『ぷに子が日本をHAPPYに』を合言葉に、バラエティ豊かな活動を続けるアイドルユニットChubbiness(チャビネス)。毎月、卓越したトーク力と企画力でイベントを行っている彼女らに満を持してインタビュー。そこには、十人十色の個性派ぞろいだからこそできる本気の優しさがあった...![Interview:平野風、石川美帆 / 構成:石川美帆]
アイドルとしてやっていくとは思わなかった
----早速ですがchubbinessの自己紹介をお願いいたします。
嶋:chubbinessはピコ太郎さんの姉妹ユニットで、ほとんどの楽曲を古坂大魔王さんが作っています。全員が健康体であることがコンセプトで、chubby=ぽっちゃりしている、まるまるして可愛いという意味の英語が名前の由来になっています。
----デビューから4年ですけど、活動内容の方向性としてこの4年で何か変わったものはありますか?
才原:最初はアイドルという情報は全くなかったんです。「ぷに子オーディション」という、歌いたい人、ダンスしたい人、女優やデザイナーを目指してる人、なんでもどうぞ! という感じだったんです。今みたいにライブをやっている現状を想像していたメンバーはひとりもいなかったんじゃないですかね? 曲を作るってなった時も主題歌みたいな感じで、1曲だけ作る予定のはずでした。
嶋:でもやっぱり、自分たちの曲があるならどこかでお客さんに見てもらいたい! という気持ちになって......。でも、1曲で、となるとやらせてもらえる場所がなかなか無いんですよね。それで、初めてお客さんの前で1曲やらせてもらったのが24時間テレビの持ち時間15分のステージだったんです。
才原:1曲だけで15分は正直キツかったです......。
----確かに大変ですね(笑)。でも、トークイベントでめちゃ喋っているトーク力があるのでちょうどいいような感じはしますが。
高尾:あの時はステージに立つのが初めてだったので、MCも含めて何から何までめちゃくちゃリハーサルしました。
----今は自分たちのやりたいことができている感じですか?
才原:そうですね。5月27日から、「チャビネスエンターテイメントショー」というトークもライブも演劇もやるイベントを毎月やることになったんですが、これはメンバーがオーディションを受けたときにやりたかったことの集約になっていると思います。
ケンカができないから、したほうがいいのかなってなったこともある
----いま、まさしく良い時期なんですね。いつもイベントで和気あいあいとしてますが、メンバー数が多いですけどみなさん仲は良いんですか?
才原:仲は良いですね。多分、何人か辞めることを想定して多めに組んだんだと思います(笑)。
----我々もオープニングスタッフは多めに取ります(笑)。しかし女性9人(マネージャーさんも女性)が集まってみんな仲良いなんてことあるのかなって......(笑)。
メンバー:(笑)。
才原:それは自分たちでも思います。最初は何人か気が合わない人もいるやろうなって思ってたんですけど......。
高尾:ケンカができなくて。でもケンカに憧れて、やったほうがいいのかなってなったこともあったよね(笑)
才原:話し合ってみようってなったこともあったんですけど、どうしてもケンカにならなくて......(笑)。
----プロレス的なイベントもできそうですね(笑)。
才原:形だけの(笑)。
高尾:マイクパフォーマンスだけで(笑)。
才原:マイク回すときはちゃんと気を使って手渡す(笑)。
高尾:言いたいことを言い合えて、なおかつ、受け容れていけるっていうのがChubbinessの良さだと思います。できればお客さんも含めて、みんなで肩を組んで、誰も遅れをとらずに一緒に登っていきたい。育ちも考え方も全然違うから、逆にケンカにならないのかもね。
「メンバーの個性を生かしたトーク」と、「おもろくないと怒られる本気の企画」
----トークが面白くて、回すのも上手いですよね! MCをよくやられている才原さんや高尾さんは、昔からおしゃべりやつっこみが上手だったんですか?
才原:私はちっちゃい頃からお笑いが大好きでずっと見ていました。でも勉強していくうちに荷が重くなってしまって。だったら、別のルートから人を楽しませる方向で頑張っていけるんじゃないかって思うようになりました。タレントとしてやっていって、それでも芸人になりたかったらやろうっていう。エドはるみさんとかもいらっしゃいますし。
----(笑)。タレント活動的なことをされていたんですか?
