Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー台風クラブ×Helsinki Lambda Club×ベランダ-新たな化学反応を

新たな化学反応を

2019.09.05

 2019.09.13下北沢シェルターにて台風クラブ、Helsinki Lambda Club、ベランダが出演するイベントyasuragi。待ってましたと言わんばかりに開催1ヶ月前にはチケットがソールドアウト!! そこで各バンドを代表して台風クラブ石塚、Helsinki Lambda Club橋本、ベランダ髙島のヴォーカル3人に同イベントについてや、各バンドに対しての想いなどをメールインタビューさせて頂きました![interview:諸岡千夏(下北沢SHELTER)]

「はいこれ俺が好きなやつー」

──今回このスリーマンがシェルターで決まりましたが各バンドさん今どのような思いがあるのか詳しくお聞きしたいと思います。対バン前にそれぞれ互いのバンドへの印象、お好きな点、思い出などあれば教えてください。
 
石塚:ベランダ、これまでに一方的に何度かライブを観ていますが、めちゃ曲が良いです。そして演奏がめちゃ上手い…。どんなにヘヴィでタフな練習を重ねようと、いや重ねたからこそ、あんな涼しげな佇まいであんな演奏ができてしまうのだろう。アァおれたちときたら…と思います。ドラムのたけお君は京都の鴨川での七輪にも何度か遊びにきてくれて、顔を見ると嬉しくなります。東京でも七輪できたらええのになぁ、と思っています。ヘルシンキ、なかなか関西で観られる機会がなかったのですが、一度だけ京都のナノボロフェスタで観ることができました。ヘルシンキも歌がとても良くって、その日観たライブハウス(夜想)のステージの雰囲気とも相まって、とてもキラキラした印象が残っています。これまで何度も何度もギリッギリのところで共演叶わずだったのですが、やっとのことで遂に対バンです。よろしくお願いします。
 
橋本:ベランダは、その掴み所のなさだったり、楽曲のクオリティだったり、行間で伝えようとする日本語とメロディの妙だったりっていう部分がとても京都らしいなと思い、また京都の音楽レベルの高さを確固たるものにするバンドが現れたなと思いました。ベランダとは対バンもしているし、何度か顔を合わせる機会があったのですが、ライブの日ってモードが違うというか、あまりちゃんと人と仲良くなれないので、1回ライブじゃない日にご飯とか行きたいです。絶対好きな音楽近いものいっぱいあると思うので。台風クラブは、一聴して仰天したというか、「はいこれ俺が好きなやつー」ってすぐに確信したバンドです。まだ面識はないのですが、一度ロフトのバーステージでのライブを観に行って更に度肝を抜かれたので、ずっと一緒にやりたくて仕方がなかったです。ただ、ライブの日はモードが違ってあまりちゃんと仲良くなれないので、ライブじゃない日にご飯とか行きたいです。
 
髙島:台風クラブは、誰かがやってそうで実は彼らにしか出来ないことを、ひょうひょうとやってる(ように見える)のが最高。ヘルシンキは、2、3年前初めてYouTubeで聴いたとき嬉しかったのを覚えてる。良い声で良い曲うたってるバンドいる! って。
 
──SHELTERでの特に印象に残っている思い出などあれば教えてください。
 
石塚:台風クラブはこれまでシェルターに2回出演し、2回とも昼イベントだったという稀有な経歴を持っています。午前8時、前夜の空気がまだ濃く残る下北沢の町を歩き、朝の光の中、地下のライブハウスに機材を搬入し、そのままリハーサル、正午からライブ、という強烈な印象です。夕方前には終演し、まだ明るい下北沢の町をブラブラするのがまた最高で、いつかまたお昼にやらせてもらえないかな…と思っています。
 
橋本:髭のイベントに誘ってもらって、初めて対バンしたこと。嬉しすぎて楽しすぎて好きすぎて、2DAYSだったのですが、翌日のホムカミとの対バンの日も普通に観に行きました。
 
髙島:リハ終わりのPAさんに音作りに関して質問をしたとき、ご飯を食べていたにもかかわらずわざわざ箸を置いて僕の方に向き直して、真摯に応えてくださったことが一番印象に残っています。
 

おれたちには今夜しかない…

──皆さんにとってライブとはどんなものですか?
 
