AV業界にて突如現れた怪しすぎるコミュニティ「キカタン2.0」。AV監督として活動をするタイガー小堺とプロデューサー・野田拓真の2人による"これからの時代に合わせてAV女優をアップデートしていく、業界最大のファンコミュニティ"の真相に迫る。そして、業界裏話をロングインタビューとして大暴露! ※紙面では一部抜粋し掲載しています。RooftopWEBにて超ロングインタビュー公開。※このインタビューは前編です [interview:おくはらしおり(阿佐ヶ谷ロフトA)]
「キカタン2.0」とは?
野田:単刀直入に言っちゃうと…AV女優さんをアップデートしていく業界最大の“ファンコミュニティ”ですね。もともとはオンラインサロンだったんですけど。
小堺:ファンコミュニティ…らしいっす!(笑)
一同:(笑)
小堺:ただね、怪しさが満載なので…怪しくないってところを打ち出したいっすね!
——確かに…。「キカタン2.0」さんのTwitter画像も含め、「一体、なにをしているんだろう?」ってパッと見では全くわからないので、怪しさしかないですね(笑)。
野田:よく言われるんすよ。
小堺:結局、“AV=ヤクザ”みたいなところが拭い切れないから、「キカタン2.0」に入ったら恐い人とかがいてお金を搾取されるんじゃないか? とか思われてるみたいなんだけど(笑)、それはないんすよ! AVの店頭販売イベントとかもたくさんあって、最大3枚購入で9,000円とかなんだけど、そのDVDのお金って女優さんには1円も入らないっすからね。どんなにDVDを売りまくっても。
——え? そうなんですか!?
小堺:そうなんすよ。イベントでのギャラは入りますけど、DVDを10枚売っても1,000枚売ってもボーナスもなにもないんすよ。
野田:うんうん!
小堺:結局、メーカーだけが儲かるんすよ!
野田:(笑)
小堺:今、ユーザーも9,000円を払うしかAV女優さんを応援することしかできなくて、ちゃんと応援できる手段がないんすよね。だからこそ、女優さんたちのやってみたいことをユーザーの人たちと一緒に楽しめる空間、イベント、コミュニティを作ってみたいな、と!
「キカタン2.0」と阿佐ヶ谷ロフトA
——イベント企画の発案センスが抜群ですよね! それこそ、あべみかこさん率いる「いっちゃんA」軍団での企画で初めてお二人とお仕事したんですが…。
野田:そうですね! 本当にあれも”A“が入ってなかったら阿佐ヶ谷ロフトAにしよう! とはならなかったかも!(笑)
——阿佐ヶ谷ロフトAで良かった!(笑) いっちゃんAに始まり、わたし自身もAV好きなんで野田さんにすぐ「次、違う企画もヤッてみましょう!」とか、「その企画イキましょう!」とかヤリ取りさせて頂いて…今回は「自撮り」ですもんね。
野田:それに、おくはらさんがレスが速くて即OK出してくれるからこっちも動きやすい部分があるんすよ。なかなか遅い人だと、「こっちはいつでも動けんのに!」みたいな(笑)。
——みなさんより時間はすごくあるんで(笑)。あとは自分の都合でイベントの連絡を止めたくない。その連絡でイベントが…って話は置いておいて、今回の自撮りは女優さんたちに当日も撮ってもらうんですか?
野田:…その辺はもう、頭の中にはあるんでヤルだけっすね!(笑)
キカタン(企画単体)女優とは?
小堺:今、一緒にイベントやってる女優さんたちはキカタンっていうジャンルを3年くらいやってるんですけど。企画をメインに仕事をしているAV女優さんたちで。キカタンが一番安いし仕事がないから、いろいろなメーカーを一回りして、企画も一回りして…もう、やってないことがなにもないっていう状態なんすよ。だから、彼女たちは新たになにかを見つけるかプレイの解禁をするか、みたいな仕事の依頼が増えてくるんすよね。めちゃくちゃ可愛いんすよ。脱げるんすよ? セックスもできるんすよ? なのに、仕事がないんすよ。異常事態っすよ。なのに、その情勢って意外とみんな気付いてないんすよ。
野田:いまだに「脱ぐだけでラクして儲かるんでしょ?」みたいなこと言われてますからね。
小堺:ずっと夢だけを見せているから。もう、そんなのヤメた方がいいんすよ。
野田:現実を叩きつけてやんないと…。
小堺:本当に。なにを守ってんの? って。
野田:そう。これが最近のキーワードっすよね。『誰が何を守ってんの?』って。
——そうですよね。女優さんも全てをさらけ出していますもんね。
小堺:そう。テレビを見てるだけでも「よしもとの芸人っていまはそんなにお金貰ってないんだ」とかみんなが思うじゃないっすか。もう、この業界もそれでよくない? って思って。「擬似がバレる」とか、そんなのもうバレてるだろ! って。
一同:(笑)
——ナンパ企画とか寝取られ、大学生、OLも“設定”や“風”であって、100%そのままを信じて観てる人のほうが少ないと思いますよ(笑)。
小堺:でしょ? それなのに「擬似なんてやってません」って女優さんに言わせたりとか、それってなんなの? って。
野田:俺もこの前ナンパ企画で怒られたもん。「野田、お前ナンパ企画は本物の素人だと思って買ってる人がいるんだから、そう言うのやめろ!」って…いや、いるわけないじゃん!!
一同:(笑)
野田:ルールもいっぱいあるじゃん! “ガチナンパはダメ”って書いてあるじゃん! って(笑)。
小堺:女優さんもTwitterで「今日はナンパ企画です♡」って呟いてんじゃんって、ね(笑)。
野田:だからこそ、今回12月のイベントも“激似”での企画を考えたんですよ。それも全部踏まえて作品を楽しめばいいじゃん! って。