11月16日にLOFT HEAVENに出演する里咲りささんをインタビューしようと思った時、WikipediaやいろんなWebサイトにインタビューが溢れていたので、何を聞こうかなと考えていたら「原点」に触れたインタビューを見かけないなと思い、ご本人に伺ったところ「今までは削ってもらってました」とのことでした。が、時間も経っているし「そろそろ良いかな」ということで原点である六本木に行って伺ってみました。[interview : 山本修(LOFT HEAVEN)]
どうしたら、話が合うんだろう
──早速ですが、六本木で働いていたのはいつぐらいでしょうか?
里咲:(Wikipediaを見つつ)えっと、「早稲田大学文化構想学部に入学するが」から「『このまままだと自分が死ぬと思って』大学も辞め〜」って書いてある間の時期からスタートしてドロップアウトする頃までですね。ちょうど大学に行っている時に六本木で働き始めました。あと、少ナショ(少女閣下のインターナショナル)のメンバーに会ったのもこの時期ですね。
──高校を卒業して大学はストーレートで入ったんですよね。勉強頑張っていたんですか?
里咲:本当は早稲田実業に入りたかったのですが、両親から「女子校に行きなさい」って言われて田舎の進学校に入って勉強ばっかりやっていました。周りが「ちゃんと勉強して4年制の大学に入って」という人が多くて、話しが合う人がいなくて「どうしたら、話しが合うんだろう?」と思ってました。
──大学時代に入ってからはどうですか?
里咲:大学に入ったけど話しが合う人がいなくて、つまらなくて。ほとんど行ってないですね。
──その頃どんな生活していたのですか?
里咲:18歳〜19歳ぐらいの時、ほとんど休みなしでめちゃくちゃ働いてました。それまで勉強漬けだったから働くのが楽しくて。深夜バイトやって、昼間もバイトしてテレビ局の裏方で出入りしたり、活動にも満たないエキストラ仕事とかしてて、大学行く時間がなかったですね。
なにこれ!! 物凄く面白い
──この頃の音楽活動はどんな感じでした?
里咲:自分発信で歌を歌うことはほとんどしてなくて、シンガーソングライターとしてコンテストに応募して歌ってたりしてました。
──今のように音楽活動メインだったんですか?
里咲:その当時は音楽活動メインというよりも、「何でもいいからやりたい」って感じで、再現ドラマに出てみたりとか。
──再現ドラマ? それは公になっているんですか?
里咲:たまにファンの人が見つけてきて「これ、里咲さんですか?」って聞いてきたりしますね。そんな感じでいろいろやりながら暮らしてました。
出る側になりたいってフラストレーションを溜めていた場所
──ところで、六本木で働いている時はどんな感じですか?
里咲:いつも一緒に働いた女性の方で舞台制作をやっている方がいらっしゃって、それまで地方で暮らしてた私にとってテレビとかラジオがエンターテイメントの全てだったので小劇場に行ったことがなくて、井の頭線沿線のどこか忘れちゃったんですが誘われて劇場に舞台を観に行ったら楽しくて「なにこれ!! 物凄く面白い」ってなって。あと、別のバイトの人に2013年の年末の阿佐ヶ谷でベルハー(BELLRING少女ハート)のライブに連れて行ってもらった時に「こんな文化があるんだ! カルチャーだ!! 私もやる!!」ってなったんですよ! そこで、アイドルって部分と劇場で芸術をやっている感じが重なって、ライブ活動するアイドルグループもいいな、「やってみよう!」と思った時から今の私(里咲りさ)が走り始まるんですよ。そのベルハーに連れて行ってくれたのが少ナショ運営を一緒にやることになる長田左右吉さん(現・電影と少年CQ演出)なんですけど、里咲りさの名付け親でもあります。
──そこに原点があったんですね。
里咲:はい。あと先程の舞台の制作されている女性とは今も仲良しで、なんか悩んだらいつも相談したり面倒を見てくれて、私が一時期Pinokko(ぴのっこ)って改名して活動してたのですが。その時に突然連絡をくれて「ピノの歌を歌えたらいいねー」ってヒントをくれて。実際今年ほんとにピノのタイアップできたし、今もお世話になってまくっている人々に出会ったのが六本木で働いていた頃なんですよね。
──六本木の出会いが今と繋がるんですね。
里咲:あとは、六本木という場所は堀江貴文さんの『稼ぐが勝ち』を中学のときに読んで憧れていた私にとって、社長みたいな人がたくさんいる場所で当時はすごいわくわくしてて、映画館があって、テレビ局があってラジオがあって。裏方じゃなくて出る側になりたいってフラストレーションを溜めていた場所でした。
──里咲さんが始まる感じが垣間見れてよかったです! そして、今も走り続けている里咲さんは今回、LOFT HEAVENで川嶋志乃舞さんと2マンですがどのような内容になりそうですか?
里咲:川嶋さんは、私が2017年にZeppやったとき、お手紙をくれたんですよ、ほんとにかわいいお手紙で。三味線で奏でる音楽もとてもかっこいいし、大好きなLOFT HEAVENでツーマンできるのがとても楽しみです。年齢もたぶん近いので、いろいろトークもできたらなと思っています。LOFT HEAVENの青い雰囲気、すごく好きです。ぜひたくさんの方にみてもらえたらと思います。