BiSのオーディション来るやつは頭おかしい
―そんな中、復活になりましたが、言い出しっぺは誰だったんですか?
渡辺:言い出しっぺはプー・ルイですよ!
プー・ルイ:ちょ、嘘ばっかつくんですよ! この前も勝手にインタビューの記事変えるし。渡辺さんが、プー・ルイの事が好き過ぎて、2年間忘れられなくて、口説いてきました(笑)。そういう事にしときましょう!
―本家が戻っちゃいますが、BiSをもう一度始めるでスタートしたBiSHとは共存できるのですか?
渡辺:BiSHは変なことをしなくて良くなっちゃったんですよ。それが面白くなくて。そもそもBiSは変な事ができる。BiSHは優しくしてしまったんですよ。俺が。自分の人生の反省もあり、自分の会社になったし、責任も自分がとらないといけないから。それで優しくしちゃったら…いろいろできなくなっちゃって、まぁよごれ的なところは違うと思ったので、BiSHは自分の人生経験として頑張りつつ、BiSはもっと突っ込んだことしても良いかなと思って。それでまた始めたんですよ。
―オーディションはどうでした?
渡辺:面白かったですよ。目の色変わっちゃって。なんでもやります、脱げますみたいな。
プー・ルイ:基本的にBiSのオーディション来るやつは頭おかしい人が多くて。半分洗脳された状態で来るんで。死にたがりか、何かをぶっこわしたい、今の自分を変えたいというやつばっかりだった。あとはBiSH潰したいとか、変なやつが多かったですね。ルックスのレベルは上がりましたけどね。
渡辺:まぁ書類審査したからね。
―何人くらい応募あったんですか?
プー・ルイ:応募は書類で800人きて、二次のときに100人絞ったら勝手に50人辞退しちゃって。2日前に電話して100人OKだったのに、当日ドタキャンが半分って…
渡辺:お前やっぱ嫌われてるな。
プー・ルイ:私じゃないですよ! BiSの経歴が犯罪者みたいだからですよ!
―新メンバーの見所は?
プー・ルイ:まだ良くわからないですけど、濃いですよね、味が。
渡辺:基本的に経験のない子たちをわざわざ入れたので、結構話題になっちゃってますが、鳴り物入りで総スカンというのを期待していてもらえると(笑)。次がSHELTERワンマンですが、あれ? ってなると思いますよ。
プー・ルイ:今までのBiSで一番レベル低い。
渡辺:話題性抜群ですが、実が伴わない。凄いことになるんじゃないかなぁ。
―これまでのメンバーや最終メンバーでの復活は考えていなかったのですか?
渡辺:まぁ…なかったですね。別にやりたくない。
プー・ルイ:そもそも私と渡辺さんと松隈さんだけで始まったのがBiSだったので。
渡辺:もっかいつくった方が面白いかなと思って。再結成しても思い出の焼増しでしかないので。
プー・ルイ:素人ゆえの面白さがありますよね。変だから、踊りができないで有名になったところがあるので。この初期の感じというかノリは結成当初の時とほぼ一緒です。
渡辺:それに対してBiSHにはちゃんとしなきゃいけないと言い続けたんですよ。きちっとしろ、踊りなんて間違えてんじゃねぇって。それで、こないだのBiSお披露目ライブのとき死ぬ程間違えてて、あぁ俺終わったなって思ったんですよ。でも、ゆくゆく考えたらそんな奴らだったなと。俺もBiSHに毒されていたんですよ。きちっとしなくて良かったことに気づいた(笑)。
プー・ルイ:荒々しいというか最後の6人って揃ってないんですよダンスとかが。でも何か良いって言われるから。それ以上を目指したいですね。アイドルじゃなくなりたい。
―今後考えている事は?
渡辺:SHELTERは再始動1stアルバムが出たあとのワンマンで、期待度が高いのと転売ヤーが動いて、もの凄い数の抽選がきてしまったので、たぶん最初だけなんですが、そこらへんは考えないといけないなと。あとは、僕はその場その場をみて先を決めていくタイプなので、とりあえずBiSHよりはならず者感を出せたらなと。あと気楽にいろんな人とやれたら良いなと思います。
プー・ルイ:いろんな人とやりたいです。アイドルのときは人と関わらないようにしていたんですけど、バンドの文化って一緒に頑張ろうみたいな感じで、打ち上げとかもルイフロメンバーに言われて出るようにしてました。アイドルのときはなかったので良いなぁと思ってて、そういうのもBiSではやりたいです。終電くらいまでは(笑)。
渡辺:こいつらとは未来ないなってときは帰るんでしょ。
プー・ルイ:明日ちょっとあるんでって言って…(笑)。
―バンドマンのファンも結構いますしね!
プー・ルイ:結構いますね。ルイフロでまわったときとか、あとライブハウスの方とかに凄い言われます。
渡辺:再始動を発表したとき、業界系の方は凄い反応あったんですよ。BiSHのときは無視されましたが(笑)。
―ところで、共演してみたいバンドは?
プー・ルイ:前やってたときは既に売れてるか、やめてるか…
渡辺:対バン興味なかったよね。
プー・ルイ:のんちゃんはめっちゃ見てた。
渡辺:後期は割とハードだったからREDLINEにも呼んでもらってたね。
プー・ルイ:ヴィジュアル系とも相性良かったんですよ。BiSが絶妙なブスなんで、バンギャが焼きもちやかないんですよ。かわいいって言ってくれて。女の子って本当にかわいい人には言わないんで。
―KEYTALKとか?
プー・ルイ:もうやってくれないんじゃないですかねー
渡辺:SpecialThanksとかやりたいなー好きなんだよ。
プー・ルイ:古閑さんに怒られますよ。お父さんと愛娘みたいだし。
―あとは…オーラルとか?
プー・ルイ:オーラルさんとかフレデリックさんとかとやっても嫌われちゃいそう。
渡辺:真面目な人たちだからさ、僕たちのふざけた感じが伝わらないよ。
プー・ルイ:キュウソさんとかWANIMAさんとかコミカルな人たちと合いそうですよね。
渡辺:Rooftop読んでいるのはバンドマンばっかりだと思うので、是非BiS とやりたいという人は義村さんの方に(笑)。
―是非! お待ちしてます! 今後の楽曲もやはりバンド感を彷彿とさせるものになりそうですか?
渡辺:そうですね。バンドスコアが欲しくなるような感じのものを心がけて頑張っています。BiSをやってから破天荒系、ロック系アイドルが増えたと思うんですよ。私たち素人でもできる、夢を持ってもらえるようなものをつくっていきたいですね。