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INTERVIEW

トップインタビュー三木康一郎(監督)×竹財輝之助(木島理生 役)×猪塚健太(久住春彦 役) - 『劇場版ポルノグラファー~プレイバック~』ファンの方に動かされてここまで来た奇跡のような作品

 『劇場版ポルノグラファー~プレイバック~』ファンの方に動かされてここまで来た奇跡のような作品

2021.02.24

感情の爆発は原作よりも強く表現されていると思います

――木島も春彦もめんどうくさい性格ではありますけど、それぞれに演じられたキャラクターについて思われていることがあれば伺えますか。
 
猪塚:春彦は本当に純粋でまじめで一途なんです。だから時に感情の収集が着かなくなってしまう。
 
――「ポルノグラファー」の中では特に感情の起伏が大きいキャラクターですね。
 
猪塚:そうですね。でも、ここまで感情が爆発して理生に対してぶつけたのは、映画が初めてでしたね。その感情の爆発は原作よりも強く表現されていると思います。思いきりぶつけ合って、思いきりすれ違って、最後に結ばれる。三部作の完結という事で、感情表現・恋愛表現の度合いは『プレイバック』がもっとも強く描かれていると思います。
 
――三部作の完結編という事を強く感じる映画になっていました。竹財さんから観た木島はどうですか。
 
竹財:木島は凄く弱い人間だと思います。弱いがゆえプライドを高くして色々と身に着けて自分を守っている。それを春彦に一枚一枚剥がされていくんですけど、剥がれるたびに「なんだよ」と突き放してしまう。一言で言うと天邪鬼ですね。そういう所が女性っぽいのかなとも思います。気の強い女性が本当は弱いという事が多い気がするんですけど、それに似ているかなと思います。
 
――その二人が全力でぶつかっていくのが作品の魅力ですから。そうやって全てをむき出しにして、ぐちゃぐちゃになってしまう部分がラブストーリーの面白い部分だと感じています。皆さんは本当に濃いラブストーリーを長く作られてきたわけですが、ラブストーリーの魅力は何だと思いますか。
 
竹財:僕が引かれるのはギリギリのところでくっつくとかくっつかないとかそういう感情の起伏、波長が合わないところ、ちょっとしたずれで起こることの連続が恋愛ものの醍醐味かなと思っています。今は携帯があるのですれ違いを描くのは難しいですけど、『プレイバック』ではその感情のズレが上手く描けていると思います。
 
「劇場版ポルノグラファー」木島.JPG
 
猪塚:僕はシンプルに恋愛の話というのは面白いものだと思っています。現実の恋バナもたくさんのドラマがあって面白いから作品としても描かれるし、観ても面白いんだと思います。例えばドラマの場合、視聴者の方は俯瞰的にみれるので、「何でこうしないんだろう」だったり、共感してキャラクターに寄り添うこともできますからね。そこが面白いし、それはいつの時代も変わらないんだと思います。
 
――今回はいままですれ違ってきた二人が答えを出す形ですが、そこを見届けることができたのも嬉しかったです。
 
猪塚:ありがとうございます。
 
――『プレイバック』で三部作が完結したわけですが、改めて「ポルノグラファー」という作品についての思いを伺えますか。
 
竹財:本当にファンの方に動かされてここまで来た奇跡のような作品だと思っています。まさかここまで来れるとは思っていませんでした。そのファンの熱意にこたえて作られたのもそうですし、映画化できるということに今もびっくりしています。何より役者として2年以上同じ作品に関わらせてもらえるというのはなかなかないことなので、それも感慨深いです。僕にとって凄く大事な作品になりました。
 
猪塚:「ポルノグラファー」三部作をやっていくなかで、役としても役者としても成長できた作品だと思っています。応援してくださる皆さまの力を借りてここまで大きくなれた作品なので、良かったら最後までお付き合いいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
 
三木:やっぱり映画にすると何かが変わるので、最後の最後で映画に出来たのは良かったなという風に思っています。完結編の『プレイバック』も含め改めて「ポルノグラファー」を楽しんでいただければと思います。
 
「劇場版ポルノグラファー」メイン写真.JPG
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著者:丸木戸マキ  出版社:祥伝社

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LIVE INFOライブ情報

『劇場版ポルノグラファー~プレイバック~』
 
2021年2月26日(金)より新宿ピカデリーほか全国映画館にて3週間限定上映
 
出演:竹財輝之助、猪塚健太、松本若菜、奥野壮、小林涼子、前野朋哉、吉田宗洋、大石吾朗
監督:三木康一郎
原作:丸木戸マキ「續・ポルノグラファー プレイバック」(祥伝社 on BLUE comics)
主題歌:鬼束ちひろ「スロウダンス」(ビクタ-エンタテインメント)
音楽:小山絵里奈
 
製作:松竹開発企画部
配給:松竹映画営業部ODS事業室/開発企画部映像企画開発室
企画・制作:フジテレビジョン
 
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