1999年4月24日に歌舞伎町へ移転した新宿 LOFT がリニューアルオープンした。そして昨年4月に早20年を迎え、2019年4月から1年を通してアニバーサリーイベントを開催してきた。その最終日の2020年3月31日にPREMIUM ONE MANが決定しているcali≠gariのメンバーに新宿LOFTに関連する質問や、 "20"というワードに掛けての質問など、メールインタビューにて心情を探ってみた。Vo.石井秀仁、Gt.桜井 青、Ba.村井研次郎の三者三様の回答をじっくりとお楽しみ下さい![text:河西香織(新宿 LOFT)]
自分が少しずつLOFTに似合うようになってきた
──移転した頃の新宿 LOFT と今の新宿 LOFT とで、変わったと感じること、また、変わらないなと感じることは?
石井:変わったと感じるのは店員の皆様から異様な威圧感がなくなり、親切にしていただいているところでしょうか。 変わらないのは特別なライヴハウスだという空気感でしょうか。
村井:搬入の仕方、ですね。
桜井:今も昔も変わらず最高です。日本で一番やりやすい箱です。
──cali≠gari さんの歌舞伎町 LOFT での思い出のライヴ、または印象に残っているライヴは?
石井:個人的には近年のライヴはどれも印象深く、その理由はきっと自分が少しずつLOFTに似合うようになってきたからではないかと思っています。
村井:深夜のライヴですね。
桜井:入口で¥30,780 を返金した cali≠gari のキャッシュバック GIG〝マネー¥金〟と、毎年自分の誕生日をロフトでやらせてもらってますので、歳とともに思い出は増えるばかりです。
──たくさんのライヴハウスに出演してこられたcali≠gariさんから見て、ライヴハウスが長く続けられる秘訣は何だと思いますか?
石井:先ず第一にオムライスが美味しいことことであり、そして、これはとても難しいことでもありますよね。
村井:立地ではないでしょうか。
桜井:スタッフの懐の広さに尽きます。&ロフトはフードメニューのクヲリティが高いです。
──活動歴が長いcali≠gariさんですが、長く活動する秘訣は?
石井:ベクトルは違えど、各々がバンドに献身的であるということでしょうか。
村井:冷静にいることでしょうか。
桜井:お互い干渉しないこと。他人であること。
世界で一番愛してます
──“20”という言葉に掛けて、皆さんの20歳の頃の印象深い思い出を教えてください。
石井:これと言った思い出はありませんが、理想と現実の大きな差に日々思い悩み、自分を見失いながら悶々と過ご していたと思います。
村井:勉強してました。
桜井:ことLOFTに関して言えば、小滝橋時代のLOFTで行われたDEEPの結成ライヴのチケットが取れなかったことと、LOFTデビューが1991年12月21日のGENET ROCK OF ROMANCE でまさかのその日の O.A で
DEEPが見れ たこと。初LOFTで初DEEP。奇跡でした。
──20周年というワードを自身に置き換えてもらい、自身の20周年の思い出を教えてください。
石井:そういった周年的なことを敢えて避けながら生きてしまいましたが、何故に避けながら生きてしまったのか、理由が全く思い当たらず、少し損をしたような気持ちに陥っています。
村井:特にないような気がします。
桜井:長くやってれば悪いことも辛いことも色々あるよ、という見本のような20周年でしたね。
──新宿 LOFT での打ち上げと言えば?
石井:先ず第一にオムライスが美味しいこと。
村井:知らない人がたまにいたりする。
桜井:オムライス。
──新宿LOFTの思い出のフードはありますか?
石井:どれも好きな物ばかりですので、リハーサルの前から食べたいないと、毎回思っていますね。食べていいですか?
村井:?
桜井:僕専用のLOFTラーメンで毎回アナルがエクスクラメーションすることですね。
──新宿LOFTを一言で表すと?
石井:LIVE HOUSE。
村井:アナーキーな感じ。
桜井:今も昔も新宿の文化の中心。
──今後の新宿LOFTに望むことは?
石井:私が今よりも全然駄目になって、全然お客さんを集められなくなっても優しくしてくださいね。
村井:そのままでお願いしたいですね。
桜井:次は30周年ですね。
──3月31日にご来場されるお客様へメッセージをお願いします!
石井:LOFTでライヴが出来るのは集まってくれる皆様のおかげです。今後、いつか機会がありましたら一緒にオムライスを食べましょう。
村井:年度末ですね! お忙しいかもしれませんが何卒よろしくお願いいたします。
桜井:LOFT が似合うバンドマンでありたい。そう意識しながら移転直前のLOFTで行ったcali≠gari初ワンマンから20年。あれから20年、何度となくLOFTのステージに立ちました。ステージ上から見る景色に一喜一憂しながら、 それでもまだバンドマンやってられるのはLOFTのおかげもあると思っています。新宿ロフトがある風景、この日、 新宿にしがみついてきたcali≠gariと云う最高に新宿LOFTが似合うバンドを見に来てもらえたら幸いです。
──それでは最後に、歌舞伎町移転20周年を迎えた新宿LOFTに一言お願いします!
石井:愛してます。
村井:3月末よろしくお願いします。
桜井:僕も来年50周年なので宜しくお願い致します。世界で一番愛してます。