衝撃の走った1本のネタ
菅原:そんな櫻田さんですが、先程おっしゃっておりましたおぎやはぎさんの好きなネタというのはどんなネタなんですか?
櫻田:野球観戦をしていて、松井を観て、松井がホームランを打って、そのボールに小木さんがぶつかって死んで、そっからマイケルジャクソンのスリラーを2人が踊り出して、はけていくとゆうネタで、YouTubeにのってるんですけど、そのネタを観て衝撃を受けて、今でも何回も動画で観てて、久正人さんっていう人が当時ジャッジペーパーでいて、コメントをしているのを覚えております。
森本:…暫定マニアじゃん!!!(笑)
菅原:ザーマニじゃん!!!(笑)ザーマニだったんだ!(笑)
櫻田:すごく面白かったです。久正人さんっていう当時のジャッジペーパー。
菅原:それから数年後に一緒に養成所に入るんですよ。夏休みに入る前にカバーネタといって、先輩のネタをやってみよう!という授業があって、そこで当時コンビだった僕と櫻田がそのネタを披露する、という運命だったんですね。
森本:運命というか、単純に好きだからやったんだろ?(笑)
櫻田俺の好きなネタをやっただけ。(笑)
森本:なら、運命じゃなくて必然だわ!(笑)
--櫻田さんはおぎやはぎさんが好きで養成所を決めたんですね!
櫻田:違います!!!
--え?!違うんですか?
櫻田:人力舎に入った理由。…人力舎に入った芸人はみんな同じことを考えてるんですけど、いろんな養成所があってどこに行こうかな?って考えて、人力舎は学費高いな…でも、高いからそれなりのことをしてくれるんだ!っていう思いで全員入ってます!!!
森本:断言すんな!まず、俺、ちげーし!(笑)
養成所を決めた理由
森本:僕は人力舎の先輩方が全員好きだったのと、少数なので実力があればすぐに好きな先輩方と一緒にお仕事ができるんじゃないか?と思い…人力舎養成所の一期生がアンジャッシュさんなんですけど、吉本で言う“ダウンタウンさん”のような存在で…ダウンタウンさんと共演するって吉本に所属していてもめちゃくちゃ大変じゃないですか!でも、我々人力舎だと、アンジャッシュさんの番組に出させて頂いたりするんで、そういう意味では“結構、うまくいったな”、“予想通り”といった感じです。今、芸歴5年目で全員の先輩方とお仕事させてもらったんで…
菅原:人力舎を軽視したんだね…。
森本:(笑)軽視というか…。少数な分、ススス~っとイケそうって。
菅原:僕はね、もう単純だよ。正直、僕はあんまりお笑い詳しくなくって、人力舎の先輩もラバーガールさんが1番上だと思っていて…だから、穴だらけじゃん!って思って!森本の理由と似てるんだけど…
森本:俺のバカバージョン。(笑)
菅原:いや、単純バージョン。
森本:それより、“穴だらけ”ってなに?
菅原:若手がいないんだと…
一同:(笑)(笑)
森本:え?!(笑)
菅原:知らなかったんで…若手いない事務所なんだと。(笑)
『トンツカタン』の名前の由来
森本:養成所にこいつら一緒に一緒に入ってきて、その時から『トンツカタン』だったんです。…で、その名前を付けたのは櫻田のお兄さん。
櫻田:…そう。あの日は確か、暑い夏の日…でした。(回想中)
森本:いや、回想すんな!
櫻田:ミーン、ミーン…と、セミの鳴き声が響き渡る暑い夏の日。
森本:はいはい。本当はどうなの?
櫻田:養成所のネタ見せで“なんでもいいから名前を付けてネタをしなさい”って言われたので、“なににしようか?”って菅原と二人で色々と考えてて…で、僕の兄がめちゃくちゃお笑いが大好きで、その頃ちょうど兄から「コンビ名どうすんの?」って聞かれて「まだ、考えてない」って言ったら、メールで「繰り返す感じ?例えば、ダウンタウンさんとかみたいな」とか「“ん”が入ってた方がいいの?」みたいな感じで質問めちゃくちゃされて…僕が「あんまり他にないような言葉がいいな」って送ったら「“トンツカタントンツカタン”にしなよ!」って来たんで菅原に「トンツカタントンツカタンにしよう」って伝えて決まったんですけど、養成所のネタ見せで、講師の方に「名前…長いよ?」と言われて「じゃ、トンツカタンにします!」と言う流れで“トンツカタン”になりました。
森本:全部、言いなりじゃんか!(笑)
菅原:でも、講師の方もさ…名前、“なんでもいいよ”って言ったじゃん!って、俺は思ったけどね。“尖りの種”がその頃にもちょっとだけあったのよ!(笑)
森本:“尖りの種”って。(笑)
謎の菅原“尖り”エピソード再び。
菅原:養成所の頃、本当に丸くって、講師の人からも「菅原くん、ピュア過ぎるからもっと尖った方がいいよ?」、「もっと悪い人間になった方がいいよ!」って言われて、悪い人間の見え方、人を斜め上から見下す感じ、棘のある言い方、伝え方を身に着けた方がいいよ~っていう時期が僕にはありました。…え?これ、なんの話?!
一同:…。(?!?!)
森本:ひとりではじめて、ひとりで勝手に迷子…。聞いたこともない、トーク展開なんだけど。(笑)普通は「○○があって、××でした。」ってオチがあるのに、オチも何もない“尖り”(笑)変なところで終わるな!
菅原:…話してる途中で、なんの話したかったか忘れちゃって。(笑)
--…これも、一種の菅原さんの“尖り”なんですね。きっと。