ニューシングル『風林花山』を引っ提げ、昨年9月から今年の2月新宿LOFTワンマンまで怒涛の33ヶ所を回るG-FREAK FACTORY結成20周年という節目が過ぎ、なお加速し続ける彼らに2017年と進行中のツアーについて緊急メールインタビューを実施した![interview:小林駿仁(新宿LOFT)]
どの年よりも間違いなく〝走った〟
—昨年は5回目となるフェス開催や、約3年ぶりとなるフルアルバム「FREAKY」の発売、劇場版「お前はまだグンマを知らない」の主題歌「風林花山」のリリース、そしてそのシングルをタイトルにした9月から2月の新宿LOFTまで続くツアーの開催、そして何より結成20年と大変目まぐるしく、記念すべき年になったと思われますが、MOTEKIさんにとってはどのような一年になりましたか
2017年は気付けば20周年という節目で、過去20年のどの年よりも間違いなく〝走った〟一年だったと思います。
—2017年で一番印象的だった出来事は何ですか
世界のトップの国の大統領がポップになったことよりも、ハイスタンダードですねやっぱり。自分のことで言えば、民放TVで映画の主題歌「風林花山」が流れた時、エンドロールで“G-FREAK FACTORY”というバンド名が映し出されたことが不思議な感覚で印象的でしたね。
ローカルから発信していく
—昨年は結成20年という記念すべき年になったと思いますが、結成当初から守り続けていることはありますか
ローカルから発信していくことですかね。90年代のシアトルとか日本で言えば博多の明太ロックとか、ローカルが話題の中心になってしまう、ある意味事件のような瞬間に憧れます。それから、今やっていることの答えというものは遅れて返ってくると思うので、その結末を見るまではやり続けるということだと思います。
—今回のツアーは昨年の9月から2月まで33会場を回るとても長期的な物だと感じたのですが、このツアーに対する思いのような物があれば教えてください
20周年ツアーとして、当初は行ったことのない場所や思い入れのある場所、誘ってもらっているけどタイミングで足を運べなかった場所に行くことを考えていました。結局はシングルのリリースツアーに化けたのですが、あっという間でしたね。ローカルソングが各地に届けばいいなと思っています。
—これまで回ってきてどこか思い入れがある場所はありましたか
全て! と言いたいところですが、福岡のライブ当日、リハーサル前に豪雨災害の被災地支援をしている仲間にガイドをしてもらって、現地に行くことができたのですが、その強烈な光景を目の当たりにして、思いが先走って着地できないライブになるのは予想していましたが、その想像を遥かに超えてしまいました。また、足利ライブハウス大使館では酸欠と脱水症状になり、全身の力が抜けてしまってペットボトルの蓋も自分で開けられなかったのですが、そんな体験は初めてでした。
—今回のツアーではやはり地元群馬のライブハウスでも行いましたが、他の都市と異なることがあれば、どういったものでしょうか
なんとも言えない安堵感がある反面、絶対にフヌケなライブができないと思っていました。地元は他の都市よりも田舎なのでうまくいかないことも多いのですが…ただ、皆で頑張れば着色できると信じています。
—話は逸れるのですが、今群馬のこれが良い! と思う物を1つあげるとすると何ですか
温泉に行けば絶対にウマく行きます!
—各地でゲストアーティストをお呼びしてのツアーですが、お呼びしたきっかけはありましたか
今回のツアーはファイナルシリーズを除くと2マンのガチンコスタイルなので、もちろん仲がいいということを前提に、じっくりとシングルマッチをやってみたい仲間に声をかけさせていただきました。
—ゲストアーティストは、同世代のバンドから若手のバンドまで出演しますが、その中で思い出のようなことがあれば教えてください
若手のバンドは演奏もライブの運び方もとても上手でした。過去の自分を重ねると恥ずかしくなります。同世代バンドは“流石”の一言。その素晴らしさに、普段どんな物を食べているのか知りたくなります。
湧き出てくるものを信じたい
—新宿LOFTの思い出はありますか
前回のツアーで10-FEETとファイナルを演らせてもらった時、打ち上げで忘れたい程の失態がありました(秘)。新宿LOFTでのワンマンはリリースが途切れた2004.12.14(TUE) G-FREAK FACTORYワンマンライブ
“36.29n,139.00e”release tour FINAL <心のROOTSを探す旅2004>
以来2度目になります。それからたくさんの苦楽を経て生きてきたから、年はとったけどあの頃より少しでもイケてたらいいなと思っています。
—風林火山の火の部分を花にしてあるのはどういった意味がありますか
歌詞にも群馬の県花であるレンゲツツジが出てくるように、一人一人が花だという意味も込めています。
—結成20年目の年に故郷の曲をシングルで出すということはやはり意味があっての事なのでしょうか
20周年だからという意味を込めて作ったわけではなく、作ったことやその内容で20周年が意味を持つのだと思いました。狙うものより湧き出てくるものをいつも信じていたいから。
—最後に2018年の意気込みをお願いします!
バンドは偶然の産物なのでいつ壊れるかわかりません。バランスも大事ですが、重く早く走ることができる集合体になれたらいいと思います。こんな時代だけど誰よりも濃くて楽しい2018年を生きてやろうと思っています!