LOFT HEAVENの可能性
浜崎:LOFT HEAVENは森若さんが名付けたとお伺いしたのですが、それはどういういきさつだったんですか?
森若:私が去年からLOFT9で「KaolyriX」というマンスリーライブをやっているんですけど、最初は2000年に新宿ロフトのバースペースで始めたものなんです。その後、新大久保のNaked Loftでやったり、LOFT9でやったり、ロフトが新しいライブハウスを出すたびにやらせてもらっていて、今年、渋谷にまた新しいライブハウスを出すからってことで4月のプレオープンの日に呼ばれたんです。
東雲:それ、森若さんのために店が増えて行ったっていう事ですよね?
森若:そうなんです! いや、私はいつも自分中心に物事を考えているんですが(笑)、それにしても何かスピリッチュアリズムとも言えるような因果を感じるなと。それで、まだロフトがラストワルツを別の会社から受け継いだばかりの時に、新しい店名が決まってないというので、なんとなく思いついて「LOFT HEAVENはどう?」って(ロフトの)梅造さんに提案したんです。私のソロの曲に「HEAVEN」という曲があって、ファンの間でも人気がある曲なんですが、LOFT HEAVENって語呂もいいかなと。だから、その名前が正式に決まったと聞いた時は鳥肌が立ちました。
東雲:ロフトは毎月の売上の何%かロイヤリティを森若さんに差し上げないと。
浜崎:LOFT HEAVENという名前はお店の内装イメージにもすごく合ってると思いました。当初、噂で「LOFT WALTZ」になるかもって聞いた時は、「えー、それは・・・あんまり出たくないな」って思ってたんです。だから名前がLOFT HEAVENになってよかったーって胸をなで下ろしました(笑)。
東雲:ダサい名前のライブハウスは、恥ずかしい(笑)。
森若:そう言ってもらえると私も嬉しい。私は全国のいろいろなライブハウスを回っていつも思っていたのは、ライブハウスって基本男性仕様だなと。着替える場所がなかったり、楽屋の猥雑な落書きだったり。
東雲:ああ、チ○コとかマ○コとか、私は構わないんですけどね、森若さんとよこたんはダメ絶対。
森若:あと化粧台とかも基本ないから、新しい店には絶対作った方がいいってアドバイスしたんです。とにかく女性にやさしいライブハウスにして欲しかった。
浜崎:私も楽屋に入って感動しました。鏡が女優ミラーなんです!あとお客さんが椅子に座って見れるのがいいです。女の子の場合、ライブハウス靴問題というのがあって、ヒール履いてオシャレして行きたいんだけど、スタンディングだからどうしようっていつも迷うんです。でも椅子があればそういう心配もないから。実際、グランドオープンの時にやらせてもらったワンマンではお客さんがいつもよりオシャレして来てくださってて。だから出演者のことだけでなくお客さんのこともすごくよく考えているんだなって。個人的には、ここ最近行ったライブハウスでは一番テンションあがりました。まじで天国だって(笑)。
東雲:よこたんベタ誉め(笑)。でも、ロフトがこういったタイプのライブハウスを作ったのは正直驚きでした。LOFT HEAVENはアコースティックにもバンドにも対応できるし、きれいだし、女性が抵抗なく来れるし、駅からは遠いけど、渋谷でも静かなエリアだから人混みを避けるにはよくて、非常に可能性を感じますね。ハードは一見ロフトっぽくないけど、ソフトは昔ながらのロフトというのも面白い。いろいろなことができそうな予感がします。
浜崎:まずは10月11日に、みんなオシャレして来て欲しいですね!
(Rooftop2018年10月号)