それぞれの出会い
椎名:松本くんは、一度一緒に共演してるから分かるんですけど、Yetiの涼木くんはまだ全く…。
涼木:今日が初対面です。
椎名:ですよね。なのでこの場を借りて仲良くなれればなと思ってますけど(笑)。
涼木:先輩からそう言って頂けると、大船に乗ったように心強いです。
椎名:泥船だけどね(笑)。
一同:(笑)
——ではそれぞれの出会いを教えてください。
椎名:真空ホロウとしては、元キマグレンのISEKIっていう、顎に海苔が付いてる男がいるんですけども(笑)。あれが、横浜のLizard(Club Lizard Yokohama)が閉店する前に、ゲストを呼んでライブをやりたいってなった時に、真空ホロウと俺を呼んでくれて、そこで初めましてってなって(2017年2月11日)。それで楽屋でいろいろと話しているうちに、ま〜根深いというか、ネガティブというか、根暗というか…。
一同:(笑)
椎名:すごく根底の部分に、すごい闇を持ってる人だなと。そこがすごく自分の中で逆に面白いって思って。で、それがそのまま音楽にも結構反映しているところもあったりして、陰と陽をすごく感じる、面白い曲を歌う子だなっていうのがその時の印象ですね。素晴らしい歌声だったし。「また、どこかでできたらいいね」っていう話をその時にして終わったんですね。
——今日がその時振りですか?
椎名:そうです。2月以来の再会ですね。
——明人さんの椎名さんの印象は?
松本:その時は、最後にアンコールでセッションとかもやったんですけど。僕にとっては、椎名さんもISEKIさんもテレビの中の人だったんで。ISEKIさんは、その日の前にちょっと交流があったんですけど、椎名さんは初で。どういう風なスタンスでステージに上がって、リハーサルすればいいんだろうってずっと思ってて。で、ちょっとぶっ込んでみるくらいの気持ちで行ったら、全部優しく受け止めてくれました。
一同:(笑)
松本:そこから楽屋で楽しくお話させて頂いて。椎名さんのキーボードの方(西村奈央)が僕らのキーボードもやってくれている方というのもあって、そこからいろいろとお話ができて。とても懐の深い優しい方という印象でしかないですね。
椎名:真隣で聞いているのが、恥ずかしいですね(笑)。
一同:(笑)
松本:あと、その時のセッションの時も全部引っ張って行ってくれていて。ISEKIさんよりも。
椎名:頼りないんですもん、あいつ。
一同:(笑)
——主催って、ISEKIさんですよね?
椎名:そうです、そうです!
松本:確か、ISEKIさんのツアー・ファイナルだったんですよ。
椎名:で、俺は涼木くんは初めましてだけど、松本くんは?
松本:僕は、この3人の中では、唯一お2方と親交がある感じですかね。
椎名:2人は長いの?
松本:椎名さんと対バンした時もまだソロだったんですけど、涼木さんは、僕がソロになって2回目の全国ツアーの時ですね。アコースティックの対バン編みたいな感じのツアーで、大阪のJanus dining(2016年4月17日)での対バンだけが決まらないタイミングの時に、こちら(Yeti)から、「対バンしましょう」というお声掛けがあったんです。「マジか!」って。「是非お願いします!」っていうのがきっかけで。
椎名:それは何年前?
松本:確か2016年だったと思うので、1年と少し前ですかね。
椎名:ここまでの話を聞いてて、全く知らない俺からすると、なぜ大阪で一緒に対バンしましょうって連絡がきたのか、そのきっかけは何だったんだろうって思うんだけど。
涼木:僕が元々はヴィジュアル系っていうシーンで10代の頃から音楽活動をやっていて、数年前に音楽シーンを一般のロックシーンに切り替えたグループなんですけれど。
椎名:Yeti自体が元々はヴィジュアル系だったの?
涼木:そうなんです。活動の開始時は、ヴィジュアル系っていうカテゴリーでやっていて。それこそCDショップから何から。僕は、元々真空ホロウの大ファンだったんですけど。
松本:有難うございます!
涼木:根暗な形ですよ。YouTubeとか見て、「格好いい」って思って。
椎名:やっぱり根暗なんだね(笑)。
一同:(笑)
涼木:で、好きなアーティストとか気になった方のホームページは結構見ていて。ちょうど僕らの切り替え時期にライブスケジュールを見てて、「あれ、これって対バンがいけるんじゃない?」って思ってオファーして。
椎名:すごいきっかけだね。
涼木:意外に出会い系で出会う的な。
椎名:みたいなもんだね。
一同:(笑)
涼木:出会えたみたいな。あながちネット社会万歳みたいな(笑)。
椎名:面白い出会いですね。
涼木:(笑)1シーズンに1回会うか、会わないかみたいな感じで、それからは年に1回は必ず共演させてもらう機会があって。
松本:横浜でもやってるしね。たまたま対バンが多いです。
涼木:今日、明人くんに久々に会ったら髪の毛が黒かったのでびっくりしました。
椎名:何色だったの? 金髪?
松本:僕は金髪だったり、黒にはならなかったんですよ、ずっと。
椎名:あっ! なんか錆びたような、アッシュとも言えないような汚い色だったよね。
松本:そうです! (椎名さんと)共通のキーボードの(西村)奈央ちゃんに、“ドブギャル男”って言われてたんですよ。
椎名:お前もドブだろってね(笑)。
一同:(笑)
椎名:涼木くんのヴィジュアル系の時の髪型って?
涼木:ガキの頃は、髪を真上におっ立ててやってましたね。
椎名:家に帰ったら、絶対検索して見てやろう! Yeti、涼木、過去画像みたいな(笑)。
一同:(笑)
涼木:多分、事故が起きますよ(笑)。なんか椎名さんって、卯年感がありますよね。
一同:(笑)
椎名:おう! おう、おう、そうだ!
涼木:なんか分かる気がします。
椎名:本当? やべっ! 寂しがりがバレてる。
一同:(笑)
松本:卯年感とは?
椎名:なんかでも、分かる気がする、卯年感。俺も根暗だし、(松本くんも)根暗だし。
松本:みんな根暗(笑)。
一同:(笑)