才原:Chubbinessに入る前に、知人のお手伝いとしてご当地ヒーローイベントのMCをやっていたことがあります。そもそも喋るのが好きっていうのは間違いないと思います。中学も高校も喋りたいからずっと放送部でしたし。
----高尾さんはどうですか?
高尾:私は、全然。しゃべるのは得意ではないですねえ......。
----ほんとうですか?!(笑) そうは見えないんですが。
高尾:いやほんとに、全然しゃべる機会はなくて。委員とかもプリント配り係だったし(笑)。
嶋:ずっと本読んでたんやんな。
高尾:うん、今は才原につっこまれまくっていますが(笑)。
----いいバランスだなって思います(笑)。
才原:高尾独特の感覚があって、今まではそれが本しか相手がいなかったから誰もつっこめなかったんですけど、今は人と違う面白さを出していけてる感じはあるよな(笑)。
高尾:本当にいつも図書館にいるような感じで、「出す」っていうことを一切してこなかったんです。Twitterとかリアル(リアルタイムブログ)とかも高校の時に流行っていたんですけど全くできなくて。最近ようやく「出す」ことを覚えました。
才原:25歳にして(笑)。
----嶋さんはリーダーとして、そんなメンバーをまとめるのは大変だったりしたんですか?
嶋:あ〜、私はもう決められたことを言うだけなので。
メンバー:(笑)。
才原:でも多分、一番面白いですよこの人。変なスイッチがあるんです。急にボケ始めるんですよ。
嶋:そういうのは今日は出さないんで!
高尾:自分でコントロールできてないよね。
嶋:いや私はもうド真面目ですから。
才原:ほんとに真面目な人は自分で言わんからそういうのは(笑)。
----イベントの企画についても、罰ゲームで本物のタバスコやわさびを使っていたり、マシュマロが何個口に入るかを本気でやっていたり、イベントでもメンバー全員が全速力で楽しんでいっている感じも魅力です!
高尾:才原って実はわさびが苦手なんです。それで配信のときに、一回、優しさでわさびを少なめにしたら、生配信中に怒られたんですよ! 「これ少ないやろ!」って(笑)。
才原:「おもんないやろ!!」って(笑)。
ファンを巻き込んだ企画をやって、横のつながりを広げていきたい。
----今後イベントでやってみたいことはありますか?
高尾:ファンの方をもっと巻き込んだイベントがやりたいです。あとは、今、「ミーティング配信」っていうのをやってて、私と才原とADの中崎とChubbinessが今やっていることをファンの方もいる時に話し合う会議をやっているんですけど、それのライブ版をやりたいです。
才原:発言するのは恥ずかしいやろうから、ハッシュタグかな。
嶋:よくわからないどっかから輸入してきた食べ物を、みんなで試食したいな。ひとりだったら怖いけどみんなでやれば怖くない。
才原:激甘の何でできてるかわからんようなお菓子とかな(笑)。
嶋:身体に悪いかもしれないから......なんか書類にサインしてもらわないとだめかもね。
才原:何かあっても責任は取りません(笑)。
嶋:あとは映画の感動するシーンだけ集めて流すやつやりたい。ドラえもんとか。みんなで泣いてストレス発散しようみたいな。
メンバー:涙フェス!
嶋:涙まつり!
才原:涙カーニバル?!
----こうやってイベントが決まっていくんですね(笑)。今後、初めて来るお客さんに何か一言あればお願いします。
才原:ファンの方も初めてイベントに来られる方も、両方楽しめるイベントにしたいとは思っています! 6月のイベントはメンバーが企画したものなのですが、格付けチェックを実際にやってみるという企画になっています。私たちのことに詳しくなくても楽しめると思いますのでよかったら見に来て欲しいです。
高尾:Chubbinessという枠にとらわれず、推しがいなくても楽しめる企画ができるように頑張っていきたいです。
嶋:ライブだと、雰囲気を知らなかったらちょっと行きづらいなという方もいたと思います。でもこれからは、トークを含めて枠組みをとっぱらったイベントをやっていきたいと思っているので、単純にバラエティ番組が好きだとか、そういう方にもっともっと見に来ていただきたいです。イベントがファンの皆さんの横のつながりを広げていけるような場にしていきたいです。