2019年春に新宿LOFTでのワンマンライブを控える"るなっち☆ほし"。夏には富士山の頂上でのワンマンライブを発表して話題に。2018年はファンとの友情を深めつつ、最も勢いのある地下アイドルとなった彼女のスタミナとパワーの源とは? 10月に発売された1stアルバムの詳細とともに掘り下げます。どうやらキーパーソンはお母さま...!?【Interview:藤原翔 / 石川美帆 (Naked Loft)】
ロッキーのテーマと一緒に120分走をやっていた
―まずは簡単に自己紹介からお願いします。
るなっち☆ほし(以下るなほし):はい! 笑顔を届ける流れ星! るなっち☆…
―あ、そっちですか(笑)。
るなほし:…?
―普段どんなことをやってらっしゃるんでしょうか…(笑)。
るなほし:あっ、そういうことですね! えっと、るなっち☆ほしと言います! これからワンマン続きになっていくので走り続けていきたいと思っています! 今日もジムに行って走ってきました!
―あっ、本当に走ってるっていうことなんですね(笑)。
るなほし:そうなんです!(笑)
―鍛錬の日々ですね(笑)。では、生い立ちを少し伺ってもいいですか?
るなほし:生い立ちは…4世帯9人家族の長女として生まれて、ずっとファミコンとかゲームボーイとかをしていたので今でもゲームが大好きです。GoogleMapで実家を見ると完全に緑色で、小学校も2時間歩いてました…!
―昔から山はホームだったんですね!
るなほし:山の子でした! 中学校は、学校が市内の方になったので、ある程度いろいろな人と関わるようになりました。バレー部だったのでギャルっぽい子とも仲良くなって、そのときにお化粧を教えてもらったり…。
―山や川で遊んでいた子が…。
るなほし:やっとプリクラ撮って街で遊ぶように(笑)。…あ、街って言ってもジャスコなんですけど(笑)。
―そのときのことで、今につながることってなにかありますか?
るなほし:バレー部は駅伝も練習しなくちゃいけなかったんですよね。早朝練習、お昼練習、放課後練習があって、そのあと普通に部活…みたいな。
―めちゃくちゃハードですね。
るなほし:ロッキーのテーマと一緒に120分走やったりしました…。
―(爆笑)
るなほし:昔から運動するのはそんなに苦じゃなかったんです。
歌って踊るということは絶対にブレたくない
―ワンマンにご両親を呼んだりは?
るなほし:…LOFTワンマンでは招待状出します! 新幹線の往復チケット付きで! …わ~言っちゃった!(笑) がんばります!
―ご両親に見てもらいたいのはLOFTワンマンなんですね。
るなほし:多くの人に見てもらいたいっていう意味では、LOFTワンマンです。夏の富士山ワンマンは、活動の中でやりたいことをやるっていう意味合いが強いです。登りたいって言ったらみなさんいい反応をしてくれたので、半年かけて準備を計画していて。
―こないだツイッターでトレンド入りしてましたね(笑)。
るなほし:今のお客さんは私のことを面白おかしく書いてくれる方が多いのでうれしいです。私の魅力を誰よりも分かってくれているって思うし、みんなも楽しいことが好きなんだなって思います。
―るなほしオフ会ツアーもおもしろいですよね。
るなほし:オフ会ツアーは、ファンのみなさんとの距離を縮めたいっていうのが目的で、そのファイナルがMilkywayっていうイメージです。オフ会をやっていくうちにみなさんのこと、相手のことを知りたくなってきて、自分が興味を持つと相手も興味を持ってくれるようになって、今はかなり絆が深まってます。山へ向けて仕上がってきてる感じはありますね。
―10月末には海に行かれたり…。
るなほし:そのときもいっぱい来てくれました! すごく天候にも恵まれて。結構、オフ会や大事なワンマンは天候に恵まれることが多いです。晴れ女なんです!
