Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー池畑潤二×仲野茂(Rooftop2016年9月)

ロフトに行けば何かある。そう思って集まるから何かが起きる。

2016.09.01

いがみ合ってたけど仲良くなったらすげえ音楽的

 
ーアナーキーからTHE ROCK BANDになって、87年に「THE COVER」ってイベントを仲野さんがロフトでやりますよね。あれもそういうひらめきで?
 
仲野:それはさ、俺にとって中学の時に地元の浦和のイベントで、頭脳警察が見れなかったというのがあって(笑)。サンハウスと頭脳警察の再結成を見たかった。アナーキーはアナーキーをやらなきゃならないけど、THE ROCK BANDはもう少し自由というか。で、俺が言うのもおこがましいけど、THE ROCK BANDで柴山さんとパンタを迎えてライヴができないかなと思って。とにかく二人のヴォーカルが見たくて。メンバーに言ったらやってくれるって。それで、喫茶店で柴山さんとパンタと3人で会って。でも二人に言ったら、歌いたくないって。二人とも一番やってない時期。二人に断られて凹んでたら、二人が昔の音楽の話を始めて盛り上がって、「あれいいよねえ」「あれなら歌ってもいいかな」みたいになっちゃって。じゃあ、二人が歌ってくれるなら選曲は任せますって、「THE COVER」になった。
 
池畑:今の柴山さんがやってることと通じるね。
 
仲野:それからいっぱいアイディアが浮かんでくるんだけど、とにかく最初は二人の歌が聴きたかった。
 
ーその後も何回かやってますよね。
 
仲野:音楽で遊べるんだったら、ここでいいんじゃないかって。それは俺がヴォーカルだから思えたんだと思う。そこで何か地層を作りたかったというのもある。いがみ合ってたけど仲良くなったらすげえ音楽的だし。だけど地層として何もない。言い方が伝わりにくいけど。
 
ーちゃんと積み重なって繋がっていると? 10月1日の中野サンプラザでの池畑セッションも、そういう感じでしょうか。
 
池畑:それぞれにやりたいのを出してもらって、それで「何かありますか?」て言ってきたら、曲を振る。
 
仲野:「THE COVER」は俺発想だから、選曲は全部俺なのね。バック・バンドからこれやってと言われても、ヴォーカルには無理がある。俺はそんな器用なヴォーカルになってほしくないわけ。だけど、この感じはさ、池畑が主体だから、池畑が歌って欲しいと思う歌をさ。それは俺からすると、すごい革命的なことなの。バックからの曲指定って。
 
池畑:面白いものができると思うよ。
 
仲野:面白いと思うけど、やれるかどうかだよ。
 
池畑:やれると思うよ。
 
仲野:そんな期待感はさ〜。初めてやることはできなくて当たり前なのよ。年食って悲しいのは、出来て当たり前と思われちゃう。フロントマンて、失敗を恐れるのよ。
 
池畑:だからいいのよ。「俺そんなのできない」とか、みんなからメールとか来る。「本当に大丈夫ですか?」って(笑)。
 
仲野:俺が歌に入れないのを、ニヤニヤしながら池畑叩いてて、俺は入れないのがバレてて地獄だからね。茂、何年歌ってんだよって客から突っ込まれる。俺からすりゃ、入れないもんは入れないんだって、言えねえじゃねえかステージ上で!
 
池畑:大丈夫だよ、茂が出ればワーッてなるから。
 
 
 
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LIVE INFOライブ情報

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SHINNJUKU LOFT 40TH ANNIVERSARY
ROCK OF AGES 2016 〜big beat together with spirits, stay alive〜
2016年10月1日(土) 中野サンプラザ
【会場】中野サンプラザ
【時間】OPEN/15:00 START/16:00
【チケット】¥6,900(全席指定)
チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、楽天チケット、新宿ロフト店頭にて発売中
 
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