あのいつものオープニングSEが鳴り響くのが待ち遠しくて仕方ない皆様、CHARMYさんの笑顔やPONさんのステップ、ソロの時に前に出てくるLINAさんの姿、ちーちゃんのクルクル変わる表情などなどが恋しい皆様、そんな気持ちは私もまるわかりです。
そして、もう長いこと観てないけど久しぶりにラフィン観てみたいなぁ〜とライブハウスから遠のいてたあなた!! これがグッドチャンス!! ラフィンノーズが無観客配信ライブを行なうのですよ。この日ばかりは「なつかしいなぁ〜」なんて寝ぼけたこと言ってるような人も許す。とにかく観てください。あなたのノスタルジーは吹き飛ばされること間違いなし。あの頃から何も変わってないけど、めちゃくちゃ変わってる、そんなラフィンノーズのライブをステイホームで体感してくださいな。
というわけで、PONさんにリモートにてインタビュー!(interview:恒遠聖文/photo:JANIS CHIHIRO KUDO)
無観客でしょ? 実は超満員と無観客って等しいの
──PONさん、いろいろ大変な世の中ですが、お元気でしょうか。この自粛期間中はどう過ごしてました?
PON:雑務に追われてヒーヒー言うてました、ライブのキャンセル処理とか初めてなもんで、もう大変(笑)。
──ああ、そうですよね。ツアーの予定も組んでましたし、ただ出演する予定がなくなっただけじゃないし。お疲れ様です! このステイホームな時期に何か観て良かったもの、聴いて良かったもの、読んで良かったものなどあれば教えてください。
PON:BGMとしてこれまであまり聴き込んでないレコードを順番に流してんねんけど、CHICがカッコよくてそればっかし聴いてた。ワンコードで突っ走る部分が凄いデンジャーで! たまらん。
──CHICってあのファンク/ディスコ・バンドのCHICですよね? あれは私も好きです。聴き直してみます。そういえばPONさん、CHARMYさんのインタビューも載ってた『関西ハードコア』も面白かったですね。
PON:予想以上に凄まじくてまともに読まれへんかった。斜め読みだけで背中に汗だらだら出たよ。
──わははは。いや、ほんと凄まじい本でした。さて、今回、かなり延期や中止になっていろいろ大変だったと思いますが、6月20日に配信ライブをやられるとのことで。それはどのようなライブになりそうですか?
PON:無観客でしょ? 実は超満員と無観客って等しいの。両方ともスイスイ調子乗れる。無観客ってリハの時やねんけど、二日酔いの時とか「上げてみよ!」とTV収録とかの気分で踊ったりしたらアホみたいにいけるんよ。
──なるほど(笑)。
PON:超満員の時は何も気を使わず会場全体を支配できるあの感じ。こないだのリハでメンバーに「これ無観客のほうが全然ラクなんちゃうか?」ってゆうたら無視してたけど(笑)。枠組みが限られてるんでショウケースを基本に、そこにその場の生な感覚でどこまで調子に乗ってぶっちぎれるかが大事。準備も練習もすべてはその一点のためのみやねん。
──これはこれで良い機会なので、ライブハウスから遠ざかって長いこと観に来れてない昔のファンにも観ていただきたいと思います。
PON:日本全国の日頃ラフィンの名前を挙げていただいてる方全員にぜひほんと観てほしい。1,000円です。で、今のラフィンの勢いに驚いてほしい。特に女性ドラマーにはびっくりするんちゃうかな。
──ちーちゃん(Ds)は華がありつつもポップ、なおかつ鋭さもあって素晴らしいですからね。違和感もないし。たしかにそこは観て驚いてほしいです。今回、選曲はどんな感じになりますか?
PON:いつもライブに来てる方、ご無沙汰だった方にも完全に満足してもらえるメニューを用意してます。安定と冒険! 過去も未来も関係なくね。