―富士山も安心ですね。
るなほし:はい! ご来光が楽しみです! 高山病とかももちろん対策していかなきゃいけないので、今後、似た標高の山で少しずつトレーニングしていきます。普段のトレーニングでもマスクを二重にして酸素を薄くしたりして工夫しています。
―完全にアスリートですね。
るなほし:個人的にも歌って踊るということは絶対にブレたくないと思って活動しているので、山にかかわらず体力を付けようとは思います。いつも生歌でやりたいし、ダンスも振付師さんにつけていただいたもので成立させたいし、それが私の理想のアイドル像なんです。
活動として楽しいことをやるっていうのは絶対
―10/30には1stアルバム『My name is HAJIMARI』も出されました。
るなほし:ありがとうございます!
―曲のアレンジがおもしろいと思ったことを含めて、全体を通して、るなっちさんの色が出たものにまとまっていると感じました。
るなほし:このCDで私のキャラクターがわかるものになっていたら嬉しいですね。
―「shibuya street journal」の作詞はどんなイメージですか?
るなほし:雑誌やフリーペーパーが好きな女の子が、スクラップで自分なりの渋谷を作っていくっていうイメージです! 私自身も雑誌のスクラップとかは好きだったので、キラキラしたイメージで音作りも考えました。
―アルバムのコンセプトは何かあったんでしょうか?
るなほし:「shibuya street journal」に関しては、渋谷系のサウンドをイメージしてお願いしました。それに加えて作曲のキャッチさんがもともとチップチューンを作ろうとされていて、それが合体して少し懐かしい渋谷系になったかもしれません。あと、今までアイドルの振り付けをやったことのないコンテンポラリーダンスの方に振り付けをお願いしたので、実際にライブで見るとまた新しいおもしろさがあるのかなって思います。
―ジャンルが融合していくおもしろさみたいなものは、るなっちさんのアイドル活動とリンクしている気がします。
るなほし:活動として楽しいことをやるっていうのは絶対で、その上で、ステージの上にいるときはアイドルらしさも大切にしています。ただライブを正統派でやりたいのにMCとかで狂っちゃうことも多々あるんですけど(笑)。
―そういったアンバランスさも魅力だと思います。
るなほし:最近はお仕事の幅も広がってきているので、今後は好きなゲームのこともお仕事に繋げていけたらなあと思います! アイドルのような活動を始めて最初の1年は、アイドルってどういうものかよくわかっていなかったんですが、自分の曲ができてからは、この業界で楽しいことをやっていくぞっていう気持ちが強まっていきました。
―楽しさに気づき始めて、主体的に楽しもうと思えるようになったんですね。そもそもこの業界に入ったのはどのようなきっかけでしたか?
るなほし:もともと声優になりたくて上京してきたんです。ただそのときしていた仕事と声優のお仕事の兼ね合いがうまくできずに、すごくもどかしくて。このままではまずいと思っていたときに、前の運営さんから声を掛けてもらったんです。
―メジャーを目指して誰かに管理してもらうっていうのが普通というか、アイドルに限らず多くの人はそうなっていくと思うのですが、自分で考えて活動していくっていうのは誰にでもできることじゃないとも思います。
るなほし:多分、大きいところで与えられるものだけやってるよりは向いていると思います! 私の周りにいる方も、私自身のことを考えてくれながら私らしく活動できるよう協力してくれています。
お母さんと一緒に「楽しさ満点~!」って叫びたい
―では最後に、来年春のワンマンに向けてひとことお願いします。
るなほし:LOFTワンマンでは今までできなかったことにも挑戦して、一皮向けた私を見に来て欲しいです。大きいところでのワンマンですが、楽しみたいという気持ちで、「楽しさ満点マウンテン」という名前をつけちゃいました(笑)。今まで支えてもらってばかりだったので、今度はみんなで、何も考えずに楽しさ満点で見てもらえるライブにしようと思っています!
―ご両親も一緒に…。
るなほし:お母さんと一緒に、「楽しさ満点~!」って叫びたいです!(笑)
―ありがとうございました! 楽しみにしています!