石塚:うたとギター、ベースにドラム、見ての通りの3人組、裸一貫頑張ります。
 
橋本:制作が自己との対話なら、ライブは他者とのコミュニケーションです。ただ、時に見たことない自分に出会えることを期待するものです。
 
髙島:イノセンス。
 
──今までのライブ、そしてこれからのライブをどうして行きたいですか?
 
石塚:いままでもこれからも、おれたちには今夜しかない…という、非常に余裕のない精神状態で臨んでいます。
 
橋本:kakkmaddafakkaのライブをこないだ観たんですけど、やっぱライブは楽しいのがよいなーと思いました。基本楽しいんだけど、なんか泣けるみたいな瞬間もあればしめたもんです。あとは海外でももっと通用するように、踊れるグルーヴを身に付けたいです。
 
髙島:イノセンスの権現。
 
──全国でライブに回っていると思いますが、1番印象に残っているライブを教えて下さい。
 
石塚:どこもかしこも、何かしら印象深いです。
 
橋本:デビューが決まった直後に、レーベルのイベントでスタジオコーストでライブをした時のことです。今まで観てきた景色と全く違って驚きました。
 
髙島:野外ステージでの演奏はやはり記憶に残ります。普段(ライブハウス)よりたくさんのものが視界に入るからかな。繰り返せば、地球と一体になる感覚を体験できるかもしれない。
 

気になる質問…

──石塚さんはライブ時の服装が、台風クラブのTシャツにサンダルもしくは裸足でいらっしゃる事が多いかと思うのですがポリシーのようにしている事はありますか?あと京都でのライブは自転車で物販や機材やらを運んでると耳にしました! 本当ですか?(笑)
 
石塚:いいえ…。衣装を考えられないので、ジーパンに自分のバンドTシャツっていう格好で演奏しています。ギョサン、まず履き心地が良いし、靴下の洗濯物が増えるのも嫌なので、夏場はずっと履いています。物販のTシャツはボディの仕入れもシルク刷りも自分でやってるので、「ライブ良かったよ~」って方は是非買ってくださいナ。自転車で機材や物販を運んでいるのは本当か? はい。ゲリラ豪雨でもない限り、京都市内はチャリで大丈夫です。最近吉田山に引っ越したのですが、帰りの登り坂が急すぎて自転車ごとひっくり返りそうになります。
 
──ヘルシンキの仲の良さの秘訣は?
 
橋本:ダサいところとか弱みとかをさらけ出してギャグにすること。
 
──ベランダは2019年から活動拠点を京都から東京に移されましたが、何かきっかけとなる事がありましたか? また東京での生活はどうですか?
 
髙島:単純に自分の環境を変えたい気持ちで出てきたってのが大きいです。いろんな街に住みたいと思ってるので。まだ住んで1年かそこらなのでハッキリ言えることは少ないですが、東京の電車に乗ってると緩やかに人格が荒んでいってしまいそうで恐ろしい。
 

勝ち負けとかじゃなくて

──最後に9月13日のSHELTERでのライブはどんなライブになりそうでしょうか? 見どころ、想いなどお聞かせください。
 
石塚:久しぶりの下北沢、シェルター、めっちゃ楽しみにしてます。
 
橋本:組み合わせがとにかく面白いと思います。絶対に相性が良いはずなんだけど、安易にこの組み合わせをしようという考えには至らないというか、不思議な化学反応が起きそうな日だと思います。勝ち負けとかじゃなくて、グッドミュージック浴びすぎてびちゃびちゃみたいな夜にしたいです。
 
髙島:やっている音楽とかやりたいことは3バンドともそれぞれ違うのだとは思うけど、「音楽の良さを追究している」という点では同じだと僕は思っているので、そんな素晴らしいバンドと一緒にやらせてもらえるのはとても光栄です。
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MVにもなっている「エニウェア」は、わりあい聴きやすいと思います。

LIVE INFOライブ情報

SHELTER presents「yasuragi」~七輪と秋刀魚編~

2019.9.13(金) 
@下北沢SHELTER
前売:¥2,800 / THANK YOU! SOLD OUT!!
開場18:30 / 開演19:00
出演:台風クラブ / ベランダ / Helsinki Lambda Club

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