽しんでいて。
 
──そうですね。大奥とかまさにそうですね。
 
木下:ですので、今は逆にみんな真面目になって減ってると思います。いけない人を好きになる、それを我慢するのが筋なんでしょうけど、実際は見えないところでは起こっているでしょうから。そういう意味で言うとこういった作品を観て、その欲求や好奇心を満たしているという側面もあるのかもしれないですね。
 
──見るだけでも自分が体験できないことをしているというワクワク感を感じますからね。
 
中山:私は年齢差に関してはあまり気にならないですね。この作品の中でもそうですが、お互いが求めあっている、そのことの方が大事なんじゃないかなと思います。
 
木下:でも、結局は悲劇といいますか、罪人になってしまうという良くない着地をするので、やっぱりこういう関係は続かないんですかね。
 
──そうかもしれないですね。この作品ではそういった非日常の空間・世界を楽しむ・体感するという意味でも、本当に映画館で観たい作品ですね。
 
木下:映画館でこの奇妙な世界に浸っていただきたいですね。
 
中山:みなさんの助けでいい作品に仕上がったと思います。劇場で『裸の天使 赤い部屋』を楽しんでください。
 
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LIVE INFOライブ情報

映画『裸の天使 赤い部屋』

『裸の天使 赤い部屋』ポスタービジュアル.jpg
 
4/2(金)よりシネマート新宿にて2 週間限定レイトショー 名古屋シネマスコーレ、大阪シアターセブンにて順次公開
 
「死ねばずっと一緒にいれる?」週に1 度の不思議な少女との逢瀬 しかし少女には秘密があった・・・不動産会社を経営する松永は1 週間に1 度訪れ、社長という社会的地位も肩書も忘れて過ごす秘密の隠れ家があった。ある夜、その場所で文子という少女と出会う。文子の不思議な魅力に惹かれた松永は、いつしか秘密の場所で文子と深い関係に落ちていく。しかし、松永の前に文子に会うなと告げる謎の男が現れる。文子に隠された秘密とは・・・
 
■キャスト
木下ほうか/中山来未/ 柳憂怜 波岡一喜 草野康太/仁科貴
 
■スタッフ
原案:江戸川乱歩「畸形の天女」
監督・脚本・編集:窪田将治
エグゼクティブプロデューサー:村上潔
プロデューサー:山口幸彦 宮下昇
撮影:春木康輔
照明:大久保礼司
録音:高島良太
音楽:與語一平
美術:加藤ちか
へアメイク:藤川美紗 日野原遥
スタイリスト:森内陽子
助監督:高原一
制作担当:大川伸介
製作:キングレコード フェイスエンタテインメント
企画・制作プロダクション:フェイスエンタテインメント
配給:キングレコード
宣伝協力:ブラウニー
 
©2021「裸の天使 赤い部屋」製作委員会
 
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